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捨てた「赤いカーテン」それでも被害の記憶は消えない|本当にあったちょっと怖い話

  • 2023.3.29
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隣の人が犯人かもしれないとわかり、すぐに引っ越しをした加藤かと(@kato_usausako)さん。それから長い年月が流れ、結婚し、子どもを授かりました。そんなかとさんですが、ふとした瞬間にあのときの気持ちが思い出されることがあるようです。かとさんの体験談を漫画にした『本当にあったちょっと怖い話』最終話をごらんください。(この漫画には女性を狙った犯罪の描写が含まれます。苦手な方はご注意ください)

当時のかとさんは、とても怖かったことでしょう。そして時がたち、母親になり、子どもを守る立場になったかとさん。平穏な日々を送りながらも、ふとした瞬間に恐怖を感じることがあるようです。

犯人の行いが、これほどまでに一人の女性の人生に影響を与えているということがわかります。世の中から女性を狙う犯罪を含め、あらゆる犯罪が消えることを祈るばかりです。

著者「私のような思いをする人が1人でもいなくなれば」

『本当にあったちょっと怖い話』の著者である加藤かとさんは、この漫画にこめた思いについて以下のようにコメントしています。

「この漫画を描いたのはもう2年以上前なのですが、私のような思いをする人が1人でもいなくなれば、と注意喚起の意味も込めて自身の体験を漫画にしました。

性犯罪は身近にひそんでいます。私は「まさか」変質者が入ってくるなんて思いもせず、「つい」施錠を忘れて寝てしまったところに侵入されてしまいました。
こんなドラマみたいなことが自分に起こるなんて思いもよらず、少しの油断が被害につながったのかもしれないと思っています。

この事件は犯人を示す証拠が少なく、誰も捕まらないまま終わりを迎えました。
事件から20年近く経ち、犯人はこのときのことなど気にもせず、幸せに暮らしているのでしょうか?
しかし被害者である私は、今でもはっきりと当時の恐怖を思い出します。
この漫画を読むことで、こうした事件が「何もされなくてよかったね」で終わらないということについて、みんなで考えるきっかけになればうれしいです」

この漫画は犯罪被害体験談を紹介したものです。このような被害に遭っている、あるいは遭った経験のある方のために、内閣府の男女共同参画局では『性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター』を設置しています。

自治体によってはこのほかにも犯罪被害者支援センターを設けている場合があります。必要に応じて相談をご検討ください。

著者:ママリ編集部

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