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細身モデルの「1枚の写真」が物議...トップモデルたちが続々反応し、名指しで批判する者も

  • 2023.4.1
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モデルのジーン・キャンベルが、1枚の下着姿の写真をインスタグラムで公開。この写真が話題になっている。(フロントロウ編集部)

ジーン・キャンベル、「大きすぎる」と大手ブランドの仕事がキャンセルに

イギリス人モデルのジーン・キャンベルは、人気ブランドのランウェイをウォーキングするだけでなく、バーバリー(Burberry)やスチュアート・ワイツマン(Stuart Weitzman)、そしてルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)などのブランドの広告塔を務めたこともあり、models.comの「トップ50」モデルにランクインするほどの人気モデル。

画像: ジーン・キャンベル、「大きすぎる」と大手ブランドの仕事がキャンセルに

そんな人気モデルであるジーンが1枚の写真を自身のインスタグラムにアップ。その写真は、下着姿で撮られた何気ない写真だが、この写真が反響を呼んでいる。

じつはこの写真、ジーンがある大手ブランドから「大きすぎる」という理由で仕事をキャンセルされた夜に撮られたもの。そこにはこのようなメッセージが添えられていた。

「これは、"大きすぎる"という理由で大手ブランドから仕事をキャンセルされた私が、深夜に下着姿で撮った写真です。当時はかなり無価値な気分にさせられました。この体が大きすぎるという考え方は、控えめに言っても衝撃的だと思うんです。振り返ってみると、業界でビジョンと影響力を持っていると思っていた人たちからの言葉を信じていた自分が当時感じていたことに同情します。今日、私はそれがいかに不健康で機能不全であるかを知っています。今、私は自信を持って、愛に勝る美はないと言えるでしょう。私の目に浮かぶ悲しみは、このことが私を無力にしたからで、サイズによって“美しさ”を測ることがいかに縮小的なことかを表しています。どんなサイズであろうと、大事なのは内面です」

人気モデルが続々と反応

この投稿はモデルたちの間で広まり、ナオミ・キャンベルは「はっきり言ってあげて」と、ジョージア・メイ・ジャガーは「この件に関して発言してくれたジーンに心から感謝します。あなたはとても知的で優しくて美しく、このような思いをさせられてはいけないと思います。私の愛を送ります」と、そしてエル・ファニングは「愛しています」とコメントし、アイリス・ロウやメドウ・ウォーカーもハートの絵文字で反応。

画像1: 人気モデルが続々と反応

さらにエルザ・ホスクはこの投稿をリポストし、「大切なメッセージです。悲しいかな、これは私にとって衝撃的なことではないんです。この業界は変わらなければならない。このような理想は、いまだにモデルに押し付けられています。若い頃、あるキャンペーンに参加することになり、撮影のために南アフリカに行ったのですが、クライアントからエージェンシーに電話がかかってきて、私が“大きすぎる”と言われ、さらに、私の体型を整えるために必要なレタッチ代として、報酬からお金を差し引くと言われたことを覚えています。私の体やサイズには何の問題もなかったのですが、もちろんすぐに自分に問題があると感じました。私の知っているモデルたちは皆、同じような経験をしています。ファッション業界は、今こそすべての体をありのままに受け入れるべきで、細いモデルでなければならないとか、プラスサイズの女の子はその枠に収まるように特定のサイズでなければならないといったステレオタイプに私たちを押し込めるのはやめましょう。女性の体は毎月変化し、見た目も変わってきます。その中間的な体型を受け入れる余裕を持ちましょう!体型はトレンドであるべきではなく、すべての体がありのままに受け入れられるべきものなのです」とコメント。

画像2: 人気モデルが続々と反応

その他にもアジョワ・アボワーも同じくジーンの投稿を引用して「読んでください。この話は昔からあることで、今の業界にも相変わらず蔓延しています。私たちは進歩しているのでしょうか、それとも過去に戻っただけなのでしょうか?」と語って、多くの人にジーンの投稿を見るように呼び掛けた。

画像3: 人気モデルが続々と反応

フィリップ・プレインを名指しで批判

じつはジーンの投稿が話題になる数週間前、ヴィクトリアズ・シークレットのショーにも参加したことがあるモデルのジゼル・オリヴェイラが、ジーンと同じく、大きすぎるが故に仕事をキャンセルされたと自身のSNSで告発。

画像: フィリップ・プレインを名指しで批判

ジゼルは事前に自分のサイズを伝えていたにもかかわらず、フィリップ・プレイン(Philipp Plein)のフィッティングを訪れた際、サイズが小さなドレスを着させられた挙句、「帰りなさい」と言われたという。

フィリップ・プレイン側は、まだジゼルがヴィクシーショーのランウェイを歩いている時の体型だと思っていたようだが、それはもう5年前の話。ジゼルは2023年なのにまだサイズ0~2にこだわっているブランドに怒り心頭で、「私の身体は変わりました、状況が違います。私は今の自分の体を受け入れました。今の方がずっと健康的です」とその時の出来事をSNSで訴えた。

ここ数年はありのままの自分の体を愛そうという「ボディ・ポジティブ」や、自分のボディイメージに対して無理にポジティブになれなくても問題ないという考えを提唱する「ボディ・ニュートラル」という考えが広まっているが、モデル界やファッション業界ではまだまだ追いついていない部分がある。

なかなか変わろうとしないファッション業界だが、それをモデルたち自身が声を挙げて変えていこうとしている。(フロントロウ編集部)

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