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【保育士解説】園児同士のトラブル、先生にどう相談する?園側と親の役割の違いも紹介

  • 2023.4.1

園での友だちとの関わり。子ども同士のことだけれど、ちょっと心配になりますよね。あんまり大事にしたくないけれど、先生に相談したいという気持ちもある。先生にどうやって伝えたらいいかわからない。そんな不安を解消するため、保育士ママ5人で運営している【いつママ(@itsumama__)のくりママ】が解説します。

友だちとの関わりの中で起きる「けんか」「モヤモヤ」

園生活で集団に入ることで、友だちとの関わりはとても大切でたくさんの学びと成長があります。

ただ、もちろんいいことばかりでなく、お子さんが嫌な思いをしたり、悲しくなることが起きることもあります。喧嘩をした、嫌なことを言われた、された、自分の気持ちが言えない、やりたいことを我慢した、いろんな感情や葛藤をして過ごすこともあると思います。

そのできごとを、お家に帰ったあとに子どもから聞くと、親としては「そんなことがあったの?」と驚き、悲しくなることがあるかもしれませんね。ただ、そのできごとがどんな状況で、どんなやりとりがあって、どのような話で終わったのかまでは、子どもの話だけではわからないケースが多いでしょう。

この記事では、園でお友達とトラブルがあったとき、親子ともに不安な気持ちを解消するための方法をご紹介します。

1. 子どもの気持ちを受け止める

まずは、話してくれたお子さんの気持ちを十分に受け止めてあげましょう。事実は別として「話してくれてありがとう」「〇〇ちゃんはそんな気持ちだったんだね」と一番信頼するパパやママに思いを受け止めてもらえることで、お子さんの気持ちも安定します。

その時に「受け入れる」ではなく「受け止める」ようにします。わが子がかわいそう。と守ってあげたくなる気持ちが勝ってしまうのが親心だと思いますが、幼児期の子どもたちは「自分の思い」があるのと同時に「相手の思い」があることも一緒に学ぶ必要があります。

どちらが正しい、間違っているという声かけはせず、思いをしっかり受け止めてあげることを大切にしてください。

2. 不安な気持ちを先生に話す

親が不安に思う気持ちをためてしまうと、いつの間にか不安が大きくふくらんでしまうことがあります。何かあるたびに先生に話しておく方が、園側もママとお子さんの不安を知ることができ、適切に対応をすることができます。

ポイントは「子どもの話をありのまま話すこと」

先生には、お子さんから聞いた状況や気持ちを、ありのまま話します。

「事実はどうか別にして、子どもから聞いたことをお伝えします」と話せば、先生もその時の状況を把握したり、トラブルの経緯を伝えやすくなると思います。

そして、お子さんが先生には言えなかった気持ちを先生が知ることができます。トラブルの中で、納得いかないことがある、傷ついた気持ちがあるなどのネガティブな気持ちも、しっかりと先生にフォローしてもらえるように、ありのまま話すことが大切です。

この時に「相手のお子さんの気持ちや話もあると思うので、また状況などわかったら教えてください。」と伝えておくと、自分の子どもの言い分だけを聞いているのではないことが先生にも伝わると思います。

3. 園で起きたことは園に任せる

園で過ごしている時に起きたトラブルは園側に任せて解決してもらいましょう。

基本的に、園でのできごとは担任やその時に担当していた先生が把握して、子ども同士で解決できないことは間に入り、お互いの思いを伝えます。まだ自分の思いをうまく言葉にできないので、先生が汲み取り、お互い未消化な気持ちが残らないようにします。

ただ、幼児クラスになると、先生の見えていないところでトラブルが起きることもあります。お家に帰ってから話したことを教えてもらえると、また改めて当事者で話をして、気持ちを消化できる時間を作れるので、ぜひ小さなことでも先生に話して任せてみましょう。

家庭でできる3つのフォロー

最初にも書きましたが、まずは自分の気持ちを話してくれたことに「ありがとう」と伝えることが大事です。話してくれたことに対して、事実がわからない状態で意見を言わず、ただ話を聞いて受け止めましょう。

基本は園で対応をしてもらうスタンスでいてOKですが、パパやママにしかできない対応もあります。

1. スキンシップをとる

園でいろいろな経験や葛藤をして過ごしていること、頑張って通っている姿をたくさん認めてあげてあげてから、抱きしめたり、手を握ったり、スキンシップを取りましょう。それだけで、子どもの気持ちは楽になるはずです。お家に帰れば家族がそうやって守ってくれる、受け止めてくれるという気持ちになるだけで安心へとつながります。

2. 子どもの変化を見逃さない

園で嫌なことがあったとお子さんが話して来てくれたとき、気持ちが不安定になったり、「園に行きたくない」と登園渋りにつながることがあると思います。

ちゃんと気持ちが消化できているか、言葉だけでなく態度やいつもと違う行動、体調の変化などに現れていないかなどに気をつけて見逃さないようにしましょう。気になることがあれば、その旨もしっかり先生に伝えておくことで、園での様子も気をつけて見てもらえると思います。

3. 子どもの成長を信じて見守る

心配な気持ちから、子どもの話を全て信じてしまい不安になってしまうのではなく、まず冷静に話を聞き、先生に確認をして任せる。子ども同士の人間関係の中で、子どもが自分自身で考え、思いを伝えられるようになる経験だと思い見守りましょう。

園と保護者で協力しながら見守って

大人が良い悪いを決めつけてしまうのでは、その大人の考えに染まってしまいます。一人ひとりに思いや考えがあることを知り、自分以外の人を尊重することを学んでいる大切な過程を、先生、園側と情報を共有しながら見守ることで、また一つお子さんの心の成長に繋がっていくと思います。

著者:itsumama55

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