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人生変える31音。「舞いあがれ!」の貴司、リュー北條らの短歌が詩歌集に

  • 2023.4.3

3月で放送を終了したNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」発の詩集が発売される。作中では、主人公・舞の幼馴染で夫となる梅津貴司が詠む短歌が大きな役割を担っていた。

2023年5月29日『トビウオが飛ぶとき』(KADOKAWA)が発売予定だ。3月29日から予約受付が開始されている。

本書には、ドラマにも登場した第一歌集「デラシネの日々」、第二歌集「連星」から40首が収録されている。

また、貴司以外にも秋月史子、編集者・リュー北條、八木巌の短歌も登場する。

さらに、「非公式応援歌人」として歌人の俵万智さんが解説文を担当する。歌人の目線でドラマの中の短歌を語りつくす。

著者は、ドラマの脚本を担当する桑原亮子さんだ。実は、桑原さん本人も歌人で、2011年1月には皇居で行われた「歌会始の儀」の入選者10名のうちの1人に選ばれている。今回この詩歌集のために貴司の担当編集者であるリュー北條の短歌を書き下ろした。

桑原さんは、「舞いあがれ!」に短歌が出てくる理由を「短歌というものが、弱い立場の人の小さな声まで拾い上げてくれるからです。そして、そのたった31音が、時に他人の人生を変えるほどの力を持つからです」と語っている。

「短歌にしたら、一瞬が永遠になるんやんな?」――これは、短歌を作る意味を見失った貴司に舞が言ったセリフです。歌集が出版され、ドラマの中の一瞬が永遠になることを心より嬉しく思っています。(桑原さんコメント)

詩歌集の発売は、ファンにとって嬉しいニュースだ。ドラマが終わった後も、短歌を通して「舞いあがれ!」の世界を味わおう。

■桑原亮子さんプロフィール
くわはら・りょうこ/2013年に第41回創作ラジオドラマ大賞にて奨励賞、翌年には第35回BKラジオドラマ脚本賞にて最優秀賞を受賞して、本格的に脚本家の道に進む。2017年度の文化庁芸術祭で優秀賞を受賞したFMシアター「冬の曳航(えいこう)」などの作品で注目を浴びる。2020年にはNHK土曜ドラマ「心の傷を癒すということ」で初めて連続ドラマの脚本を担当。第46回放送文化基金賞番組部門テレビドラマ番組最優秀賞受賞。

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