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【俳優・鈴鹿央士さんインタビュー】あの人気女優の目にとまり芸能界入り、瞬く間に人気俳優へ!【いま彼】

  • 2023.3.18

レディたちが気になる「彼」の本音に迫る『#いま彼を知りたい』。今回は俳優・鈴鹿央士さんのインタビューをお届け。彗星のごとく現れ、瞬く間に売れっ子俳優になったけれど、まったく「芸能人」っぽくない。環境に染まらず、真っ白のまま我が道を行く。そんな純度100%〝鈴鹿ホワイト〟の秘密を探ります。

何が良い俳優なのかまだわからない。だから、まず人として良い人になりたい

出典: 美人百花.com

「僕は音楽もできないし絵も描けないけれど、いい作品に出合って、何かを届けたい。それが初心であり、自分の根っこになっています」

ーー決して饒舌な人ではない。でも話し出すと、場の空気と時間の流れが変わる。噛みしめるように紡ぐ言葉の粒がゆっくり深い呼吸をうながし、聞き手のせわしない頭の中を整理してくれる感じ。そんな鈴鹿さんがこの世界に入ったきっかけは地元岡山の高校で行われた映画のロケ。エキストラとして参加した際、出演者の広瀬すずの目に留まりスカウトされる……というドラマのようなきっかけで俳優・鈴鹿央士は誕生した。

「人生、何があるかわからないってこういうことかってその時知りました。地元は田舎だし、僕も人前に出たいとか考えたこともないのに本当に不思議だなって。でも母親に『誰にでもあるチャンスじゃないから、やってみて駄目なら就職すればいい』と背中を押されて、この世界に入ったんです」

出典: 美人百花.com

ーーその後の活躍は目覚ましい。デビュー作の映画「蜜蜂と遠雷」で数々の新人賞を総なめにし、昨年は「六本木クラス」「silent」など話題作に次々出演。わずか数年で知名度は跳ね上がり、生活も激変したと思うのだが。

「小さな変化はあるけど戸惑いなどはないです。というのも、僕の中で激変したのはやっぱり最初の『蜜蜂と遠雷』。ここで真っすぐに作品を作っていく素敵な大人たちに出会い、この世界が好きになった。それがいちばんの変化であり『作品で何かを届けたい』という気持ちも、このとき固まったんです」

「でも僕は演技の勉強をしてこの世界に入ったわけではなくて。現場現場で監督さんやスタッフさん、共演者の方と感覚的にやってきたので基礎がないんです。でも、それはそれでいいのかなと。撮影前に準備はしていくけれど、現場に入り、目で見て耳で聞いて喉を鳴らしお芝居して、役を感じていく。そういうリアルなものの積み重ねを大事にしています」

ーー現在、出演中のドラマ「君に届け」の風早翔太役も実際に演じ、現場の空気を感じながらつかんでいったという。

「風早は〝爽やかイケメン〟と周りに言われ、彼自身そう見せなきゃいけないと思っている人。最初は僕も撮影するたび『爽やか、大丈夫だった?』って周りに確認していました(笑)。でも、どっかのシーンで急に『気にしなくていいや』と〝爽やか〟を手放した。その瞬間、何かをつかんだ感覚があったんです。なので、役を完全に理解できなくてもいいと僕は思っていて。わからないまま演じた感じが合っていることもあるので、とりあえず現場でやってみる。そこで生まれる何かを見つけていきたいんですよね」

出典: 美人百花.com

ーーどう演じるか頭で考えるより、演じるとはどういうことか体感でつかみ実践していく。それは〝基礎がない〟鈴鹿さんだからこそ行き着いたメソッド。

「でも僕は何が良い俳優なのかまだわからない。なので、まず人として良い人になりたい。そして、良い人ってどんな人だろうっていうのを探していきたいです」

ジャケット ¥68,200、ジャンプスーツ ¥66,000/ともにVoltage Control Filter インナー¥24,200/DIET BUTCHER 他スタイリスト私物

Profile

鈴鹿央士(すずかおうじ)

2000年1月11日生まれ。2019年映画「蜜蜂と遠雷」でデビュー。昨年は「六本木クラス」「silent」など数々の話題作に出演。今年は3月24日公開予定の映画「ロストケア」が待機中。俳優と並行し、「MEN’SNON-NO」専属モデルとしても活動している。

Information

「君に届け」

大人気少女漫画の実写化。見た目が暗くクラスメートから「貞子」と呼ばれる主人公・爽子と性格も見た目も爽やかな風早くんの青春ラブストーリー。もどかしくて初々しい2人のやりとりにキュンとして!

出演:南沙良、鈴鹿央士他 Netflixにて配信中

掲載:美人百花2023年3月号「#いま彼を知りたい」

撮影/女鹿成二 スタイリング/丸山晃 ヘアメイク/宮本愛(yosine.) 取材・文/若松正子 再構成/美人百花.com編集部

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