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『氷の微笑』の黒歴史、「18億円ギャラ格差」以外にも「パンツ事件」や「親権事件」など明かす

  • 2023.4.2

映画『氷の微笑』のシャロン・ストーンとマイケル・ダグラスのギャラ格差が約18億円だったことが話題になっているが、じつは同映画は、ほかにも多くの物議を醸してきた。

シャロン・ストーン、代表作『氷の微笑』は悲しい経験が多かった

シャロン・ストーンにとって、1992年の映画『氷の微笑』は彼女の俳優としてのキャリアを大躍進させた代表作。殺人の容疑者キャサリン・トラメルと刑事ニック・カランの危険な恋の駆け引きを描いた本作は、その年最もヒットした映画のひとつとなった。

性的なシーンの多さを理由に多くの女優が断った役を果敢に演じたシャロンだが、60代になった今、じつは『氷の微笑』はトラウマとなる経験が多かった作品だったことを明かしている。

画像: シャロン・ストーン、代表作『氷の微笑』は悲しい経験が多かった

騙されて下着を脱がされていた

『氷の微笑』と言えば、シャロン・ストーン演じるキャサリンが下着を身に着けていない状態で脚を組み替えするシーンが有名。このシーンの撮影は実際にノーパンで行なわれ、実際の映像が使われているが、シャロンは騙された結果だったと、自伝『The Beauty of Living Twice』の中で明かしている。

シャロンによれば、彼女は下着をはいてそのシーンを演じる予定だったが、製作チームに下着を脱ぐように言われたという。この時、カメラからはシャロンの女性器は見えないと安心させられたそうだが、実際の映像を見たときにはそれが嘘だったことが分かった。

最終映像を「そのプロジェクトとは無関係のエージェントや弁護士でいっぱいの部屋で見たんです」と振り返ったシャロンは、「『何も見えませんよ。ただ、白が光を反射しているので、パンティをはいていることがわかるので、パンティを脱いでください』と言われていたのに、私は(スクリーニングで)初めて自分のヴァギナの映像を見たんです」と明かした。

その後、弁護士を含めた話し合いをした結果、シャロンは映像を残すことに同意。「考えて、考えて、このシーンを映画に入れることにしたんです。なぜか?それは、この映画とキャラクターにとって正しいからです」とシャロンは語った。

役柄のせいで子どもの親権を失っていた

画像: 役柄のせいで子どもの親権を失っていた

シャロン・ストーンは『氷の微笑』の役柄のせいで、養子として迎え入れた長男ロアンの親権を失ったとも訴えている。

シャロンは自伝『The Beauty of Living Twice』のなかで、「(親権裁判で)裁判官が、小さな小さな男の子である私の子どもに、『あなたのお母さんはセックス映画を作ることを知っていますか』と尋ねたのです」と明かし、「つまり、私はあの映画を作ったことによって、どのような親であるかを判断されたということですと付け加えた。

シャロンはこの件について、「非常に不公平だ」と感じており、「男性俳優たちは役柄のために家庭を破壊されたり、子どもを奪われたりすることはない。しかし、私たち女性は、役柄が家庭に悪影響を与えるという理由で、子どもを失うことがある」と、背景にある女性差別を批判した。

ちなみにシャロンは、2021年にも息子ロアンとイベント出席するなどしており、良好な関係にある。

マイケル・ダグラスとの賃金格差は18億円!

画像: マイケル・ダグラスとの賃金格差は18億円!

シャロン・ストーンが『氷の微笑』で受け取ったギャラは50万ドル(約6,600万円)。一方、共演者のマイケル・ダグラスが受け取ったギャラは1400万ドル(約18.6億円)。その差は、実に18億円! 映画をヒットさせた立役者であるシャロンの扱いとしては不当に思えるが、ただ、当時の2人のキャリアに歴然とした差があったことは忘れてはならない。

当時、マイケルはアカデミー賞受賞俳優。一方のシャロンは映画『トータル・リコール』で注目され始めていた俳優。立場が逆だった場合に女性であるシャロンが約19億円ももらえていたかは懐疑的だが、このキャリアの差については、シャロンも「私はまだ新人でした。そして彼はすごくビッグなスターだった」と、業界イベント“New York Women In Film & Television’s 43rd annual Muse Awards”で語っている。

(フロントロウ編集部)

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