チャールズ3世とカミラ王妃、即位後初の外遊はドイツへ。

2023.4.3
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英国王チャールズ3世がカミラ王妃を伴い、即位後初の外遊へ。訪問先のドイツでフランク＝ヴァルター・シュタインマイヤー独大統領とエルケ・ビューデンベンダー独大統領夫人に出迎えられた。

正装姿のチャールズ3世とカミラ王妃。（ベルリン、2023年3月29日）photography: Abaca

チャールズ3世とカミラ王妃は3月29日、即位後初の外国公式訪問先であるドイツに向かい、ドイツ連邦共和国大統領夫妻に迎えられた。到着した晩には大統領官邸のベルビュー宮殿で晩餐会が催された。

このきわめて外交的なイベントにはドイツの著名人が多数出席した。アンゲラ・メルケル前首相も招かれ、夕食会ではチャールズ3世の隣に座った。

チャールズ3世とカミラ王妃はしきたり通りの正礼装で出席した。王妃のドレスはシルバーパールの刺繍をほどこしたブラックロングドレスで英国のファッションデザイナー、ブルース・オールドフィールドのもの。これにグレヴィルティアラと故エリザベス女王が愛用したダイヤモンドのネックレスを合わせた。まさにロイヤルな装いだ。

フランス訪問は延期

チャールズ3世即位後初の公式訪問国はフランスになるはずだった。しかしながら社会情勢の悪化から同国訪問は延期となった。エマニュエル・マクロン仏大統領の落胆は大きい。「昨日、年金改革に対する全国的な抗議活動を3月28日におこなう呼びかけがあったことを踏まえ、当初3月26日から29日まで予定されていた国王チャールズ3世のフランス訪問は延期となった」と仏大統領官邸は3月24日の声明で発表した。

ブリュッセルでの欧州首脳会議の際、マクロン仏大統領は国王チャールズ3世の訪問延期について次のように弁明した。「デモ活動がおこなわれているなかでの国賓訪問」は単純にありえず、「最悪なのは、何事もなかったかのように（訪問を）予定しておいて、最後の段階で何かが起きてしまうことだ」とのこと。延期された訪問がいつ実現するかは今のところ不透明だ。