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株で儲けすぎると扶養から外れる?専業主婦が気を付けたい株と税金の関係

  • 2023.3.31

専業主婦が株で儲けすぎると、扶養から外れてしまう可能性があります。しかし、証券口座の種類の設定により、儲けても「所得税上の扶養」を抜けなくても良いケースもあります。

では、専業主婦の方が株式投資を始める場合、どの証券口座を選べば良いのでしょうか。

■所得48万円を超えると扶養から外れる

扶養には、所得税上の扶養と社会保険上の扶養があります。今回は、所得税上の扶養についてお話しますが、収入のない専業主婦が所得年間48万円を超えると所得税の支払いが必要になります。

給与所得者の扶養に収まるための所得上限は103万円ですが、扶養されている人が投資の利益やその他の所得(ハンドメイド品の販売による利益など)を得る場合は、所得税の基礎控除額48万円を超えると税金がかかるので注意が必要です。

しかし、株式投資の場合、利益が基礎控除48万円を超えても扶養から外れないケースがあります。

■源泉徴収ありの特定口座を選べば扶養から外れない

証券口座は、「一般口座」「特定口座(源泉徴収あり)」「特定口座(源泉徴収なし)」の3種類から選ぶことができます。特定口座(源泉徴収あり)を選ぶと、利益が出ると都度20.315%の税金を証券会社が勝手に差し引いてくれます。

そのため、確定申告の必要はありませんし、扶養から抜ける必要もありません。手間なく投資をしたい人におすすめです。

■源泉徴収ありの特定口座を選んで損するケース

先ほど所得が年間48万円以下なら所得税がかからないとお伝えしましたが、特定口座(源泉徴収あり)を利用する場合は、利益が48万円以下でも自動的に所得税が引かれます。そのため、株式投資の利益が48万円以下の場合は、本来支払う必要がない税金を支払うことになります。

ただし、支払いすぎた税金は確定申告をすることにより還付されるので、確定申告で取り戻しましょう。

■NISA口座なら扶養から外れず非課税でさらにお得

現行のNISA制度では、一般NISA枠で株式投資する場合、年間120万円まで株式投資ができます。NISA口座で利益が出た場合、いくら利益が出ても非課税です。そのため、確定申告の必要はありませんし、扶養から出る心配もありません。

■投資を始めるならまずはNISA口座から

NISA制度は年間非課税投資枠の範囲で投資をすれば、利益が出ても確定申告の必要はありませんし、扶養から外れることもありません。「扶養から外れないか心配」「節税したい」と考えるのであれば、まずはNISA口座で投資を始めるのをおすすめします。

文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー)
新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャル・プランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。

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