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北京の人は飲み方が豪快? 旅気分になれる中国茶入門

  • 2023.4.2

美容や健康に効果がある中国茶。飲んでみたい! でも、いろいろ種類があってちょっと難しそう......。そんな中国茶初心者のための入門書が、2023年4月10日に発売される。『はじめての中国茶とおやつ』(誠文堂新光社)だ。

著者は、東京都西早稲田にある中国茶カフェ「甘露」。"中国のお茶と文化を伝える場所を作りたい"との思いで、日本人夫妻と中国人留学生(当時)が2018年にオープンしたお店だ。

本書ではお茶の種類や手軽な飲み方の紹介のほか、現地のおやつレポート、さらにはお店の人気おやつのレシピも公開している。ラフにシンプルに、「まずは難しいことは考えずに楽しんでみよう」というコンセプトだ。

■中国の茶館めぐり

中国茶とひと口に言っても、地方によって飲まれ方や好まれる種類はいろいろ。各地の特徴と代表的な茶館を紹介している。

たとえば、首都・北京で最も飲まれているのはジャスミン茶だ。北京は茶樹の栽培に向かないため、茶葉はほとんど外地から運ばれてくる。交通が不便な時代には、運ぶ間に変質してしまうことが多かった。そのため香りの高いジャスミン茶だけが美味しく飲めたということが、普及の理由の一つだそうだ。また、北京の人は奔放で豪快と言われていて、大きなどんぶりでお茶を売る「大碗茶(ダーワンチャ)」にもその性格が表れている。

■産地別お茶紹介

お茶は一種類の茶樹からできるが、発酵度や加工のし方などによって、茶葉の種類はさまざま。各地で生産されるお茶の味や特徴を解説している。さらに、その土地の地理や情報も。お店でお茶を選ぶときに知っていると、もっと楽しくなるはずだ。

■茶器と飲み方

ラフに楽しんでほしいとの思いで、シンプルかつ手軽な飲み方を紹介している。実際に、中国ではマグカップや耐熱ロンググラス、水筒などにさらりと茶葉を入れて飲まれることも多いそう。肩ひじ張らずに楽しめる、暮らしに根づいた存在なのだ。

■中国のおやつ

後半では、中国の人気おやつをたっぷりと紹介。いつかは食べてみたい現地のおやつのレポートに加えて、甘露流にアレンジした11品のおやつのレシピも公開している。手の込んだものから簡単に作れるものまでバリエーション豊かだ。おうちで現地の味にチャレンジしてみては。

本のページをめくりながら、中国のいろいろな場所を旅するように、中国茶とおやつのことを知って、楽しんでもらえたら。
そして、この本を通して、もっと中国茶やおやつ、中国の文化に興味を持ってもらえたら。
そんな一冊になれたら、とても嬉しいです。
(商品公式サイトより)

これ一冊で、広い中国を飛び回り、味わい尽くした気分になれるはず。読み終わったら、さっそく中国茶が飲めるカフェを探して訪れてみては。

〈目次〉

■甘露
かんろ/東京・西早稲田にある中国茶カフェ。"中国のお茶と文化を伝える場所を作りたい"と思っていた日本人夫妻と中国人留学生(当時)が出会い始めた店で、中国茶と中国のおやつを提供している。中国茶は初心者にも楽しめるよう味や香りの違いがわかりやすいものを揃え、種類も産地もさまざま。店で手作りする中国のおやつは"身体を労わる中国の食文化を体験してほしい"との思いがこもった逸品揃いで、現地の味を思い出しながら再現、甘露流にアレンジした味わいが人気を博している。中国語教室や中華エンタメとのコラボレーションなど、文化交流・情報発信にも積極的。オンライン販売の焼き菓子も好評で、多くのファンを惹きつけている。

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