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【BAUM】心身をケアしながら樹木の魅力を未来につなぐ、次世代ブランド【今月のウェルビーブランド】

  • 2023.3.21

編集室長・水澤が毎月気になるウェルビーブランドをピックアップして、その成り立ちや背景、理念までリサーチする連載。今月は斬新なデザインと「店舗で木を育てている?」と噂の「BAUM(バウム)」のコミュニケーションマネージャーカレメルさんにインタビューしました。

今月のウェルビーブランドは…「BAUM(バウム)」

心身をケアしながら樹木の魅力を未来につなぐ、次世代ブランド
上から、ユニセックスで使える香りが嬉しい。ハイドロエッセンスローション(150㎖)¥7,150 2層タイプのオイル。モイスチャライジングオイル(60㎖)¥8,800 睡眠に着目したマスク。アロマティック スリーピングマスク(80g)¥7,150 リニューアルでプラスチック使用を3割カット。アロマティック ハンドクリーム ウッドランド ウィンズの香り(75g)¥3,300(BAUMお客様窓口)

【BAUM】
「樹木との共生」をテーマに2020年に誕生して以来、そのデザイン性や斬新なコラボレーション、そして社会への取り組みが注目されるスキン&マインドブランド「BAUM(バウム)」。スキンケア製品の成分の90%以上を自然由来の素材で製造しながら、パッケージや店頭においてもサステナブルな循環に取り組んでいます。

BAUM(バウム)・カレメルさんにインタビュー

水澤:オシャレなパッケージとユニセックスな雰囲気で話題のBAUMですが、改めてブランド誕生の経緯を教えてもらえますか。
カレメル:自分がきれいになるだけではなく、心地よく、持続可能な未来を作っていけるサステナブルビューティブランドとして2020年にスタートしました。日本古来の文化や生活においても、循環する資源の象徴として存在する「樹木」に着目しました。樹木は花などの植物と比べても寿命が長い生命体だといえます。肌をきれいにするだけではなく、心地よく自分をケアすることを考えたラインナップです。
水澤:サステナブルの観点で、化粧品はどのような部分が問題とされているんでしょうか?
カレメル:高級ブランドになればなるほど、華美なパッケージが多く、一度で捨ててしまうのはもったいないと思った方もいるのでは?そこでなるべく環境負荷が少ないパッケージを採用したり、バイオペットを練り込んだプラスチックの使用を進めています。このハンドクリームは紙素材の容器に変更し、旧製品チューブと比較してプラスチック使用量を30%削減しています。
水澤:確かにバウムって紙や木を使ったパッケージが印象的ですよね。
カレメル:毎日のお手入れの中で、樹木に直接触れる体験を作り出したく、木製パーツをパッケージに使用しています。カリモク家具とのコラボレーションにより、家具の製造過程で出る小さな木材をアップサイクルして使用しています。
水澤:注目度が高まっていると思いますが、どの世代から支持されていますか?
カレメル:20代の方に多く手に取っていただいています。サステナブルであることが特別なことではない時代ですので、デザインや香りを気に入ったきっかけで、アップサイクル木材の話などを知り、共感を深めていただくことも多いです。
水澤:あとはユニセックスも珍しいですよね。
カレメル:全ての製品がジェンダーニュートラルに作られていて、使う方の性別に関わらず、様々な肌質の方に使っていただけます。男性のお客様も2割近くいらっしゃったり、カップルでシェアしている方も多いんです。
水澤:今後の目標はありますか?
カレメル:これまでも、私たちの哲学に共感していただいた企業や、クリエイターの方々とコラボレーションしてきましたが、これからもクリエイションの刺激となるブランドでありたい。そして日本の抱える森林の問題を意識するきっかけになれたら嬉しいです。

【BAUM】エシカル商品の特徴

パッケージにはカリモク家具のアップサイクル木材を使用
プロダクトデザインは熊野亘氏によるもの。カリモクの家具の製造工程で生まれた小さな木材を再利用して作られた木製パーツ部分はレフィルを入れ替えながら、長く繰り返して使い込むことができるのも魅力。

住友林業と共に「BAUMの森」へ植樹する循環を作りました
「樹木の恵みを受けるだけでなく、自然に還していく」というブランド理念を表す取り組みとして、住友林業の協力でパッケージにも使用しているオーク(ナラの木)を岩手県の森に植樹する活動を行っています。

森へ植樹する苗木の一部は全国のお店で育成しています
店頭でもブランド理念に触れられるように、全国11の店舗でパッケージにも使用されているオーク(ナラ)の苗木を中心に育てています。来年には店舗で成長した苗木の第一号を「BAUMの森」へ、植林できる予定。

撮影/五十嵐 洋 取材/佐藤かな子 再構成/Bravoworks.Inc

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