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目を背けたい「浴室のカビ汚れ」…発生させないためのお手入れと効果的な対処法をTOTOに聞く

  • 2023.4.22
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出典:dar44/shutterstock.com

こんにちは! 家風呂、銭湯、温泉…と、お風呂全般が大好きなライターの柴野です。

毎日使う浴室は、常にきれいにしておきたいところですが、風呂掃除は家事の中でもトップクラスに手間がかかると思っています。ただ、掃除を怠って放置してしまうと、カビや水垢など目をそむけたくなる汚れの原因に…。

この浴室掃除、より少ない労力で、浴室を清潔な状態にしておけたら、最高ですよね。

そこで、浴室やトイレなど住宅設備機器メーカーであるTOTO株式会社広報部の浅妻令子さん(以下、浅妻さん)に、浴室を長くきれいに保つための秘訣を伺ってみました!

何よりも「カビを生やさない」ことが重要!

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出典:maroke/shutterstock.com

どうしても湿度が高くなりがちな浴室で、もっとも厄介かつ避けて通れないのがカビ汚れですよね。カビは深く根を張るので、きれいに落とすのに相当な労力を要してしまいます…。なので、何よりもまずカビを発生させないことが肝心。その方法を浅妻さんにお聞きしました。

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出典:Marcus Krauss/Shutterstock.com

——カビを発生させないためにはどうしたらいいでしょう?

浅妻さん「主に2つあります。1つ目は『浴室内の温度&湿度を下げること』。カビが繁殖しやすい室温20〜30℃、湿度70%くらいの環境でもっとも繁殖します。ですから、それよりも低い温度と湿度を保ってやれば、おのずとカビが発生しづらくなります」

——入浴後の浴室はまさにカビにとって活動しやすい環境なのですね。

浅妻さん「そうなんです。そして、カビを発生させないためのポイント2つ目は『カビの栄養源を断つこと』です。カビは人の体から出る湯垢や石けんカスを栄養にしています。この栄養源がなければ、カビは繁殖できません」

気をつけるべきポイントがわかりました。次からは、その具体的な対策法を確認していきましょう!

これをやるだけでも浴室のカビ対策は万全!

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出典:Maryna Pleshkun/shutterstock.com

浅妻さん「毎日、最後に入浴した人が次の手順でお手入れすることがもっとも効果的です」

1. 熱いシャワーで浴室の壁や床を洗い流す
2. 浴槽の湯アカをスポンジで洗い流す
3. 冷たいシャワーをかけて温度を下げる
4. 全体の水滴を拭く
5. 浴槽は必ずフタをする(できれば湯を抜く)
6. 入浴後3時間以上は換気扇を回す、もしくは窓を開放して、湿度を下げる

やや手間にも思えますが、カビ汚れが発生しないことで、日頃の風呂掃除の手間が格段に減りますよね。しかし、もしカビが発生してしまった場合はどのように処置をするのが効果的なのでしょうか?

浅妻さん「まず、カビの部分にキッチンペーパーを貼り付け、カビ取り剤をスプレーします。5分ほどおいてからペーパーをはがし、スポンジでこすってから、シャワーなどで十分に洗剤分を洗い流す、という方法がおすすめです」

カビ取り剤は、ゴム手袋や十分な換気が必須です。各製品の取扱説明書をよく読んでから使用してくださいね。

定期的なお掃除もお忘れなく!

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出典:FotoDuets/shutterstock.com

また、浴槽や壁以外にもお手入れすべき浴室の場所は以下があります。

  • 鏡と水栓金具(蛇口など)
    柔らかいスポンジに浴室用中性洗剤をつけてこすり洗い→水で洗い→柔らかい布で乾拭き

  • 浴槽排水栓&床排水溝
    中に溜まったごみや髪の毛を取り除く→歯ブラシ等でこすり洗い

こうしてポイントごとに分けると、思っていたよりカンタンにお掃除できそうですね!

清潔で快適なバスライフを

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出典:takayuki/shutterstock.com

今回は、浴室を長くきれいに保つための秘訣を浅妻さんにお伺いしました。

これらのお手入れを行うことで、家の浴室をいつまでもきれいなままで保ことができます。清潔なお風呂で快適なバスライフをお楽しみください!



著者:柴野 聰(しばの そう)
DIYライター。1978年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリー転向。多くのDIY実用書の制作に携わる。現在、築50年の木造戸建てをDIYでセルフリノベーションしながら生活する。
※記事内の画像はイメージです。