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分厚い唇がコンプレックス!大嫌いだった自分の唇を好きになった理由は【体験談】

  • 2023.4.4

美人ではないことは自分でも自覚していました。髪を切れば似合わない、新しい服を着ていけば変な服と言われてよく泣きました。特につらかった思い出は、図工でお互いの顔を描くときに、厚めの唇をタラコのように強調されて描かれることでした。唇のせいでよりブスに見えるように思えた私のコンプレックスについての体験談です。

厚い唇が大嫌い

絶世の美女でもない限り、自分の顔のどこかに気に入らない部分はあるかもしれません。私は特にコンプレックスの塊で、もう気に入らない部分ばかりです。

はっきりしない二重、頬骨の目立たないふっくら丸顔、低めの鼻、狭すぎて前髪が伸ばせない額などなど。すっきりした薄い唇の友人に言われる「ふっくらした唇がうらやましい」の言葉もただの嫌味にしか聞こえません。実際芸能人できれいな人を想像しても、唇が厚くて美人という人が思いつきませんでした。

似顔絵を描かれればタラコのような唇にされ、有名人の唇の厚い人に似ているとばかにされる日々で自分の唇が好きになれるわけがありません! このころの夢は大人になって、お金持ちになって整形してすっきり薄い唇を手に入れることでした。

厚い唇が目立つ口紅

化粧品メーカーに就職し、お客さまにはもちろん自分でもしっかりメイクをするようになりました。はっきりしない二重はアイライナーとアイシャドウでくっきりさせる、メリハリのない顔はチークやハイライト、ノーズシャドウで陰影をつけてコンプレックスを改善していきました。

そんな中でも、唇だけはどうにも克服できませんでした。ペンシル型のコンシーラーで唇の輪郭を消してからリップペンシルで形を書いてみてもなんだか不自然だし、一時期はやったグロスを塗れば当たり前ですが厚さがより強調されます。

ブラウン系の口紅を付けると引き締まって見えてよかったのですが、一応季節やプロモーション用のカラーも付けなければならないのでずっとブラウンでもいられず、どうにももやもやする日々を送っていました。

お客さまに褒められた唇

あれは春のプロモーションのときでした。春なので明るくてさわやかな色がベースとなります。フレッシャーズも多いのできつい色や濃い目の色はあまりラインナップになく、春らしいピンクや使いやすいピンクベージュなどです。

私の厚い唇がまた強調されてしまい、暗い気持ちになっていたある日、「あなたの付けている色、良い色ね。どの色?」とお客さまに聞かれました。その日は新色の紫ががったピンクで、グロスもうっすら重ねていて決して自分では似合ってるとは思っていなかったので少し驚きました。

お客さまの唇にお付けしたところ「すてきな色だけど、あなたみたいにボリュームのあるセクシーな唇だともっと良いのよね」と、自然に褒めてくださったのです。見方を変えればぽってり厚い唇が口紅をきれいに見せてくれたのかもしれません。

それからは、薄い色も濃い色もチャレンジするようになり、褒めていただくことも増え、自分の唇を受け入れることができるようになりました。

まとめ

今は女優さんでも厚い唇がセクシーですてきと言われることも増えました。あれだけ嫌だった唇ですが、今は気になりません。

子どもも私に似て厚めの唇ですが、「ふっくらしていてかわいいよ」といつも褒めてあげて、私みたいにコンプレックスの塊にならないように心がけています。お客さまにとっては何げないひと言だったのかもしれませんが、私にとっては、長い間の悩みを吹き飛ばしてくれた涙が出るほどうれしいひと言でした。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

イラスト/サトウユカ

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著者:まさみ

中学生と小学生の男の子を持ちフルタイムで働いている。昨年化粧品メーカーを辞め、別の業種に。慣れない仕事と化粧品業界のときと変わらない「女同士の上辺の関係」を生暖かく苦しみながら見つめる日々。帰れば子どもの送り迎えと家事に追われ、趣味だったスキンケアもできずカサカサな肌となる。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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