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来世はこんなふうに生まれたい♡【女優・内田理央さん】インタビュー

  • 2023.3.25

ツヤツヤの髪、スベスベの肌、うるうるの瞳、ぷるぷるの唇……と、女子が好きなオノマトペを凝縮した内田理央さん。しかも、性格は周りを笑顔にするぽかぽかの癒しキャラ。〝来世〟はこんなふうに生まれたい!

〝桃ちゃん〟が幸せじゃないと時々本当につらくなってくる

出典: 美人百花.com

――基本、照れ屋さん。特に褒められるのが苦手らしく「恥ずかしいです」とソワソワしてしまう。それが可愛くてもっと褒めて恥ずかしがらせたくなる……と、こちらの変態性をくすぐる内田さん(笑)。そんなところは自身が演じる「来世ではちゃんとします」シリーズの桃ちゃんに通じるかも。ちなみに美人百花スタッフも〝来世ちゃん〟ファンだが、このドラマにハマっている大人女子は巷でも本当に多い。

「確かに〝来世ちゃん〟に興味がなさそうな人たちからも『観ています』って言われることが多くて。いろんな人から支持されているのはめちゃくちゃうれしいです。今回のシーズン3が決まったときも、びっくりはしたけどキャストみんなで(ささやき声で)『やっぱやるんだ』『続いたね』みたいな(笑)。ナチュラルな反応で、同窓会じゃないけど、みんなとまた会える安心感がありました」

――今シリーズは主人公・大森桃江=桃ちゃんが務めるCG制作会社「スタジオデルタ」を舞台に、性的にこじらせた人たちの生態を愛らしく、かつちょっぴり切なく描いたドラマ。わちゃわちゃした掛け合いやゆるいやりとりも魅力だが、現場もアットホームで仲良しだとか。

出典: 美人百花.com

「シリーズの最初からスタッフもキャストもほぼほぼ変わらないので、本当の家族みたい。それぞれが控室で自由にお昼寝したり、学校の部室みたいな雰囲気でやっています。ただ、シーズン1のとき私は27歳ぐらいで桃ちゃんと同い年だったけど、今は31歳になり役との年齢差ができてしまって。私自身、大人になり落ち着いてきてしまったので、桃ちゃんのはちゃめちゃなところや感情豊かな感じを忘れていたんです。なので撮影前にシーズン1から見返して、声のトーンから動きのひとつまでチューニングし直しました」

――しかも、今回は性依存系女子だった桃ちゃんに変化が。5人いたセフレを切り、小関裕太さん演じる同僚の松田くんと本気のおつき合いをスタートさせてからを描く。

「本命の人ができたからこその苦しみや葛藤があり、松田くんとのやりとりも本当にじれったいんです。くっつきそうでくっつかないっていうのをずっとやっていて、最近はその距離感にも慣れてきた。おかげで今は〝間合いのプロ〟みたいになっています(笑)。ただ、桃ちゃんを何年もやっていると、彼女の悩みを共に考えてしまうことがあって。親友みたいな気持ちで見てしまい『桃ちゃんはなんで幸せになれないのかな』って時々本当につらくなってくるんですよ」

ポップなネガティブ、ポップな根暗って感じなんです(笑)

――でも桃ちゃん同様、内田さんもマイナスの感情を引きずらない。気持ちが落ちても持ち前の明るさでたくましく浮上していく。

「昔は落ち込んだ時期もあったけど、30代になってからは生きるのが楽になってきて。つらいことも全部が人生の引き出しになり、役に生かせると思うと乗り切れちゃうんです。弱音を吐くときも明るい声で『できな〜い』って言うから、マネージャーさんは『でも、やれないことはないですよね』って安心しているみたいで。ポップなネガティブ、ポップな根暗って感じなんです(笑)」

お正月はひとりでカップラーメン。おひとりさまの元日ナイトでした

出典: 美人百花.com

――キャラもマインドも桃ちゃんと一体化している内田さん。でも性格は桃ちゃんの同僚で〝隠れ処女ギャル・梅ちゃん〟に近いらしい。

「私も梅ちゃんみたいに恋愛ができなくて悩んできたタイプ。10代の頃とかは女子会でみんなが恋バナをしていると、話を合わせなきゃ!って架空の好きな人を作って話したりして。『地元が一緒の〇〇くん』って名前まで出してウソの話をしてました(笑)。恋愛してキャピキャピしてる女の子を見ると可愛いって思うけど、自分は恋愛脳じゃないんでしょうね」

――内田さんは自他共に認めるオタ活女子。アニメとか漫画とか好きなものが多くて恋愛まで手が回らないのでは?

「そうかも! 人が好きで寂しがり屋だけど、恋愛で依存するほど人に興味がないんです。ひとりで過ごす時間も好きで、今年のお正月も家でおひとりさまの元日ナイト。ここまできたらとことんしみじみしようって、テレビもつけず無音の中でカップラーメンを食べていました(笑)。でも、こんな年があってもいいし、そんな自分も悪くない。そういう気持ちになれたのは昨年内にいろいろ解消したせいかもしれません。何年も使っていた古い電子レンジを買い替えたり、開けようかずっと悩んでいたピアスをようやく開けたり、心残りを全部〝断捨離〟できたので今は悩みもないんですよ」

――「今日つけているのはファーストピアスです」と、照れ笑いする表情がまた可愛い。「悩みがない」という言葉どおり仕事も女優業、モデル業共に順調だけど、取り組むときの意識に違いはある?

「私の中にそれぞれのスイッチがあって、現場に行くときの格好も全然違うんです。モデルの現場は新作の服やお気に入りのバッグで可愛くきれいな自分で行くけど、ドラマ撮影はラフにスウェットかセットアップみたいな。でも両方あるからバランスが取れていて。女優だけだったらこんなにファッションや美容のことを追いかけていないし、モデルだけだったらここまで映画を観たり本を読んでない。そもそも、この仕事をしていなかったら家にずっと引きこもっていたと思うので、こっちの世界でがんばれてよかったです(笑)」

ダイエットしてキリキリするぐらいなら、ちょっと太ってもハッピーな方がいい

出典: 美人百花.com

――でも至福の瞬間は愛猫と一緒に床暖房でまったり寝ているとき。根はのんびり屋さん?

「そうですね。何もしない時間に幸せを感じるので、ゆるゆるライフを送っている感じ。忙しくてトゲトゲし始めたら、おいしいごはんを自分へのご褒美としてこまめに与えて餌付けします(笑)。ダイエットをしている時期もあったけど、ストイックになってキリキリするぐらいならちょっと太ってもハッピーな方がいい。できるだけ心地いい方、自分も周りも笑顔になる方を選びたいんですよ」

――そんな内田さんが思う「美人」は「その人自身の楽しさが周りに伝わる人」。

「そういう人に憧れるし、寄せようとしているかもしれない。現場でも『理央ちゃんがいると明るくなる』って言ってもらえたりするので、そこはポリシーとして持っていようと思っています」

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Profile

内田理央(うちだりお)

1991年9月27日生まれ。2014年女優デビュー。現在放送中の「来世ではちゃんとします」シリーズの他、数々のドラマ、映画に出演。現在はTBS系ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」にも出演中。

Instagram

掲載:美人百花2023年3月号「幸福美女図鑑」

撮影/寺田茉布(LOVABLE) スタイリング/ゴトウカナエ ヘアメイク/Midori 取材・文/若松正子 再構成/美人百花.com編集部

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