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<16歳の母>「その子の親はあなたたち」覚悟を決めた2人。しかし現実は厳しいもので

  • 2023.3.22
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16歳で母になった少女の出産までの道のりを描いた「助産師が見た、奇跡の出産物語」。現役助産師が命の現場で見たリアルとは――。16歳の紗季さんは、別の高校に通う彼氏と交際中に妊娠していることが判明。病院で出会った助産師や患者さんと心を通わせながら、時に戸惑いながら母になっていく姿を追います。

病院で調べてもらうと、紗季さんは妊娠10週目に入っていました。その日の夜、あらためて両家族と話し合いをすることに。16歳という若さで出産し、子どもを育てていく厳しさとその覚悟を問われます。そこで出した2人の決断とは……?

助産師さんの言葉に救われる

紗季さんと哲くんの「産んで育てたい」という気持ちは強いものでした。それを聞いた哲くんのお母さんは「周りの人と違う道をいくことはつらいこともあるわよ。2人は本当にその覚悟がある?」と問うと、声をそろえてふたつ返事をしました。覚悟を決めた2人の様子に、両家族は話し合いを重ね、「出産」という道を選択。

それから紗季さんのお腹の中で順調に育っていく赤ちゃん。自分で決めたこととはいえ、通っていた学校にも行けなくなり、周りからも白い目で見られることが増えメンタルが不安定気味に……。そこで紗季さんは病院の相談室へ行くことにしました。

相談室にいた助産師さんにすべて伝えると、紗季さんの目を見つめながらやさしい笑顔で話はじめます。

「あなたが若くして産むことが間違いかどうかなんて、他人が決めることじゃないからね」

紗季さんに温かい言葉をかけながら、体のことや経済的なこと、育児のこと、社会の仕組みなど、これから紗季さんの前に立ちはだかる現実のことを話しはじめたのです。

出産し育てていくことを決意し、前に進む2人はとても素敵ですね。覚悟はしていてもやはり世間と違う道を歩んでいくことはさまざまな壁があることも事実。家族だけでなく周りのたくさんのサポートを受けながら、素敵な人生を歩んでほしいですね。

作画/ふらみんこ


著者:マンガ家・イラストレーター おたんこ助産師

現役助産師、イラストレーター。日々出会う妊娠・出産・育児にまつわるエピソードをゆるい絵でわかりやすく漫画にしています。

ベビーカレンダー編集部

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