『金持ちも大変なんだな』と思った瞬間。近所で有名な【金持ち一家】に旅行先で遭遇！すると、まさかの？

高級住宅街に住む人は、中身まで上級とは限らない。それを身を以て体験したママ友Dさんの旅行エピソードをご紹介します！

高級住宅街に住むDさん

ママ友Dさんが住む地域は、いわゆる『高級住宅街』で、周りは億越えの注文住宅が数軒建ち並ぶようなエリアでした。Dさん家族は同じ地域に住んでいるとはいえ、ギリギリ手の届く範囲の家を購入したものだから、ご近所のママ友との経済観念が合わず、会話もあまり弾まない状態でした。それでも、夫が日々頑張ってくれているおかげで、年1回は家族で旅行をすることができています。ある年の夏休み前に、夫が有給休暇を取ると言い出したので、思わず即決で沖縄への旅行を企画！ 年に1度だからと、この時ばかりは沖縄で一番のラグジュアリーなホテルを予約しました。

プライベーとビーチで騒ぐ人・・・あれ？ ご近所さん？

当日、ホテルに着くと平日ということもあって、ほぼ貸切状態！ ホテルにはプライベートビーチもついているので、滞在中のんびりできるなぁ〜♪ なんて思ってビーチにいたら、突然、怒鳴り声が！ 声の方を見ると、ホテルの監視員と観光客がトラブルになっていました。「こんなにスカスカなビーチなんだから、私たちにも使わせなさいよ！」と怒鳴る声が聞こえてきて、ホテルの宿泊客じゃないのにビーチに入ろうとするなんて、ちょっと恥ずかしいなぁ〜なんて思いながらちらっと目をやると、どこかで見たことある顔でした。その瞬間に、５歳の娘が「あー！ お隣さんだー！」と叫んだのです。そう、なんとDさんの住む高級住宅街のママだったのです！ しかも、いつも自分の家が裕福であることを鼻にかけているような話し方をするママだったので、印象は最悪。でも強烈だったので顔を覚えていました。そして、向こうもDさんの存在に気づき、怒鳴るのをやめてそそくさと退散していったのです。

あのときのママが、「お願い黙ってて」

あれはちょっとみっともなかったなぁ〜嫌なところ見ちゃったな〜と思いながら、後味の悪いママ旅行を終え帰宅すると、沖縄であったママが家の前で待ち伏せしていたのです！ しかも、開口一番に、「旅行先でのことは、誰にも言わないで欲しいの。お願いします。」と。待ち伏せにもビックリ、挨拶もなしに口止めだけしにきたことにビックリしたDさんは、「あ、はい。わかりました。」とだけ言って、彼女には帰ってもらいました。

その後、地域であまり馴染めなかったDさんも気の合うママ友ができ、いつかの沖縄旅行の話をすると、みんな口を揃えて「その人、よく話題に出るよ〜」というのです。もうご近所では有名な虚勢を張るママだったようで、立派な家に住んでいても、住人は普通かそれ以下な人もいるんだな〜と、つくづく思ったDさんなのでした。

ftnコラムニスト：南さおり