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「異口同音」とはどんな意味の言葉?その用い方や例文、類義語は?

  • 2023.4.4

大勢の人が口を揃えて同じことを言うことを「異口同音(いくどうおん)」と言います。 これらはみんなの意見や思考が一致することも表します。 しかし、どう使用するのかわからない方もいるかもいしれません。

そこで今回は「異口同音」について解説します。 ここではその意味だけでなく、使い方や用い方についてもまとめます。

「異口同音」とは

まずは「異口同音」の意味について見ていきましょう。

「異口同音」の意味

「異口同音」とは、大勢の人が口を揃えて同じことを言うことを意味する四字熟語です。 これら「異口同音」はみんなの意見や思考が一致することなども意味します。

「異口」が異なった口を意味します。 つまりはその他大勢のことを言う言葉です。 「同音」が同じ音を意味します。 すなわち多くの人の口(=言葉)が合うことを意味するわけです。

「異口同音」の用い方・例文

「異口同音」は多くの人が同じことを言っている状況で使用します。

そのため、1人がたくさんの言葉を並べている状況では使いません。 あくまでも、2人以上の声が飛び交っている状況で用います。 それでいて、その意見や思考が一致している際に使用するわけです。

例えば、会議などで全員が同じ結論というような状況で使用できます。 逆に多種多様な案が飛び交っていて混乱しているような状況では使用しません。

その一方で、自分の意見を主張する際や他人を推薦する際にも使用されるなど「異口同音」の用途は幅広いです。

ちなみに、読みに関しては「いくどうおん」が一般的です。 しかし、例外として「いこうどうおん」と読まれることもあるので、その点は注意しましょう。

「異口同音」の類義語

ここからは「異口同音」の類義語を見ていきましょう。 「異口同音」の類義語には「衆口一致」や「満場一致」などがあります。

衆口一致

「衆口一致」とは、多くの人たちの意見が一致することの例えです。

「衆口」は無数の人の言葉・意見・思考などを意味します。 「一致」は完全にぴったりと合うことを意味します。

つまり、たくさんいる人の声が1つになる状況を指すのです。 それらの点が「異口同音」と似ているのではないでしょうか。

満場一致

「満場一致」とは、その場にいる全員の声が1つになることの例えです。

「満場」は会場全体もしくはその場にいるすべての人間を意味します。 「一致」は特定の事柄について1つにまとまることを意味します。

つまり、誰も異議がないほど完全に合致することを言うのです。 それらみんなが同じ結論に至るところが「異口同音」と同じと言えるでしょう。

「異口同音」の対義語

最後に「異口同音」の対義語についても見てみましょう。 「異口同音」の対義語には「甲論乙駁」や「毀誉褒貶」など少し難しそうな四字熟語があります。

甲論乙駁

「甲論乙駁」とは、互いにあれこれ主張して議論がまとまらないことの例えです。

甲が論ずると乙が反するという混濁した状況を言います。 そのように無数の声が飛び交っていて議論が止めどなく出てくることを言う言葉となります。

それらまとまりのない点が「異口同音」とは異なると言えるでしょう。

毀誉褒貶

「毀誉褒貶」とは、褒めたり貶したりすることです。

「毀」は相手のことを非難することの意味で「貶」と同じです。 「誉」は相手のことを絶賛することを意味で「褒」と同じです。

つまりは良く言ったり悪く言ったりすることを言う四字熟語なのです。 それら意見がまとまらず賛成反対が飛び交っているという点が「異口同音」と違ってきます。

まとめ

「異口同音」は全員の意見や思考が合致することを言います。 特にこれらの四字熟語はみんなが口を揃えて同じことを言うような状況で使用されます。

「異口同音」は普段の日常会話でも耳にすることがあるので、ぜひその意味や使い方、用い方については覚えておきましょう。

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