【辻梨恵プロがティーチャー】ラウンド中にミスが出たら、目を閉じた素振りでリセットしましょう！

シャンクやダフリ、トップ、チョロ、大スライス、引っかけなど、ラウンド中は予期せぬミスが起こりがちです。そのショックでミスがミスを呼ぶなんてことも珍しくありません。そこで、ミスを続けて出さない方法を辻梨恵プロに聞いてみました。次のラウンドでぜひともお試しあれ！

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◆目を閉じることでボールへの意識をなくしましょう！

例えば、ラウンド中にシャンクが出たとしましょう。アベレージゴルファーのシャンクは一度出ると止まらなかったりしませんか？ おそらくシャンクの原因はダウンスイングで上体が目標方向に突っ込んでいるからだと思われます。一度シャンクが出ると同じミスをしたくない気持ちが強くなり、ボールに対してクラブヘッドを合わせにいきます。その結果、さらに上体が突っ込みがちになり、シャンクを連発してしまいます。

シャンクに限らず、ダフリ、トップやチョロ、スライス、引っかけといったミスが連続して出る人は、間違いなく同じ動きでクラブを振っています。もちろん、そのスイングは正しい動きとは言えないでしょう。読者の皆さんはご存知だとは思いますが、上級者やプロゴルファーには、クラブヘッドをボールに当てるという意識はありません。クラブを振ったその途中にインパクトがあるという考え方だからです。

できれば、アベレージゴルファーの皆さんにも同じ感覚でクラブを振って欲しいので、お勧めのアドバイスをしましょう。ラウンド中にミスが出たら、目を閉じたままクラブを振ってください。何も考えずに、気持ちよくクラブを振るだけです。

目を閉じることにより、ボールへの意識がなくなる分、本来のスイングができるようになります。この時点で上体が目標方向に突っ込む動きは修正されるはずです。あとは、その素振りのイメージのままアドレスしてクラブを振るだけです。できれば、ボールへの意識をなくし、フィニッシュまで振り抜くことだけに意識を集中しましょう。

ミスショットが出たら、目を閉じたまま素振りを行いましょう

ダウンスイング以降、上体が目標方向に突っ込むと、シャンクだけでなく、ほかのミスも出るので要注意

◆バックスイングまでは目を開けて、ダウンスイングから目を閉じる

ラウンド中は難しいと思いますが、練習場で試してほしいことがあります。それは、バックスイングまでは目を開けたままクラブを上げて、ダウンスイングの切り返しから目をつぶってボールを打つことです。人間は目からの情報にかなり影響を受けますが、目をつぶってしまえば情報は入りません。ヘッドをボールに対して合わせに行くこともないでしょう。いつもどおりにクラブを振れば、ボールをヒットできるはずです。

この動きに慣れてくれば、ダウンスイングで目を閉じなくても、ボールにヘッドを当てる動きをしなくなります。スイング軌道上にボールがある感覚でインパクトを迎えることができるので、ミート率が上がり、結果的に飛距離も方向性もアップするでしょう。

練習場では、ドライバーやアイアンだけでなく、アプローチでも目をつぶった素振りを試してみましょう。さらに、パッティングで行っても効果があります。

バックスイングは目を開けて行い、ダウンスイング以降は目を閉じる

ダウンスイング以降に目を閉じてもボールを打つことは可能です

アプローチでもミスをしたら目を閉じて素振りを行いましょう

◆辻梨恵プロ／プロフィール

つじ・りえ／神奈川県出身。大和証券所属。身長169cm。中学1年生で父に勧められてゴルフを始める。169cmの恵まれた長身で、埼玉栄高校では同期の渡邉彩香らとともに全国高校選手権で団体優勝。13年からツアーに参戦し、15年にプロテスト合格。16年「サイバーエージェントレディス」で4位に入るなど、何度も上位に名を連ねる。実家はおよそ600年の歴史を持つ長福寺という由緒正しい禅寺。

◆撮影協力／クラウンゴルフクラブ

TEL 0465-34-1386 神奈川県小田原市久野1711
アクセス／小田原厚木道路「荻窪インター」より約10分
年中無休／48打席（1F・2F各24打席）／65台駐車場（駐輪場もあり）

開場40年の歴史を誇る「クラウンゴルフクラブ」は、2015年の全面リニューアル後、ますます女性にやさしい練習場としてパワーアップ！ 広々とした打席に、練習後はリラックスして過ごせるスペース、サービスも充実。女子コンペなどのイベントやレッスン会も実施されているので、初心者でも安心して訪れることができます。さらに、化粧直しと着替えができるスペースも完備され、男性よりも高いポイント還元率と、女性ゴルファー大歓迎！ ツアープロコーチである三觜喜一氏をはじめとした著名なプロが、レッスンや練習に利用することでも知られています。あのプロのスイングを間近で見られるかも…!? 寒い時期でも、1打席に1台暖房が設置されているので、冬のおこもりレッスンにぜひ訪れて。

撮影／村上悦子 取材・文／山西英希 撮影協力／クラウンゴルフクラブ

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