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「大人の学びなおし」にピッタリ! 「NHK基礎英語」講師が、中学英語の重要ポイントを徹底解説

  • 2023.3.21

大人に必要な、中学英語の重要ポイントぜんぶ入り。
まとめて学びなおすからわかりやすい!

2023年3月14日、「NHK基礎英語」の講師を4年間務めた高田智子・清泉女子大学教授が執筆する、「大人の学びなおし」専用・英語学習ムック『音声DL BOOK 高田智子の 大人の学びなおし英会話 2023年 春号』(NHK出版)が創刊された。今後、夏号・秋号・冬号と、年間で計4冊が3か月ごとに刊行される。

『基礎英語』を大人向けに生まれ変わらせたテキスト

NHKテキスト基礎英語は、本来中学生向けにつくられた教材だが、実際には驚くほど幅広い年代の読者が利用している。そのうちの多くは「大人の学びなおし」として利用している世代だ。

しかし、「基礎英語」は、ストーリーが中学生向けなのはもちろんだが、文科省の指導要領に沿って作られたプログラムであるため、文法の解説なども含めて、当然のことながら中学生向け(つまり、ほぼ初めて英語を本格的に学ぶ人向け)の教材になっている。

本企画は、そんなミスマッチを解消するため、大人の学習者たちへ向けて「より使いやすく、より効率的に学習しやすい教材を提供できないだろうか」という目標を掲げてスタート。「NHK基礎英語」講師を4年間も務め、人気・実力ともに定評のある高田智子教授を著者として迎え、「大人向けに生まれ変わらせること」をコンセプトに、ついに実現へと至った。

ことばの「仕組み」と「働き」を結びつけ、生きた知識に変える

「大人向け」というコンセプトは、どのように内容に反映されたのか。

初めて英語を習うときは、ふつう「ことばの仕組み(=文法)」を中心に進めていく。まず動詞の現在形を習い、現在進行形、過去形、未来表現...というように積み重ねる。だが、「大人の学びなおし」では、この順番にこだわらない。

また、日本人学習者にとって比較的定着度の高い文法項目は、あまり取り上げない。「大人の学びなおし」の目的は、中学校で扱う内容を網羅することではなく、「使いこなせていない知識を活性化し、コミュニケーションにつなげること」だからだ。そこで、本書では「ことばの仕組み」よりも、あえて「ことばの働き」を中心に学習計画を立てている。

わたしたちはことばを使って、ある意図を伝えたり、ある行為を行ったりする。たとえば Do you want to go to a movie on Thursday night? と言って映画に誘い、I have my book club meeting on Thursday evenings. と言って誘いを断る。本書では、この「誘う」「断る」といったコミュニケーションの目的を「ことばの働き」と呼ぶ。こうした「ことばの働き」を知ることで、この疑問文が生きた知識となるのだ。

「大人の学びなおし」では、「ことばの仕組み」を中心に学んできた英語を「ことばの働き」という視点からとらえなおし、両者を関連付けていく。

英文ストーリーの内容は、中学レベルの英語(ことばの仕組み)で表現されているが、単語のレベルを少しだけ広げることで「恋バナから簡単なビジネス英語まで」、あらゆるシーンに対応した実践的なものとなっている。

単語・フレーズの具体的な覚え方まで、手取り足取り

一般的な教材の多くは、その本を「どれだけの時間をかけて」「どのように学習していけばよいのか」までは具体的に示してくれない。初歩的な部分で挫折する学習者には、内容の理解につまずいているというよりも、「どれだけの時間をかけて」「どのように」の部分を確立できないことに苦しんでいる人もいる。

そこで本書では、1冊あたり3か月という十分な時間をかけて、復習までしっかりとできる学習プランを提示。さらに、重要な定型パターンの文章を「ターゲット文」と呼び、その文を以下の4ステップで学習していくプロセスについて丁寧に説明する。また、レッスン内の練習問題もこのステップにそって進められるような構成となっている。

①聞いてわかる
②日本語訳を見て、(時間をかければ)言える
③日本語訳を見て、瞬時に口から言える
④ターゲット文を応用して、自分の言いたいことを言える

これまでとは違う、学びなおしに合った方法で、中学英語の重要ポイントをまとめて学びなおすことができる季刊シリーズ。是非とも読んで、失った英語力を取り戻そう!

■高田智子さんプロフィール
たかだ・ともこ/東京都出身。清泉女子大学教授。2018─2021年度NHK基礎英語講師。お茶の水女子大学卒業後、学習院女子中・高等科に20年あまり勤務し、NHK「基礎英語」をはじめラジオ語学番組を活用した授業を実践。ボストン大学大学院(修士課程)、ニューヨーク大学大学院(博士課程)修了。博士(学術)。英語を使ってできることを増やすための指導法や教材の開発、教員養成に取り組む。関東甲信越英語教育学会理事。著書に『新しい時代の英語科教育法』(共著、学文社)、『英語到達度指標CEFR-Jガイドブック』(共著、大修館書店)、『書いて確認 1週間でマスター 中2の英文法』(監修、NHK出版)など。

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