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【上野】上野の森美術館で今年も「VOCA(ヴォーカ)展」が始まった!

  • 2023.3.22

上野の森美術館で毎年開催されている「VOCA展」が3月16日(木)から始まりました。平面美術の領域で国際的にも通用するような将来性のある若手作家(40歳以下)の支援を目的にしたVOCA展は今回が30回目となります。

どんな作品が展示されているのかご紹介します!

VOCA展って何?

The Vision of Contemporary Artの頭文字をとってVOCA(ヴォーカ)展です。直訳すると「現代美術の未来像」。

1994年は村上隆さん、2006年は蜷川実花さんが推薦されていました。 のちに世界的に評価される作家も多く、数年後に「ああ、あの作品の!」となるかもしれません。今回は29名の作品が展示されています。

出典:リビング東京Web
第30回VOCA賞は永沢碧衣さん

記念すべき第30回VOCA賞は永沢碧衣さんの「山衣(やまごろも)をほどく」という作品です。 作品の大きさは、249.5×399×4.5cm(「VOCA展」の作品サイズの規定は250×400×8㎝以内)。約6畳分の大きさのキャンバスに描かれた迫力のある熊の絵です。

出典:リビング東京Web

《山衣をほどく》永沢碧衣 VOCA2023出店作品

展示された作品には、画材が表記されていますが、この作品の画材は、アクリルガッシュ・岩絵具・熊膠・墨汁・ティッシュ、カンヴァス・木製パネルでした。

熊膠???

画材の「熊膠(くまにかわ)」は、有害駆除で捕まった熊の毛皮から、永沢さんが作ったようです。膠は、動物の皮や骨髄を煮詰めて作る強力な糊で、接着剤として使われています。

「膠(にかわ)」の語源も「皮を煮る」からきたと言われているぐらいで、日本では牛の皮から作られることが多いのですが、この作品は熊の皮から作っているようですね。 動物から作られるので、不純物が多いと臭いが強くなるようです。

この作品から臭いは感じませんでしたが、本物の熊の迫力のあるオーラが感じられるので、ぜひ、実際に見ていただきたい作品です。

出典:リビング東京Web

《山衣をほどく》永沢碧衣 VOCA2023出店作品

様々な表現手段による作品が面白い!
出典:リビング東京Web

《Night ecohes》赤羽史亮 VOCA2023出店作品

絵の中にある、たくさんの丸や楕円の穴から、なんだかこちらが見つめられているような作品です。絵の具だけでなく、麻ひもや粒状の蜜蝋が貼りついているのがとても個性的!

出典:リビング東京Web

《Loin de…》中村愛子 VOCA2023出店作品

ステンドグラスの作品で、光はLEDライトを使っています。 暗い空間で、ふと安心感をおぼえる作品です。

今年の桜は早いようです。上野公園でのお花見もかねて、上野の森美術館に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

■VOCA展2023 現代美術の展望─新しい平面の作家たち─ 住所:東京都台東区上野公園1-2 上野の森美術館 HP:https://www.ueno-mori.org/exhibitions/voca/ 会期:2023年3月16日(木)~3月30日(木)15日間 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで) 休館:会期中無休 入館料:一般800円(税込)/大学生400円(税込)/高校生以下無料 *学生は、学生証・生徒手帳提示。障碍者手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料(要証明) アクセス:JR上野駅公園口から徒歩3分、東京メトロ・京成電鉄上野駅から徒歩5分

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