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【京都長岡京】今なぜ人気?キッチンカーが集まる商店街のコミュニティー広場が面白い!

  • 2023.3.16

阪急長岡天神の西口からすぐのセブン通りにキッチンカーがたくさん集まる広場があります。噂を聞きつけ、2023年3月11日(土)から3月16日(木)にかけて、入れ替わり立ち代わりで10台にもなるその様子を探りに行ってきました。

キッチンカーが集うコミュニティ広場

長岡京市のセブン商店街にある市民広場「セブンストリートラボ」に入っていくと、何台かのキッチンカーが来ていて、やってる人たちも楽しそう、なんだか井戸端会議みたいです。多い時には5、6台になるんだそう。お話をお聞きすると、それぞれの人生ドラマが垣間見えました!

手作りおにぎりの橙橙
手作りおにぎりの橙橙

手作りおにぎりの橙橙(だいだい)さんは、こだわり卵の卵黄だけを贅沢に使用し、自家製だれに漬け込んだ「至福の熟成卵黄おにぎり」が1番人気!
店名の由来ともなった看板メニューです。ラインナップはたたきうめ、おかかチーズなど、6種とその日の限定メニューも。なんといってもごはんが美味い! おにぎりに合う粘りのある北海道石狩産「ゆめぴりか」を使用して、固めに炊き上げるのだそう。しかも、おかかにとろとろクリームチーズがこんなにも合うとは。商品開発に試行錯誤を繰り返したという店主は、「主人の勤め先が長岡京市で縁があって、このセブラボで出店することになりました、セブン商店街の皆さんが人情味があって、居心地がいいので、時々やって来ます」といいます。

子どもたちに夢届けるクレープ屋さん「para★iso ...
子どもたちに夢届けるクレープ屋さん「para★iso ...

「マッチョな店主じゃないんですよ。お腹の出たマッチョになりたいクレープ屋さんなんですよ」と明るく笑う店主の水野宏俊さん(35歳)は、毎週土・日だけ現れます。
学校を卒業後、10年に亘って会社勤めをしていましたが、出世争いなどにも興味がなく、生きがいも感じられないため退職。そんな時、兄の性格を良く知る弟から「クレープ屋さんとかが合うてるよ」と勧められ、自身も「子ども好きだし夢を与えられるような仕事も良いな」と思い修行に出たのが始まりでした。キッチンカーの仕様も手づくりで作りました。ラインナップは26種。「ちっちゃい子が500円玉を握りしめて買いにこれるように」とほとんどがワンコイン以内の価格設定なのも嬉しいですね!

ピンクのキッチンカー「フードトラックKAI」
ピンクのキッチンカー「フードトラックKAI」

ピンクのキッチンカーで颯爽と登場するたこ焼き屋さんは、「フードトラックKAI」のNAMIさん(31歳)です。米油で焼いた後にゴマ油で焼き上げた2度焼きのたこ焼きが好評です。油で揚げているわけではないのに、表面はカリッとして中からトロっとした生地とたこが溢れ出てきます。
「みんなにはえっ、ほんと? と言われますけど、ずっとたこ焼き屋さんになるのが夢で、オーナーさんとのご縁でほんとに実現したんですよ」と明るく笑う元気娘です。

ソーセージも一から手作り「Ai Lo Buono」
ソーセージも一から手作り「Ai Lo Buono」

「Ai Lo Buono」(アイラボーノ)は、ホットドッグのキッチンカー。京都市内のイタリアンレストランで店長を務めていたという、滋賀県出身の店主・栗原陸さんは、新型コロナ禍で厳しい状況となり、キッチンカーの出店を決意しました。前職の腕を生かした一からすべて手作りのソーセージは絶品。ハンバーガーも食べ応えがあります。将来は自分の固定店舗を持ちたいと頑張っておられます。タコライスや自家製レモネードも販売しています。

こだわりのソースが美味い! 「what a nice」
こだわりのソースが美味い! 「what a nice」

「人の笑顔が好きなおっさんが副業でキッチンカーをオープンしました」と語るのは、「what a nice」の店主。本業は土木業なのだそう。ジャマイカのソウルフードのジャークチキンをその場で網焼きにしてくれます。シナモン、オールスパイス、ハイム、オレガノや野菜など15種もの自家製の漬け込みたれとからんだチキンが最高に美味いです。「鉄板で焼くと早いけど、網焼きにこだわっています。コロナとか何が起こるかわからん。いろんなことができるほうが良いと思って。あちこちいけて、その土地の人たちといろんな話ができるのがちゃめちゃくちゃ面白い。本業をこっちに鞍替えしようかな」と話してくださいました。

手打ちそば 〇池キッチン
手打ちそば 〇池キッチン

長年、学校の教員をしてきたという池田卓郎さんは、「以前から飲食店をやってみたかったので、まだ体の動くうちに別の道へ進みたい」と退職を決意。老舗手打ちそばやさんの道場に通うように。自家製麺を引っ提げて、夫婦でキッチンカーで出かけています。「学生さんたちに美味しいそばを食べてもらって頑張ってもらいたい」と大学のキャンパスにも行くのだそう。奥様は、「店で待っているのではなくて出かけていけるのが良い。蕎麦に必要な大量の水の確保が大変ですけどね」と語ってくれました。

創作たい焼きがいっぱい 「なにこのカフェ」
創作たい焼きがいっぱい 「なにこのカフェ」

あんやカスタードはもとより、ウインナーチーズ ベーコンエッグといった創作たい焼きがいっぱい。店主の澤田ひとみさんは、「定年なったら、若いころから夢だった、おしゃれなカフェしようかなとも思っていたけど、子供たちが親しみやすい、たい焼きと駄菓子の店を出かけて行って届けてあげようと思って」と話します。新型コロナ禍でキッチンカーが出しやすい条件にも恵まれました。「甘いもんばかりではなく、こどもたちがどうやったら喜んでくれるか」を毎日試行錯誤しているのだそう。「ここは、キッチンカー仲間がいて楽しいですね」と言います。

極上黒毛和牛も登場 SATSUMA KITCHEN
極上黒毛和牛も登場 SATSUMA KITCHEN

とうとうキッチンカーで黒毛和牛まで登場しました。亀岡市からやってきた「SATSUMA KITCHEN」の岩川祐太郎さんは、鹿児島県の実家でお兄さんが黒毛和牛の炭火焼肉専門店を経営されています。嵐山で人力車を曳かれていたそうですが、新型コロナ禍で店舗が開けないときにお兄さんが始めたキッチンカーがこの期に余ってきたので譲受け、産地直送の新鮮な黒毛和牛を使った、「焼き肉屋さんが作る本気の焼肉弁当」の移動販売を始めました。本来この値段では出せない極上の焼肉弁当が並びます。本気で美味いです。

つぼやきの本格焼き芋も BAKED SWEET POTETO
つぼやきの本格焼き芋も BAKED SWEET POTETO

キッチンカーではありませんが、本格的なつぼ焼きの焼き芋も登場します。セブンストリートラボ(セブラボ)とは、同名の市民団体が運営する長岡京市立新田保育所跡地、人と人とのつながり、世代間の交流の場、商売としてのつながりといった多角的な交流スペースとして開放されています。夜間映画会やフリーマーケットなどの市も開催されたりします。長岡京市にお寄りの際は立ち寄ってみてください。楽しい発見がありますよ!

スポット情報

名称:長岡京セブンストリート・ラボ
住所:京都府長岡京市長岡1丁目4−1

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