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ホテル・ホッピングの進化系⁉ヒマラヤ山麓のヴィラを渡り泊まる

  • 2023.4.2
インド〈リキール・ゴンパ〉の大仏、インドのニムーにあるヴィラの外観

チベット仏教徒が多数を占め、現在ではチベット自治区よりもチベットらしい地として知られる、インド最北端ジャンムー・カシミール州のラダック地方。旅の上級者が目指す自然環境の過酷なこの地で、至れり尽くせりの滞在を楽しむことができるという。

シャクティ・ラダックは、点在するビレッジハウスと呼ばれるヴィラを泊まり歩く、ホテル・ホッピングの進化系ともいえる滞在スタイル。ラダックの中心都市レーの空港から最短だと車で20分、一番遠いところで1時間ほどのエリアに7つのヴィラが点在。もともとあった邸宅などをリノベーションしているので、すべて雰囲気が異なるのも泊まる楽しみの一つだ。

プランの立て方としては、日程を決めて行きたい場所ややりたいことをまずリクエスト。そうすると、宿泊するヴィラとともに日々の大まかな予定を組んでくれる。観光はもちろん、トレッキングやラフティング、ヨガ、料理教室、仏教講座などアクティビティは自由にカスタマイズでき、現地で変更可能。

また旅の間は、ガイドとドライバーが専属でついてくれるほか、各ヴィラでシェフと複数のスタッフが、プライベートな空間を演出してくれる。ここで紹介するのは、旅の一例。

ハイカーの聖地で日々アクティブに冒険を楽しみながら、ヴィラではラグジュアリーな時間を満喫できる、いいとこ取りの旅といえるだろう。

阿部伸二 イラスト
インド/ジャンムー・カシミール近辺の地図

1st Villa:Nimmoo(ニムー)

レーから西へ約36kmのところにあるニムーの標高は、3,190m。ザンスカールとインダス川の合流地点に位置する比較的大きな村だ。

車を降りて麦畑の中を歩いていくと現れるのが、3階建ての邸宅を改装したヴィラ。ヨーロッパの女性デザイナーが手がけた内装は、ナチュラルで落ち着いたトーン。3階の屋上テラスからは、山々の絶景が。

インドのニムーにあるヴィラの外観
インドのニムーにあるヴィラの寝室
インドのニムーにあるヴィラの屋上

ヒマラヤの雄大な景色がお出迎え(day1)

ヒマラヤの景色
デリーから飛行機で、眼下に広がる山々を眺めながらラダックの中心都市レーへ。
インドのレーにあるヴィラ
車で移動してヴィラに到着後、パノラマの景色を目前に贅沢に食事を楽しむ。初日は高度に慣れるべく、体を休ませる。

観光後は川辺のガゼボで優雅なひととき(day2)

インドのニムーにあるチベット仏教寺院
午前中はニムーの村を2時間ほど散策し、午後はチベット仏教寺院へ。
チキンティッカを焼く様子
ヴィラに戻ると、少し離れた川のほとりに設えられたガゼボでアペリティフ。おつまみにチキンティッカを焼いてもらった。

マウンテンバイクで周辺の村を訪問(day3)

マウンテンバイクでインドの山道をツーリングする様子
マウンテンバイクで、果敢に山道をツーリング。こんなときもガイドが車で後ろから常についてきてくれるので、何かトラブルが起きても安心。
インドの鍛冶屋の仕事風景
途中の小さな村に立ち寄って、鍛冶屋の仕事ぶりを見学。

2nd Villa:Eego(イーゴ)

イーゴは、「9つの湾曲部を持つ渓谷」という意味を持つ。山深いところに位置する村で、標高は今回訪れた3つのヴィラのなかでも最も高い3,900m。

3階建ての歴史ある石造りの邸宅を改装したヴィラで、3つのベッドルームとダイニングルーム、リビング、オープンテラスなどがある。周辺の散策やトレッキングもおすすめ。

インドのイーゴにあるヴィラのオープンテラス
インドのイーゴにあるヴィラの外観
インドのイーゴにあるヴィラの寝室

有名な寺を見学して、バイクで次のヴィラへ(day4)

リキール・ゴンパの大仏
午前中、大仏が鎮座するリキール・ゴンパを訪れる。その後、出かけた先の畑の真ん中に作ってくれたテントで、ランチタイム。
バイク
レーからバイクで1時間半ほど山道を走って、次のヴィラがあるイーゴへ移動。

天空の湖・パンゴン湖へ日帰りドライブ(day5)

インドのパンゴン湖
日帰りで、中国との国境にある有名なパンゴン湖へ。
インド チャンラ峠にある標識
崖が迫る山道を車で延々と登り、世界で3番目に高い標高5,360mのチャンラ峠を通過。湖そばの商業施設を借り切って、シェフが用意したお弁当を食べる。

3rd Villa:Shey(シェイ)

レーの南東約15kmに位置するシェイは、レーに都が移る以前に繁栄したラダックの古都。標高は3,505m。

100年以上の歴史を持つヴィラは、ラダックの伝統的な邸宅を改装しており、屋上のテラスからは王宮やティクセ・ゴンパなどを望むことができる。チベット仏教の寺院を彷彿とさせる客室には、高僧が宿泊することもあるそう。

インドのシェイにあるヴィラの寝室
インドのシェイにあるヴィラの外観
インドのシェイにあるヴィラのダイニング

川下りをしながら3つ目のヴィラへ(day6)

インドでカヌーに乗って川下りをする様子
3つ目のヴィラがあるシェイへの移動も兼ねて川下り。荷物の運搬は地上部隊が車で。
インドのシェイにあるヴィラのインド料理
食事はリクエストに応じて。毎晩インド料理でも、テーブルセッティング含め、手を替え品を替え楽しませてくれる。

シェフ直伝のチベット料理教室(day7)

ティクセ・ゴンパの僧
早起きしてラダックを代表する寺院の一つ、ティクセ・ゴンパへ行き、礼拝を見学。ヴィラの屋上に設えられたガゼボでランチ後、レーの市場などを散策。
インドのシェイにあるヴィラでシェフがインド料理を作る様子
夜はヴィラで、シェフからチベット料理を教わる。

Information

Shakti Ladakh

シャクティ・ラダック
TEL:☎(91)124-456-3899
営:5~9月営業。5・6・9月は6泊以上、7・8月は7泊以上から。
料金:プランによるが、7泊で5,250ドルが目安。2〜6名のグループがオススメ。
HP:http://www.shaktihimaraya.com

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