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【竹橋】東京国立近代美術館 70周年記念展 重要文化財の秘密 5月14日(日)まで

  • 2023.4.4
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竹橋にある東京国立近代美術館では東京国立近代美術館 70周年記念展「重要文化財の秘密」が5月14日(日)まで開催されています。

東京国立近代美術館

1952年開館の日本で最初の国立美術館。2022年12月1日に開館70周年を迎えました。重要文化財17件 (うち2点は寄託)を含む13,000点を超える、国内最大級のコレクションを有します。19世紀から今日まで、国を代表する多数の名作を所蔵する美術館です。

出典:リビング東京Web
見どころ: 史上初、展示作品すべてが重要文化財

明治以降の絵画・彫刻・工芸の重要文化財のみで構成される展覧会は今回が初です。 本展では51点が展示されています。

出典:リビング東京Web

入口に入ってすぐに狩野 芳崖作の《不動明王図》が展示されています。威厳を感じる作品です。

出典:リビング東京Web

狩野 芳崖 《不動明王図》 1887(明治20)年 東京藝術大学 3月17日– 4月2日 ※一部を除き写真撮影可能です。会場の指示に従って下さい。

横山大観 《生々流転》全長40mの作品は圧巻!

山奥の一滴の水が渓流となり、大河と姿を変え海へと注がれるという水の流れに壮大な人生観、自然観が水墨画で表現されています。全貌を鑑賞できる機会は数年に一度の貴重な作品ですので、是非会場でご覧になって頂きたい作品の一つです。

出典:リビング東京Web

横山大観 《生々流転》1923(大正12)年 東京国立近代美術館 通期

一匹の龍が天に昇り渦巻く雲の描写には臨場感がありました。全長40mの作品は、壮大なスケールの作品です。横山大観 《生々流転》の作品が描かれたのは丁度100年前です。 展覧会初日に関東大震災が起きた日だそうです。

出典:リビング東京Web

横山大観 《生々流転》1923(大正12)年 東京国立近代美術館 通期

「問題作」が「傑作」になるまで 指定の歩みから浮かび上がる近代日本美術史

重要文化財に指定されている作品は、発表された当初すべてが傑作というわけではなかったそうです。新しい表現を打ち立てた「問題作」でもあったそうです。それらの作品がどのように重要文化財に指定されていったかという点も注目すべきポイントになるそうです。重要文化財指定年順年表を展示作品と比較しながら鑑賞されると、重要文化財の作品に新たな魅力を発見できる手掛かりになるかもしれませんね。

出典:リビング東京Web

展示風景

今村紫紅作、《熱国之巻》は、大正3年のインド旅行の様子を描いた作品です。天地に満ち溢れる光と熱気を細かい金箔で表現されています。

出典:リビング東京Web

今村紫紅 《熱国之巻》 1914(大正3)年 東京国立博物館 朝之巻:3月17日– 4月16日

川合 玉堂(かわい ぎょくどう)は明治~昭和前半に活躍した日本画家です。 秩父の長瀞(ながとろ)の川下りを描いた作品です。桜の花が散る様子が丁寧に描かれています。屏風絵は作品のサイズが大きく、立体感があるので臨場感があります。

出典:リビング東京Web

川合玉堂《行く春》1916(大正5)年 東京国立近代美術館 3月17日– 5月1日

東京国立近代美術館所蔵の重要文化財全17件を公開

2022年11月に新たに指定された鏑木清方《築地明石町》《新富町》《浜町河岸》三部作も加えた17件が、初めてまとめて公開されていますのでこちらも見どころのひとつです。(会期中展示替えがあります。鏑木清方三部作の展示期間は3月17日~4月16日です)。

出典:リビング東京Web

平福百穂《豫譲》1917(大正6)年 永青文庫(熊本県立美術館寄託)展示風景

高村光雲《老猿》は教科書で一度は見た事がある作品ではないかと思います。実際に作品を鑑賞してみると作品が想像していたサイズよりも大きく、重厚感を感じました。この作品は明治26年(1893)に完成し、シカゴで開催された万国博覧会に出品され、優等賞を受賞しました。

出典:リビング東京Web

高村光雲《老猿》1893(明治26)年 重要文化財 東京国立博物館蔵 通期展示

出典:リビング東京Web

左:鈴木長吉《鷲置物》1892(明治25)年 東京国立博物館 奥:鈴木長吉《十二の鷹》1892(明治25)年 国立工芸館

新海竹太郎作の《ゆあみ》は、薄布を手にした控えめなポーズをとる日本人をモデルとしていますが、体型は西洋風の等身と言われ、和洋美術の融合の作品と言われています。

出典:リビング東京Web

展示風景 手前:新海竹太郎《ゆあみ》1907(明治40)年 東京国立近代美術館 通期 奥:朝倉文夫《墓守》1910(明治43)年 台東区立朝倉彫塑館 通期

WEBアンケートに回答すると抽選で本展の図録がプレゼントされます。

出典:リビング東京Web
ミュージアムショップ

ミュージアムショップではさまざまなオリジナルグッズが販売されています。 スイーツ菓子は作品をモチーフにしたラッピングデザインで魅力的な商品がありますので、是非会場でご覧になってみては如何でしょうか。

出典:リビング東京Web

重要文化財の作品の素材によっては繊細なものもあり、保護の観点から貸し出しが限られる作品もあるそうです。日本画、洋画、彫刻、工芸と様々な作品の重要文化財をまとめて鑑賞できるのは貴重な機会だそうです。

この機会に是非、東京国立近代美術館 70周年記念展「重要文化財の秘密」で重要文化財の魅力に触れてみては如何でしょうか。

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