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「自分の中の矛盾に愕然とした」橋本愛が、湊かなえ『告白』を朗読

  • 2023.3.24
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2008年に発売され、現在文庫300万部を突破した、湊かなえさんのベストセラー『告白』(双葉社)が、音声コンテンツ配信サービス「Amazonオーディブル(以下、Audible)」でオーディオブック化された。朗読を担当したのは、同作品を原作とした2010年公開の映画にも出演した、俳優の橋本愛さんだ。

〈あらすじ〉
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラー。

橋本さんは今回、聴く人それぞれの解釈で聴いてもらうために、「演じない」というルールで朗読したという。発売後15年経った今、橋本さんの声で、作品にどんな魅力が加わったのだろうか。オーディオブックには、湊さんと橋本さんの特別対談も収録されている。

【湊かなえさんコメント】
Audible 版の『告白』は、ただ読み上げるのではなく、橋本愛さんの解釈はちゃんと感じられるのに、演じるのともまた少し違う、朗読にしか表現できない世界がそこには広がっていました。今回、橋本さんに新しい表現の扉を開いていただけてとても嬉しいです。

【橋本愛さんコメント】
物語をそれぞれの解釈で聴いていただきたいため、今回は自分の中で「演じない」というルールを設けて朗読していました。美月を演じておよそ13年、時を経て僅かながらに獲得した「大人の視点」を持って尊い命と向き合ったとき、自分の中に生じた矛盾に愕然とさせられました。
悠子先生は今、幸せですか?
今回このオーディオブックによって、新たな「告白」が発見されることを楽しみにしています。

あの頃小説を読んだ、映画を観たという人も、今オーディオブックでもう一度作品に触れ直すと、また違った受け取り方が見つかるかもしれない。

■湊かなえさんプロフィール
みなと・かなえ/1973年広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。2005年第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年第35回創作ラジオドラマ大賞を受賞。同年「聖職者」で第 29回小説推理新人賞を受賞し、『告白』がデビュー作となる。文庫版の300万部突破を記念し限定特装版『告白』が3月22日に発売。

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