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グレープフルーツのおすすめのむき方&切り方は?【専門家監修】

  • 2023.4.1
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グレープフルーツは、ジューシーで程よい酸味とほろ苦さがクセになる人気のフルーツ。栄養素も豊富なので積極的に食べたい果物ですが、外皮も薄皮もむきにくくて敬遠している人もいるでしょう。この記事では、そんな人におすすめしたい、包丁を使ったむき方&切り方を紹介。また、近年ではメジャーになった、果肉の赤い「ルビーグレープフルーツ」の味や栄養についてにも紹介します。

【特徴】大半が輸入もの。ルビーは酸味と苦味が控えめ

グレープフルーツはミカン科ミカン属の柑橘類の一種。18世紀に西インド諸島でその実が発見されたという、比較的歴史の浅い果物です。その後、アメリカのフロリダに渡り、日本へは大正時代初期に伝来。しかし、寒さに弱いことから日本の気候には向かず、栽培は定着しませんでした。

グレープフルーツ(grapefruit)の名は、ぶどう(grape)の房のように1本の枝にたくさんの実をつける様子から名付けられたそうです。

グレープフルーツは、1970年代以降に大量に輸入されるようになり、現在国内で出回っているグレープフルーツの大半は、フロリダや南アフリカから輸入されたもの。フロリダ産の旬は11〜6月、南アフリカ産は6〜11月頃で、1年を通して安定して流通しています。

グレープフルーツは果肉の色によって2種類に大別されます。「ホワイト(白肉腫)」は、果肉は白く果皮は鮮やかな黄色のもの。果汁が多く、さわやかな甘味と酸味、ほのかな苦味が特徴です。「ルビー(紅肉腫)」は、果肉はピンク色で果皮は赤みがかった黄色のもの。ホワイトよりも酸味や苦味が弱く、甘味が強いのが特徴です。

【選び方】皮にツヤとハリがあり、きれいな球型でずっしり重いもの

皮の色は鮮やかでハリとツヤがあり、ふっくらとしたきれいな球型のものが良品。持ったときにずっしりと重いものは、果汁が多く含まれている証拠です。表面に傷やくぼみがあるものは避けましょう。

【保存】新聞紙に包んでからポリ袋に入れて保存を。カット後は翌日までに

乾燥を防ぐために新聞紙やペーパータオルで1つずつ包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存を。1週間を目安にいただきましょう。冬場などの気温の低い時期は、風通しのいい冷暗所で常温保存も可能です。

カットしたものは、断面が乾かないようにしっかりとラップをして冷蔵保存し、翌日までには使い切るようにしましょう。

長期間楽しみたいときは冷凍保存も可能です。グレープフルーツの皮と薄皮をむいて一房ずつに分け、冷凍用保存袋に重ならないように入れて冷凍庫へ。約1カ月保存可能です。

食べるときは、凍ったままでも、好みのかたさまで半解凍にしてもOK。そのまま食べても、ヨーグルト、スムージー、サラダ、炭酸水などに加えてもおいしいですよ。

【栄養・効果】ビタミンCが豊富。ルビーにはβカロテンやリコピンも

グレープフルーツの可食部100gあたりのエネルギーは、ホワイト(白肉種)、ルビー(紅肉腫)ともに40kcalです。

含まれる栄養素もほぼ同じで、どちらも抗酸化作用や免疫力を高める働きのあるビタミンC、疲労回復効果が期待できるクエン酸などが豊富。また、ルビーには老化防止に役立つβカロテンやリコピンが含まれています。

独特の苦味は、ポリフェノールの一種である「ナリンギン」によるもの。ナリンギンには抗酸化作用や抗炎症作用があり、生活習慣病やがん予防の効果も期待されます。

【食べ方】薄皮を取り除き、ひと房ずつカットすると食べやすい

グレープフルーツはカットしてそのまま食べることが多いでしょう。半分にカットしたものをスプーンで食べる方法は、手間はかかりませんが果肉がきれいに取れなくてもったいないですよね。

そこでおすすめしたいむき方&切り方は、一房ずつカットする方法。

グレープフルーツのヘタとお尻の部分を5mm〜1cmほどカットし、包丁で外皮を縦方向に厚めにむきます。房と房の境目の薄皮に沿ってV字の切り込みを入れると、果肉を一房ずつ取り外せます。薄皮を取リ除けて食べやすい形状になります。

そのまま食べる以外には、サラダに添えたり、ジュースやサワー、ゼリーやタルトなどに使ったりしてもおいしくいただけますよ。

レシピ開発だけでなく、コーディネートや撮影、編集、栄養アドバイスまで手がける食のプロ集団。健康・美容・介護食・離乳食などの専門レシピまであらゆるカテゴリーに対応。監修や編集を手がけた書籍は約100冊にも及ぶ。

栄養監修:内山由香

「食のスタジオ」管理栄養士、フードコーディネーター。女子栄養大学卒業後、食のスタジオにてレシピ開発、料理撮影、栄養計算等の業務を担当。作りやすく、子どもから高齢者まで食べやすい家庭的な料理やつくりおきレシピが得意で、忙しい人でも身近な食材で簡単に作れるレシピを多く開発している。『しっかり食べてきれいになる たんぱく質のつくりおき&らく旨おかず』『組み合わせ自由自在つくりおきシリーズ』(西東社)『朝10分!中高生のラクチン弁当320』(学研プラス)など著書多数。

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