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宮沢氷魚、トニー・レオンと対面し「一生忘れられない機会に」『エゴイスト』凱旋舞台挨拶

  • 2023.3.31
宮沢氷魚、トニー・レオンと対面し「一生忘れられない機会に」『エゴイスト』凱旋舞台挨拶
(C) 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会

トニー・レオン「『エゴイスト』をどうしたら見られるかな」

映画『エゴイスト』に出演した俳優・宮沢氷魚が「第16回アジア・フィルム・アワード」で最優秀助演男優賞受賞を受賞したことを記念し、3月27日にTOHOシネマズ日本橋にて宮沢の凱旋舞台挨拶が開催された。

アジア全域版アカデミー賞である「第16回アジア・フィルム・アワード」(AFA)の授賞式が3月12日に香港で行われ、アジア各国からそうそうたる顔ぶれが参加。主演男優賞・助演男優賞・衣裳デザイン賞部門にノミネートされた『エゴイスト』からは、鈴木亮平、宮沢氷魚、篠塚奈美(衣装)が松永大司監督と共に授賞式に参加し、宮沢が助演男優賞を受賞した。

その受賞を記念して、宮沢が登壇する凱旋舞台挨拶が3月27日にTOHOシネマズ日本橋で開催。舞台挨拶には宮沢と松永大司監督、そしてサプライズの花束ゲストとして、本作で共演したドリアン・ロロブリジーダが出席した。

AFAを受賞した宮沢を直接、祝福できる機会とあって、この日のチケットは完売。ステージに宮沢たちが登壇すると、満席の会場内からは「おめでとう!」の大合唱。その様子に驚いた様子の宮沢は、「当初は受賞できることは決まっていなかったですし、急きょではありましたが来てくださって嬉しいです。映画公開から時間がたっていますが、またこういう形でこの映画にスポットライトが当たってくれることが嬉しくてしょうがありません」と感激の表情。

実際のトロフィーを手にした宮沢は、「見かけによらずこのトロフィーは重いんですよ。受賞した時のスピーチでも後半は手がプルプル震えちゃっていたくらいなんで」と笑顔。受賞を祝福するメッセージが数多く届いたとのことで、「この賞は僕ひとりでとれたものではなく、この『エゴイスト』に関わってくれたすべての方と、今日みたいに『エゴイスト』を応援してくれた方のおかげでとれた賞だと思っています」と呼びかけた。

「僕らは自信をもってあそこにノミネートされたんで光栄だったんですけど、(宮沢の)名前を呼ばれた時は亮平と『本当にとった! 本当にとった!』とずっと言い合っていて。夢見心地でした」と振り返った松永監督。スピーチの最中、涙ぐんでいた鈴木について、「今日は上映前なので詳しくは言えないですが、氷魚演じる龍太がキーになるシーンがあって。そこのシーンで何テイクも重ねたんですが、あのシーンが撮れたことでこの映画がものすごく良くなった。だから(鈴木は)あの時の氷魚の努力を思い出して、涙したと言ってました」と振り返った。

AFAのアフターパーティーの場では、AFAの主演男優賞を獲得した名優トニー・レオンとの対面も実現したという。「一生忘れられない機会になりましたね」と振り返った宮沢は、「会った瞬間におめでとうと言ってくれた。まだ『エゴイスト』を見ることができていないんだけど、どうしたら見られるかなと言われて。監督と一緒に見られるような環境を整えようという話をしたんですが」とコメント。

さらに「トニー・レオンさんが見てくださるんだという喜びもあったし、まず目の前にいらっしゃるということが夢のようで。なんとも言えないオーラと、お話をするとものすごく物腰の柔らかい方で。僕たちの作品に興味を持ってくださることが嬉しかったですね」と感激の表情を見せた。

この日は共演者のドリアン・ロロブリジーダが花束ゲストとしてサプライズ登場。ドリアンは「氷魚さんがいなければ、日本だけでなく、世界で愛される作品にはならなかったと思っております」と切り出すと、「自分が少しでも関わらせていただいた作品の方がこうやって受賞するというのはこんなにもうれしいものなんだというのを初めて体感しました」と我が事のように喜び、「宮沢さんは天使です!」と興奮が隠せない様子だった。

また、宮沢は「Twitterを見ていると、今日も龍太と浩輔に会いに行くというコメントが多くて。そういう作品に僕が出られているということが嬉しかったし、僕たちが演じたその作品世界の中にいる人物たちに会いに行ってくれるなんて、これ以上のしあわせはないなと思いました」としみじみ。その流れで、会場の観客に何回鑑賞したか質問を投げると、複数回という人がほとんどで、中には43回鑑賞したという人も。それには宮沢も「43回はビックリですけどうれしいです」と笑顔を見せた。

『エゴイスト』は公開中。

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