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夢心地の博多もつ鍋から糸島「トトロの森」まで!セントレア発スターフライヤーで行く福岡1泊2日旅モデルコース

  • 2023.3.18

昨年、中部国際空港セントレアから沖縄・瀬底島、札幌弾丸日帰りツアーに参加し、すっかり名古屋経由の旅行にハマってしまった筆者。今回も名古屋に前泊して、中部国際空港セントレアの魅力も堪能しつつ、1泊2日で福岡の老舗&話題の最新スポットを巡ってきました。食も自然もアクティビティも盛り沢山の福岡旅をご紹介します!

 

 

日本初!リニューアルした飛行機の離着陸が見えるお風呂

まず、今回ぜひとも行ってみたかったのが、中部国際空港セントレア第1ターミナル4階のスカイタウンの一角に2023年2月17日にリニューアルオープンしたばかりの温浴・サウナ施設「SOLA SPA風(フー)の湯」。大浴場から飛行機の離着陸が見える「展望風呂」がウリで、ジャグジーや寝湯に水風呂も完備!

時間帯によっては、伊勢湾に沈む夕日も眺めながらリフレッシュできるんです。タオル持参なら税込1,300円で入れますよ。

©︎中部国際空港セントレア

©︎中部国際空港セントレア

男湯は展望デッキも広く、駐機場に並ぶ飛行機が目前に迫ります。サウナ後にデッキチェアでまったりしながら外気浴で“ととのう”なんてことも可能。人気のテントサウナを導入したイベントを定期開催する予定もあるそうなので、さらに期待が膨らみます。

©︎中部国際空港セントレア

翌日からの旅に備えて、さらに入念に癒されたいという人は、隣接する本格アジアスパ「SANATIO SPA」を事前予約しておくことをおすすめします。アジアンテイストの落ち着いた空間で、高級ホテルスパと同じ卓越した施術を、リーズナブルに楽しむことができるんです。

奥には漫画を読める仮眠スペースもあるので、フライトの前後にくつろぎたい人にもうってつけ。いや、むしろ「バリバリ仕事をしたい」という人は、併設されたコワーキングスペースで集中的に作業することもできるので、まさに“至れり尽くせり”ですよね。これで、空港から一歩も出ずに半日は過ごせます。

サウナ飯(韓国料理)や定番の名古屋めしなどをいただける「お食事処 えびす」も併設されているので、そのまま湯上りの一杯や食事を楽しめます。

「ちょい飲み祭り」&「セントレア定食」で名古屋めしを気軽にハシゴ

筆者が訪れたときは、お好きな生ビール1杯と名古屋めしのおつまみのセットが750円から味わえるイベント「セントレアちょい飲み祭り」が開催中で、「ちょうちん横丁」の店舗の中から、迷いに迷った挙句、「M's Dining」の「小鍋のちょい飲み」(税込1280円)をセレクト。

名古屋名物の「味噌おでん」とクラフトビールでよい感じにホロ酔いになったものの、巨大なエビフライを抱えたマスコット(セントレアの「フーちゃん」!)にまんまと触発された食いしん坊の筆者は、「エビフライも食べたい!」と「まるは食堂」をハシゴすることに。

こちらが、「まるは食堂」の揚げたてのエビフライと、お刺身、小鉢、ご飯、みそ汁がセットになった「セントレア定食」(税込1,540円)。

さすがに、これでは「ちょい飲み」の域を超えてしまう……と、こちらではビールを飲むのは我慢しましたが、名古屋のおいしいモノをリーズナブルに、よりどりみどりで味わえるのも、まさに中部国際空港セントレアの「ちょうちん」横丁ならではの利点と言えますよね。

エビフライのみならず、巨大マスコットにも魅了された筆者は、オフィシャルショップでセントレアのオリジナルキャラクターである「なぞの旅人フーちゃん」グッズもゲット。身も心も大満足で空港直結の「コンフォートホテル」に向かい、翌日に備えて早めに休みました。

機体&内装を黒で統一! スタイリッシュなスターフライヤーで福岡へ

翌朝、セントレア発の福岡便が多く就航する「スターフライヤー」に乗り込み、一路福岡へ。「スターフライヤー」は、機体のみならず、機内のインテリアも黒一色で統一されていて、とってもスタイリッシュ! ズラリと並ぶレザーシートは高級感もあって圧巻でした。

シートスペースは他社の同型機種よりもかなり広めに設定されていて、ヘッドレストの高さや左右の角度が自分の好みに合わせて調節できる上、フットレストも三段階に調節可能。コンセントに加えてUSBポートも設置されているので、移動中のスマホやPCの充電対策もバッチリです。

タリーズコーヒーと共同開発しているコーヒーを頼むと、チョコレートが一枚付いてくる機内サービスもうれしい限り。ホッと一息ついている間に福岡空港に到着しました。

ホテルにスーツケースを届けてくれる「カゴパス」利用で手ぶらで観光

空港では「カゴパス」というサービスを活用。カウンターに14時までにスーツケースを預ければ、夕方16時~18時までに(およそ65リットル未満なら)税込み550円で市内のホテルに届けてくれるので、手ぶらで観光することができるんです。

福岡空港は繁華街と空港が他の都市よりも比較的近いとはいえ、大きな荷物を持ったまま移動しなくて済むのはありがたいですよね。ホテルから空港に届けてもらうサービスもあるそうなので、具体的な提携先など詳しくは「カゴパス」のカウンターで確認してみてくださいね。

 

カゴパス

 

行列必至の超人気店「元祖博多めんたい重」で絶品明太子&プリンを堪能

早速向かったのは、行列必至の超人気店「元祖博多めんたい重」です。木箱のような外観が特長的なこちらのお店は、日本初の明太子料理専門店で、イートインはもちろんのこと、お土産品も豊富にラインナップされており、お弁当をテイクアウトして外で食べることも可能。

この日いただいたのは、同店でもっとも人気のメニューだという、自家製明太子を丸ごと1本使用した「めんたい重」(税込1,848円)。海苔を敷いたごはんの上にのった昆布巻きの明太子に、旨み成分たっぷりの「特製かけだれ」をお好みでかけて食べる贅沢な一品です。

さらに、甘いモノは別腹とばかりに、入り口に「残り●●個」と案内が出ていて気になった「西中洲料亭プリン」(税込748円)もオーダー。ほろ苦いカラメルとカラメルジュレのWジュレの弾力のある食感と、飲めるほどトロトロのプリンを心ゆくまで味わい尽くしました。

 

 

元祖博多めんたい重

住所 福岡県福岡市中央区西中洲6-15

電話 092-725-7220

営業時間 7:00~22:30(L.O22:00)

※状況を考慮しながら、今後も適宜、営業時間を変更する場合がございます

7:00~17:00のご予約は受け付けておりません。

17:00以降のみご予約を承っております。

80席 [個室あり]

若者に人気のスポット糸島の芥屋で「トトロの森」&海岸沿いを散策

お腹がいっぱいになった後は、車でさらに1時間ほど移動して、“福岡の湘南”とも呼ばれる、若者に人気のスポット糸島の芥屋(けや)の大門(おおと)公園へ。

玄界灘を一望できる展望台や海岸沿いの遊歩道は散策コースになっていて、徒歩5分ほどで雄大な景色が眼前に広がり、旅気分が一気に押し寄せます。大門公園から展望台までの道のりは通称「トトロの森」と呼ばれているそうで、観光スポットになるのも納得のエモさでした!

SNS映え確実! 「GREEN PICNIC糸島」で多肉植物の魅力に開眼

続いて向かったのは、イオン糸島ショッピングセンター内に新設された「みどり」をテーマとした多目的ガーデニングプレイス「GREEN PICNIC糸島」です。

植物の苗木を販売するグリーン館と、マルシェやカフェが入るピクニック館、広場で構成されていて、人気沸騰中の多肉植物や珍しい観葉植物の数々に、宝探しのようなワクワクした気分で出会えます。購入前の商品の撮影やSNSへの投稿もOKなので、Z世代を中心にフォトスポットとしても人気を集めているのだそう。

まるでカップケーキのような形状で多肉植物やサボテンが展示されていて、寄せ植えのセンスも抜群。まさか多肉植物を前に「可愛い!」と声をあげる日が来ようとは…!と我ながら驚きましたが、いろんな種類を並べて愛でたくなる人の気持ちが、初めて理解できました。

カフェスペースや広場で休憩も可能。全国配送もしてもらえるので、旅先で「これぞ!」という一鉢と出会っても安心です。苗木だけでなく、グリーン周りの雑貨も販売されているので、インテリア好きな人も一見の価値アリ。きっと掘り出し物が見つかるはず。

GREEN PICNIC 糸島

住所 福岡県糸島市志摩津和崎29-1

電話 092-330-5072

営業時間 9:00~18:00

五感を刺激する福岡の新名所「BOSS E・ZO FUKUOKA」

海とみどりにたっぷりと癒された後は、福岡PayPayドームの横にある、五感を刺激する福岡の新名所「BOSS E・ZO FUKUOKA」へ。

VR 映像空間でのアクティビティが体験できるアミューズメント施設「V-World AREAクレディ・アグリコル」のほか、絶景アトラクションや体験型のデジタルミュージアムに劇場公演、福岡の話題の食が楽しめる「フードホール」も併設された地上7階建ての複合施設です。

なかでも「絶景3兄弟 SMBC日興証券」の「すべZO」「つりZO」「のぼZO」は、スリル満点の大人気のアトラクション。

「チームラボフォレスト 福岡 – SBI証券」は、ゲームとアートが融合した空間で、束の間、幻想的な世界を体験することができました。

BOSS E・ZO FUKUOKA

住所 福岡県福岡市中央区地行浜2-2-6

もつ鍋の老舗「一藤」の新ブランド「いちたか」で郷土料理に舌鼓!

すっかりお腹も空いたので、博多筑紫口に2019年7月にオープンした、大人気の博多もつ鍋「一藤」の新ブランド「博多もつ鍋いちたか博多本店」へ。「一藤」の看板商品である「もつ鍋」「酢もつ」「馬刺し」のほか、九州の郷土料理やお酒が楽しめるのが特長なのだそう。

こちらは、赤身・肩ロースの霜降り・たてがみから成る「極上馬刺し盛り合わせ」(税込3,245円)。霜降りを一口食べて、そのとろけるような食感と甘みに驚かされました。

そしてこちらは、牛一頭からわずか300gしかとれない貴重な部位を贅沢に使用した「酢もつ」(税込748円)です。お好みで柚子胡椒を付けてもおいしくいただけます。

「もつ鍋」は「味噌味」と「醤油味」のほか、「いちたか」のみの取り扱いとなる「辛味噌味」もラインナップ。

この日は、一番人気の「味噌味」のもつ鍋をオーダー。プリプリのもつとおろしにんにくがたっぷり入ったコクのある味噌味のスープ、そして〆のちゃんぽんの相性も抜群。福岡の郷土料理を存分に堪能できました。

博多 もつ鍋 いちたか博多本店

住所 福岡市博多区博多駅東2丁目4−14第2ヤマトビル1階

電話 092-409-7399

営業時間 日~木 17:00~23:00

金、土、三連休中日 17:00~23:30

定休日 不定 (年3~4回 ※その他大晦日、元旦は店休日となります)

全43席

夢心地でお店を出たあとは、博多駅の中の通路を通り抜け、博多口にあるホテルまで食後のお散歩。地元の方によると、「博多っ子はこの後さらにラーメンまで食べる」そうで、胃袋の違いを痛感させられました。

「櫛田神社」で博多祇園山笠の迫力を目の当たりに!

福岡滞在2日目。せっかくなのでホテル近くの櫛田神社までお散歩してみました。

楼門の天井にカラフルな<干支恵方盤>を発見。毎年大晦日に新年の恵方を示すように矢印が回転されるのだそう。

拝殿の破風の左右には「風神雷神」の木彫りが施されており、良く見ると「風神」があっかんべぇをして「雷神」から逃げているかのよう。ユーモアあふれる博多っ子の気質を表しているといわれています。

境内には、「博多祇園山笠」が奉納されていました。山笠はテレビ中継などで観たことはありましたが、まさかこんなに大きかったとは!

歴史ある大濠公園の最新スポット「大濠テラス」でとっておきの朝食を

ホテルをチェックアウトした後は、大きな池の周りに福岡市美術館や日本庭園もある、昭和4年に開園した福岡の名所「大濠公園」へ。

到着して早々、ジョギングコースに面した「大濠テラス」の一角にある人気カフェ「&LOCALS(アンドローカルズ)」で、ちょっと遅めの朝ご飯。

こちらのお店は、福岡県が誇る「八女茶」を使ったドリンクをはじめ、九州の良質なローカル食材を使った「身体喜ぶ」「地域喜ぶ」メニューが味わえます。飲食店や公共施設のリノベーションなどの仕事を通じて、地域のブランディングも手伝うようになったという女性チームの建築・デザイン事務所が運営していて、生産者と消費者をデザインでつなぐ役割も果たしているんです。

この日いただいたのは、キャンディのように個包装された片手で食べられる2種類のおいなりさんと、アオサの味噌汁、八女茶がセットになった「旅するおいなりセット」(税込780円)。

地域の旬の食材を具材にしたヘルシーなおいなりさんが特長で、福岡・宮若市のお米、佐賀 伊万里のもち麦、佐賀 伊万里の「まさ子さんの万能酢」、無添加の出汁で煮た国産おあげなどを使って、毎日、お店で一つ一つ手作りされているんです。

おいなりさんだけでなく、わさびマヨネーズ入りの卵焼きが入った「だし玉サンド」(単品420円・セット820円 共に税込)も人気メニューなのだそう。

おいなりさんはもちろん、提供されたお料理に使用されたもち麦やお酢、マグカップなどもその場で購入できるので、「九州のおいしいモノをお土産に買いたい!」という人にはもってこいのお店であると感じました。

& LOCALS 大濠公園

住所 福岡市中央区大濠公園1−9 (大濠テラス1F)

TEL 092-401-0275

営業日 火-日

営業時間 9:00-18:30(O.S 18:00)

定休日 月(祝日の場合営業、翌日休み)

朝食後は回遊式の日本庭園&福岡市民の憩いのオアシスを散策

「大濠テラス」のすぐ隣には、大濠公園開園50周年を記念して築庭、昭和59年に開園した築山林泉回遊式の日本庭園もあり、朝食後の散策にピッタリ。入場料は一般250円かかりますが、心地よい静寂に包まれた空間で、四季折々の植物が楽しめますよ。

大濠公園は、福岡市のほぼ中央に位置する全国有数の水景公園で、日本庭園のほか、池の周辺約2キロメートルの周遊道や、野鳥の森、能楽堂、4つの橋で結ばれた中の島などが点在しています。鮮やかな朱色が目を引く浮見堂でも、SNS映えする福岡の記念写真が撮れました!

1泊2日で新旧の福岡の観光スポットを満喫した後は、後ろ髪を引かれつつ、最後にもう一品「博多名物」を食べるべく空港へ。

32センチのごぼう天が名物 昭和42年創業の「博多やりうどん 別邸」

博多はラーメンが有名なのかとばかり思っていましたが、なんと「うどん発祥の地」だそうで、昭和42年開業以来博多っ子に親しまれてきた「博多やりうどん 別邸」では、32センチもの長さを誇るごぼう天と野菜丸天が入った「博多やりうどん」(税込830円)がいただけます。

今までに食べたことのない食感のツルツルでもちっとしたうどんと、焙煎焼きアゴだしやカツオ節、ウルメイワシ節など、九州産の厳選食材を使用した出汁スープが、旨いモノ三昧で酷使した胃袋に優しく沁みました。

博多やりうどん 別邸(空港店)

住所 福岡県福岡市博多区下臼井767-1

福岡空港国内線旅客ターミナルビル3F

電話 092-623-8821

営業時間7:30~21:00

定休日なし

40席

帰りの機内からは夕陽が沈む瞬間が見えて、充実のセントレア発の福岡ツアーの締めくくりに相応しい景色として脳裏に焼き付けました。老舗の味を噛みしめつつ、SNSで話題の福岡の最新スポットや自然にも存分に触れられ、大満足の旅になりました。

[Photos by Reico WATANABE]

 

 

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