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アフリカに生息する「リカオン」と「ハイエナ」は仲間?それとも別種?その違いは?

  • 2023.3.23
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出典:Paul Mannix

アフリカに生息している動物、それがリカオンとハイエナです。 両者は非常に似ており、見た目も類似点が多いです。 しかし、これらの動物は別物とされています。

今回はそれらリカオンとハイエナの違いを解説します。 特に両者のどこが違うのか具体的に説明するので、ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。

同じアフリカとは言えど・・・生息地の違い

リカオンもハイエナも同じアフリカに生息しています。 実際にお互いに同じ地域に分布していることも多いです。 しかし、生息地が若干異なるため、まずはその点を見ていきましょう。

リカオンの生息地

リカオンは、アフリカ大陸の広い範囲に分布していますが、その生息域は限定的であり、特に南部アフリカに集中しています。具体的には、南アフリカ、ジンバブエ、モザンビーク、タンザニア、ザンビア、ボツワナ、ナミビアなどに分布しています。また、リカオンは森林地帯ではなく、サバンナや草原などの開けた場所に生息することが多いです。ただし、人間との関係が悪化し、生息数が減少している地域もあります。現在は、野生下での生息数が脅威にさらされているため、国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種として分類されています。

ハイエナの生息地

アフリカ大陸や一部のアラビア半島に生息しています。具体的には、北アフリカから南アフリカまでの広い範囲に分布しており、砂漠地帯やサバンナ、森林など多様な環境に適応して生息しています。ただし、人間との関係が悪化し、生息数が減少している地域もあります。また、近年は、人工繁殖施設で飼育されることもあります。

体格が違う

リカオンとハイエナは体格が若干違います。 ここからはそれらの体格についても見ていきましょう。

リカオンの体の大きさ

リカオンは、肩高60〜75センチメートル、体重は20〜30キログラム程度で、体長は1〜1.3メートル程度です。

リカオンはハイエナに比べて体格は小柄です。 また、リカオンは、胴が細長く脚が長い体型をしており、胴体や四肢の斑点模様が特徴的で、犬のような見た目をしているのも特徴となります。 特に黄褐色や茶褐色の毛と丸みを帯びた大きな耳が特徴です。 個体によっては黒色や白色の不規則な斑点模様が入るなど、個性もあります。

ハイエナの体の大きさ

ハイエナは、肩高60〜80センチメートル、体重は40〜80キログラム程度で、体長は1.3〜1.5メートル程度です。

ハイエナの方が体重も体長も大きく、よりがっしりとした体つきをしています。 また、前肢が後ろよりも長く発達しており、これによって特有の歩行姿勢をとることができます。ハイエナは、その特徴的な姿勢や顎力の強さなどから、強靭な肉食動物として知られています。

生物としての分類がそもそも違う

なお、リカオンとハイエナは分類がそもそも違ってきます。 ここも大きな違いとして見ておくことが必要です。

リカオンの分類

リカオンは食肉目イヌ科リカオン属に分類されています。 そのため、分類学上は犬に近い動物とされます。 見た目も犬のようだと形容されることが多いです。

ハイエナの分類

ハイエナは食肉目ハイエナ科に分類されています。 こちらはジャコウネコ科の近縁とされます。 そのため、分類学上は猫に近い動物です。

どちらも群れをつくるという点では同じ

リカオンとハイエナはどちらも群れを作って生活します。 そこは共通点と言えるかもしれません。

リカオンの群れ

リカオンはメスをリーダーとした十頭前後で構成されるパックと呼ばれる群れが特徴です。

社会性の強い動物で普段から集団で生活しているのが特徴となります。 また、狩猟なども群れで行うことが多いとされています。

なお、リカオンはハイエナのように他の動物の食べ残しや屍肉を食べることはほとんどありません。 むしろ自ら獲物を捕獲することが多い動物です。

ハイエナの群れ

ハイエナはメスをリーダーとした十頭前後で構成されるクランと呼ばれる群れが特徴です。

普段から集団で生活していますが、単独でも狩りや行動をすることもあります。

なお、ハイエナはリカオンと同じく自ら獲物を狩りますが、他の動物の食べ残しや屍肉を食べることも多い動物とされ、その点は特有の特性と言えるでしょう。

リカオンは存在が危ぶまれている

ハイエナはアフリカで逞しく生きているのですが、リカオンに至ってはその存在が危ぶまれています。

絶滅危惧種とされているリカオン

リカオンはもともとアフリカ大陸全土に分布していました。 しかし、エジプトなどサハラ砂漠以北では絶滅したと考えられています。

これらは人間の経済や文化の発展に伴って個体数が減った他、狩猟などによっても減ったと考えられています。 事実、リカオンは絶滅危惧種に設定されるほどです。

まとめ

リカオンとハイエナはとても似ている動物です。 見た目に関しても違いは斑点模様の有無くらいでしょうか。 しかし、実際には分類がそもそも違い、リカオンは犬に近い動物でハイエナは猫に近い動物とされています。

他にも生息地が違っていたり、体格上違っていたり、それぞれ違う点も多いです。

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