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「飯田商店☆わんたん入りしょうゆチャーシュー麺」【奥山佳恵の『ラーメン天国』第百五回】

  • 2023.3.31

みなさまこんにちは!
いつも御覧いただいてありがとうございます♪

神奈川県が誇る、神奈川随一といってもいいほど
ラーメン界のとんでもないキングがいる。それは
湯河原にある「飯田商店」!
泣く子も黙る。おそらく
泣いちゃいないが佳恵も黙る。
ラーメンの連載を書かせていただいてるなら
一度は行かないと、とずっと思っていた! ら、
お店を訪ねたことがあるラーメンパイセンから
「行けるよ! 」の嬉しい報告を聞くことができたー!
なぜ「行こう!」ではなく「行ける」なのか。それは
飯田商店が完全予約制だから。予約方法はネットのみで
毎週火曜日の正午から、翌週1週間分の予約が取れるのですが・・
早くて「2分」で完売してしまうのです。笑←あまりの衝撃に笑う
ラーメンパイセンがこの「瞬殺完売」にトライしてくださり
2回目のチャレンジでよーやく予約ゲット!
ありがとう奇跡! ありがとうパイセン!

コチラが憧れの飯田商店!

「飯田商店☆わんたん入りしょうゆチャーシュー麺」【奥山佳恵の『ラーメン天国』第百五回】の画像1

お花がたくさん飾ってありました。
ちょうど「祝13周年」のタイミングだったよう!
初めましてですが、13周年おめでとうございます♪

「飯田商店☆わんたん入りしょうゆチャーシュー麺」【奥山佳恵の『ラーメン天国』第百五回】の画像2

ダストからはもういい匂いがしてくる・・! (敏感。笑)

予約時間の10分前には集合、とのことだったのでお店の前で待機していると
時間が近づくたびポツポツと人々が集まり始めた。
見ると車やバイクには千葉や埼玉のプレートが。
神奈川の王者、どころじゃなかった。関東屈指の大人気店だー!
そしてここに集いし人々はみな、予約を制した猛者たちばかりだ!

みんなも私も、おめでとう。泣

のれんに続き、券売機が登場。

「飯田商店☆わんたん入りしょうゆチャーシュー麺」【奥山佳恵の『ラーメン天国』第百五回】の画像3

ドキドキドキ

「飯田商店☆わんたん入りしょうゆチャーシュー麺」【奥山佳恵の『ラーメン天国』第百五回】の画像4

せっかくの機会なので! と震えながら
しょうゆラーメンの全部いり、つまり
「わんたん入りしょうゆチャーシュー麺」に!

「飯田商店☆わんたん入りしょうゆチャーシュー麺」【奥山佳恵の『ラーメン天国』第百五回】の画像5

一杯、2,500円!
価格も震える。笑

予約用紙に書かれていた名を名乗り、
ラーメンの種類を告げて事前準備は完了。
やがて、名前を呼ばれて店内に入ると・・
「こんにちは!」の爽やかな掛け声!
スタッフさん一同からご挨拶を受けた。
奥に向かって長細い形。右手の厨房を囲ってL字カウンターがあり
奥に2つテーブル席。15人くらいがマックスくらい。
当然のことながらオープンと同時に満員御礼。
すごい光景! (店内写真撮影はNG。お料理やセルフはOK)
とにかくピカピカに磨かれた厨房内も目を見張った。たくさんスタッフさんがいるのに
無駄な動きや話し声がいっさいない。聴こえてくるのは店内に流れるクラシックのみ!
女性はお着物、男性は割烹着。まるで料亭にいるかのようで・・緊張してきた。
えっと、ラーメン食べにきたんだよね?

そして運ばれてきた一杯は・・
「アート」だった。

何このスープのグラデーション!

「飯田商店☆わんたん入りしょうゆチャーシュー麺」【奥山佳恵の『ラーメン天国』第百五回】の画像6

夕陽かよ!
飲んでみたら
「ビックリ」した。
まろやかで「ウマアマ」い!
こんな醤油は飲んだことがない。
醤油ラーメンでいて醤油ラーメンじゃない。
醤油を超えたもの。別格の、新しい名称のもの!

ハァーーー! (感動のため息) なんじゃこりゃあー!

続いて、麺!
細ツル麺にはその激うまスープがみっちりまとい、

「飯田商店☆わんたん入りしょうゆチャーシュー麺」【奥山佳恵の『ラーメン天国』第百五回】の画像7

ながーーーい!
天まで届きそう!
好きなだけ啜って、自分の好みの量で
噛み締めることができる配慮を感じた。

ラーメンに配慮を感じたのも初めて泣

チャーシューは(日替わりらしいので)
この日は TOKYO X、もうひとつが天城黒豚!

「飯田商店☆わんたん入りしょうゆチャーシュー麺」【奥山佳恵の『ラーメン天国』第百五回】の画像8

こちらは TOKYO X。
肉が・・「甘い・・!」
思わず声にし、固まる。あまりにもおいしくて!
天城黒豚には肉肉しさを感じた。どちらも味わえて幸せ!

「飯田商店☆わんたん入りしょうゆチャーシュー麺」【奥山佳恵の『ラーメン天国』第百五回】の画像9

わんたんには、また
これまでとは違うお肉のウマみ、特に私は
ワイルドさをわんたんから一番感じ取った!
しっかりと「ワテ、ここにいます」と主張している皮の存在もイイ!

スープ、麺、具材。そのすべてがハイクオリティ。
次元が違った。食べ進めるたびに「無」になった。
ハッと気づくともう食べ終わってしまいそうだったので
急にスピードをゆるめて調整した。笑

食べ終わりが近づいて、こんなに悲しくなるなんて。

私の中で恒例の、本日のラスト残しの選考に重みが加わる。

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TOKUO Xか麺か。

薄切りなのに、いつまでも
フシギとレアさを保っていますが

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一応、火が通りにくいよう
お肉をレンゲの上に避難させつつ悩み、最終的に
最後まで「グラデーション」を保ち、輝き続けた

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「スープ」にした!
最後の一滴までおいしかった!
ここは、プロフェッショナル集団が集った場所なのだと思った。

たった2分で1週間分の席が完売する理由がわかった。
ひとえに、ラーメンと向き合っている真摯さを感じた。

オーナー以外の男性スタッフがみんな剃髪しているのは
お寺さんに修行に入ったお姿のようにお見受けした。
気合いが違うのだ。なのに、私たちお客に対して
エラぶることなどチラッともない。
すごく丁寧で、親切で明るくて。

スープを飲み干してしまったあと、
家に帰ってからもずっと水分を取らずにいた。
いつまでも余韻に浸っていたかったから! 笑

思い出すだけで幸せが蘇る。行けた奇跡に感謝する!
走馬灯の1ページに刻まれた一杯でした、
ごちそうさまでした・・

の、あとに!
私も試しに予約にチャレンジしてみたら

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なんと再び行けてしまったのですー!
私には、ラーメンの神様がついてる! 笑

今度は行きたがっていたダンナさんと♪
家族なのでシェアができるね、と3杯も注文。

ダンナさんがメインに選んだ「つけ麺」は

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大きく4回ほど味変が楽しめる、
もはやコース料理のようでした!

「飯田商店☆わんたん入りしょうゆチャーシュー麺」【奥山佳恵の『ラーメン天国』第百五回】の画像15

私のメインは食べてみたかった塩。
こちらの塩もウナるほどウマみが深ーい!

けれどやはり・・感動ひとしおだったのは
「別格・醤油を超えた醤油」でした。
たまたま続けて食べれられたおかげで
走馬灯にはより刻まれたのですが

ダンナさんが、麺のあまりの細ツルさに

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「前歯に挟む」というオモシロを見せてきたので
おいしい思い出に笑いの要素まで加わった。

感動の飯田商店さん、

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ありがとうございました!
死ぬ前に食べたい一杯に
決定ー!

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