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【中野明海】時代のミューズの美を引き出し続ける天才

  • 2023.3.28

圧倒的なセンスと技術で時代のミューズの美を引き出し続ける天才

唯一無二の奥行きのある透明感。それに魅了され今をときめく女優やモデルがこぞって「メイクをしてほしい」と願うレジェンド的存在。創刊時からVOCEを知る中野明海さんに当時の印象を聞いてみると──

「美容だけで丸々一冊!?と驚いたのを覚えています。好きにメイクしちゃっていいの?と興奮したことも。中でも思い出深いのは2010年の安室奈美恵さんの表紙。まつげを上げず、マスカラもなしの超ヌーディなメイクでした。しかも超アップの写真だけでインタビューもほとんどないのに8ページくらいあって『VOCEさんって、攻めててカッコいい!』とワクワクしました」

メイクトレンドの移り変わりを最前線で見続けてきた中野さんが考える、多様化が進む世の中において、美容で大事にするべきこととは。

「ずっと変わらないのは、メイクは自分のためであるということ。もちろんマナーだったり、“私はこういう人間です”とプレゼンするためのものという側面もあります。でもそれすら、自分が心地よく生きるためなんですよね。私はよく“メイク ミー アップ”って表現を使うのですが、メイクは気持ちを上向かせてくれるもの。ちゃんとしなきゃ!みたいに気負わなくていいんです。“奥二重の目を黒の太いラインで囲むと小さく見えちゃう”みたいな、絶対的な法則さえ覚えておけばいい。あとはトレンドの波に乗って自由に楽しみましょ。もし波に乗り遅れたとしても大丈夫。すぐに次が来る! 親切に教えてくれる、VOCEもあるしね」

中野明海さん

中野明海/なかのあけみ
1985年にヘア&メイクアップアーティストとしてスタートして以来、ずっと第一線で活躍中。雑誌、広告などを手がける傍ら、キャッチライトレンズ「OvE」など、美容グッズも開発している。

撮影/菊地泰久(vale.) 取材・文/中川知春

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