小学生の娘とサラリーマンの夫を持ち、スポーツクラブで受付スタッフをしながら生活しているあみさん。育児も家事も得意ではないけれど、家族のために作る料理だけは唯一頑張ろうと決めますが……。
あみさんが小学生のころのこと。夕飯の話で友人とはしゃいでいましたが、実はあみさんは……?
食卓にはひとりきり。でも「お母さんお仕事なんだから頑張らないと!」
あみさんの両親は5歳のときに離婚。母に引き取られたあみさんですが、夕飯はいつもひとりでレトルト食品を食べていました。
母の手料理を食べたいという思いはありましたが、頑張って夜遅くまで仕事をする母のために、自分も頑張らねばと、あみさんは自分に言い聞かせながら過ごしていました。
そんなあみさんも大人になって家庭を持ちます。
家事も育児も自分には向いていないなと感じていながらも、自分と同じ思いを娘にはさせたくないと、あみさんは家事の中で料理だけは手を抜きませんでした。
母親との思い出が悲しく、寂しいと感じているあみさん。自分の子どもには同じ思いをさせたくないという親心もうなずけますね。
子どものためを思うと家事も完璧にこなしたいと感じるママも多いかもしれませんが、すべてを完璧にこなすことはなかなか難しいですよね。しかし、あみさんのように「これだけは頑張る」と何かひとつにしぼってみると、頑張って取り組みやすいのかもしれません。
皆さんの「これだけは手を抜きたくない!」と頑張れることはありますか?
作画:松本麻希
著者:ライター あみ
フリーライター。食育インストラクター。母の手料理をほとんど食べることなく育つ。ウェブ、情報誌等で料理や栄養関係の記事を執筆している。インスタグラムで食の情報を発信中。
ベビーカレンダー編集部