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世界累計発行部数は2500万部! 黒柳徹子の伝説的自伝が初のアニメーション映画化

  • 2023.3.23
世界累計発行部数は2500万部! 黒柳徹子の伝説的自伝が初のアニメーション映画化
(C)黒柳徹子/2023映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会

アニメーションの名手・八鍬新之介の熱烈オファーにより奇跡の実現

黒柳徹子の世界的ベストセラーとなった自伝『窓ぎわのトットちゃん』が、40年の時を経て初映画化されることが決定した。アニメーションの名手・八鍬新之介が監督を務める。

女優、タレント、司会者、エッセイスト、ユニセフ親善大使などあらゆる顔を持ち、博識でありながら愛らしい人柄が広い世代から支持を集め、今もなおその姿をテレビで見ない日はない黒柳徹子。そんな彼女が今から約80年前、第2次世界大戦が終わる少し前の激動の時代を背景に、自身の幼少期を自伝的に描いた「窓ぎわのトットちゃん」。1981年に出版された同書は、日本での累計発行部数800万部を超え、さらに世界各国で20以上の言語で出版され、世界累計発行部数2500万部を突破した。この世界的ベストセラー作品が、アニメーションで初の映画化となることが決定した。

何事にも好奇心旺盛でお話好きな小学1年生のトットちゃん(=黒柳徹子)が、落ち着きがないことを理由に通っていた小学校を退学になってしまい、東京の自由が丘に実在したトモエ学園に転校することから物語が始まる。

大人の読者たちが驚くほど強烈なトットちゃんの個性と、思わず笑ってしまうおちゃめな日常生活。まだ多様な個性が認められていない当時としては珍しい、子どもの自主性を重んじる教育を掲げたトモエ学園のユニークな校風と、恩師となる小林先生や友人たちとの出会いに、誰もが「こんな学校に通ってみたかった!」と思わずにはいられない。読者から「読みどころが多すぎて話が尽きない」と言われるほど、読み返すたびに新たな発見がある物語だ。

制作を手掛けるのは、『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』シリーズを始めとする国民的アニメ作品から、日本アカデミー賞にも輝いた映画『河童のクゥと夏休み』(07年)や、熱狂的なファンを生み出したTVシリーズ『PUI PUIモルカー』など、いつの時代も人々の心に響くアニメーション作品を届けてきたシンエイ動画。キャラクターデザインを担当するのは金子志津枝。日本アニメ界におけるトップクリエイターたちが集結して、この珠玉の名作の映画化に挑む。

現在、本編は2023年冬の公開に向けて絶賛制作中だ。トットちゃんの愉快な日常を通して見えてくる、日々のささやかな幸せ、個性の豊かさ、恩師からの教え、家族・友人への深い愛情。世代や国を問わず、世界中の人々の心を動かした不朽の名作「窓ぎわのトットちゃん」の温かく美しくそしてちょっぴり切ない世界が、実力派クリエイター陣の熱意によって、アニメーションとして蘇る。

■黒柳 徹子/原作
1981年に「窓ぎわのトットちゃん」を書いたあと、ものすごくたくさんの映画監督から映画にしたいと依頼がありました。よく冗談で言っているのですが、あの黒澤明監督以外のほとんど全ての映画監督から、ありがたいことにお手紙をいただいたのを今でも覚えています。ただし、本を読んでくれた皆さんの頭の中にある映像の方が良いものなんじゃないか?と思って全てお断りしてきました。そうしたら今度はアニメーションでどうですか?という話で…笑。それであれば若い方々がご覧になっても楽しめるかもしれないと思いました。今でも本屋に行って置いてあると聞くと嬉しくなりますし、本を読んだ子どもたちの感想を聞くのが楽しみです。最近は世界情勢がいろいろ変わってきているので、この映画を観た若い世代の皆さんに「面白かった!」と思ってもらえるといいなと思います。

■八鍬 新之介/監督・脚本
映画化を企画したのは2016年。シリアでは化学兵器によって子どもたちの命が、国内では相模原の障がい者施設で多くの命が奪われました。そのような暗い出来事に触れる中で、アニメーションを通して社会に貢献できることはないだろうかと考えるようになりました。そんな時に出会ったのが『窓ぎわのトットちゃん』です。そこには「生と死」「戦争と平和」「思いやりと差別」など、相反するテーマが雄弁に語られていました。それも、世界中の誰もが理解することができる瑞々しい子どもの言葉で。この瑞々しさをそのまま映像化して世界中に届けることができたなら、今よりほんの少しだけ社会が明るい方向に進むかもしれません。どうぞお楽しみに。

『窓ぎわのトットちゃん』は2023年冬に劇場公開。

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