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男の子に響く伝え方【保育士解説】叱り方3ステップ&とっておきのワンポイント

  • 2023.3.18
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男の子ママから「言っても言っても、伝わらない!」「叱ってもすぐ忘れて何度もやる!」というお話をよく聞きます。これらの行動は男の子に限ったことではありませんが、そうした悩みを抱えるママに保育士としてお伝えしている効果的な叱り方テクがあります。具体的にどんなことに気をつけていけばいいか見ていきましょう。この記事では、保育士ママ5人で運営している、いつママ(@itsumama__)のしずママが解説します。

伝わりやすい「叱り方」ポイントは3つ

子どもの性格は性別に関わらずさまざまですが、私の場合、男の子ママから「つい叱りたくなるような行動を取るので困る」という声をよく聞きます。「走らない」「そっちは車来るから危ないって言ったでしょ」「おもちゃは投げないよ」と、例をあげればきりがありません。

わが子が傷ついてしまったら。誰かを傷つけてしまったら…と思うと、何度も言い聞かせてしまい、そのたびに「また怒ってしまったなぁ」と、保護者自身も自己嫌悪になることもあるのではないでしょうか…。

しかし、危険な行動や人に危害を加えてしまいそうな時は、叱らなければいけないとき。そんな時に保育士がとる、3つの行動と言動があるのでご紹介します。

1. 話す時は、大人が壁際に立つ

まず、話す時にお子さんを壁側に立たせて話すことはありませんか?

視界がごちゃついていると、視覚優位の子は親の顔ではなく、その後ろにあるおもちゃや本、ゴミでさえも気になってしまって、親に叱られている内容が頭に入ってきづらくなってしまいます。特に公園や道路では、視覚だけでなく車の音や人の声も入ってくるので、なるべく2人になれるような場所を選びます。

親が壁際に立つことで、お子さんの視界には親と壁だけにしてあげると、スッと注意した内容が頭に入ってきやすいのです。

壁際に立ち、さらにお子さんと同じ目線になるよう、正座や膝立ちで話すことも大切です。

2. 叱る理由を短く伝える

とにかく簡潔に!という伝え方が、男の子には特に効果があるように感じています。話が長くなると、すぐ別のことを考えてしまう傾向にあるので、何度も同じ話はせず、理由も含めて短く簡潔に話すと、その時の状況が頭に残りやすいのです。

例えば、高いところに登っていたら、「危ないでしょ!」ではなく、「落ちたら、ケガをするから危ないよ!降りて来て」と、なぜ危ないのか、落ちたらどうなるのか、どうすればいいのか。この3点の理由づけをして話します。そうすることで、その後どうすればいいのかがわかりやすくなります。

「ママが怒ってる!どうすればいいんだろう」という迷いがなくなるので、具体的に話してあげてください。

3.なるべく普段の口調で伝える

ついつい感情的になってしまって「叱る=叱り口調で伝えること」となってしまいがちですが、怒り口調になると、子どもは萎縮してしまい、本当に伝えたいことが届かなくなってしまいます。わが子を思って叱っているのに「怒られた」だけが残ってしまい、情報がインプットされないのです。

かと言って、やさしく叱ることでもなく、当たり前のようにごく普通の口調で伝えることが効果的です(これに関しては、私自身も保育士として保育園ではできるのですが、家庭に落とし込むのはなかなか難しい時も多いのですが…)。意識を向けるだけでも、感情的にならずに話せる回数が増えるかもしれませんね。

3つのポイントのうち、1つでもできていたらすごい!

保育士であっても、やはりわが子のことになると冷静でいられなかったり、頭ごなしに怒ってしまったりして自己嫌悪になることもあります。意識していても、その時の状況や環境下においても違ってきます。

そんな中でも、3つのポイントのうち1つでも意識してできていたら、それはもうすごいこと!冷静に対処できている自分自身をほめてくださいね。

「叱る」の中にある、最も大切なことは…

今回は、「叱る」ということにスポットを当てて、具体的に効果的な方法をお伝えしました。しかし、「叱る」ことの中には、本当はもっと大切なことが隠れているんです。

いつも叱っているような場面で例えると、走らなかった時、「上手に歩いて行けたね」、横断歩道の前でパッと止まった時、「自分で気づいて止まれたね」、おもちゃで上手に遊んでいる時、「そんな使い方を発見したんだね、面白いね」と、ほめたり、行動そのものを認めたりするということです。

「叱る」の裏側には、「ほめる」「認める」が隠れているんです。「叱る」だけでは到底響かないことも、「ほめる」と「認める」を上手に使うことで、「叱る」が響くものに変わるのです。

  • やって当たり前のことをほめる
  • できた時こそほめる
  • 行動を具体的にほめる

そして、何より、何度間違えても、わが子を信じる。それが、最短にして最強の「叱るが伝わる方法」であると私は思います。

著者:itsumama55

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