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ラジオ体操で年間3万円もらえる?高齢者が受け取れるユニークな助成金

  • 2023.3.16

老後、公的年金だけでは一般的な生活を送ることが難しいといわれています。一方、時間に余裕ができて、時には人との交流でお金を使ったり、身体に不自由が生じて補助する道具が必要になったりするなど、何かと想定外のお金がかかることもあるようです。

こうした想定外の支出に対し、給付金や補助金が用意されている場合があります。この記事では、あまり知られていない老後にもらえる助成金・補助金について解説します。

■ラジオ体操で年間3万円もらえる?

正式名称は地域介護予防活動支援事業。介護予防、及び、地域の高齢者が気軽に集まれる居場所作りを推進する目的で、ボランティアや任意団体、住民が自主的に活動を行った場合に自治体が支援するというものです。助成額は最大で3万円(2023年2月時点)で、自治体在住の65歳以上で構成された5人以上のグループであること、営利目的ではないことなど、実施している自治体によって要件が異なります。 助成の対象となるのは、会場使用料や講師の謝礼、活動を告知するためのチラシ代、傷害保険の保険料などです。

■老人クラブを作って27万円もらえる?

正式名称は老人クラブ補助金事業。自治体によって補助金の金額は大きく異なりますが、東京都立川市の同事業は、事業計画に基づいて要件を満たした各老人クラブに一律で年27万3,600円を上限に支給しています(2023年2月時点)。老人福祉施策の一環として、老人クラブの育成、及び健全な発展を図ることを目的として交付される補助金です。 スポーツ活動などの健康づくり事業や、講演会などの生きがい事業、ボランティアなどの社会奉仕活動事業の開催によって生じた支出が補助対象となります。

■自宅をバリアフリーにして20万円もらえる?

正式名称は高齢者住宅改修費用助成制度。要支援・要介護の認定を受けている人のために、手すりの取り付けや、段差の解消などバリアフリー化のリフォームをした場合、上限20万円までの工事に補助金が出ます(2023年2月時点)。

■補聴器を購入して3万5,000円もらえる?

正式名称は高齢者補聴器購入費助成制度。聴力の低下によって家族や友人とのコミュニケーションが取りづらくなった高齢者に対し、補聴器の購入費用を助成することで、積極的な社会参加や地域交流を支援する制度です。助成額は自治体によって異なりますが、江戸川区の場合、最大3万5,000円まで助成が受けられます(2023年2月時点)。

■おむつ代で月7,500円もらえる?

正式名称は高齢者おむつ給付助成事業。要介護3以上などの要件を満たすと、おむつの現物支給、あるいは、おむつ代の助成を受けられる制度です。自治体によって月の支給上限額が異なりますが、東京都江戸川区の場合、助成額の上限は7,500円です(2023年2月時点)。

なお、ここで紹介しているのは代表的なものであり、自治体によっては制度の名称が異なっていたり、要件や助成金・補助金額が異なったりする場合があります。利用の際は、必ずお住まいの自治体に詳細を確認してください。

文・金子賢司(ファイナンシャル・プランナー)
立教大学法学部卒業後、東証一部上場企業に入社。その後、保険業界に転身し、ファイナンシャル・プランナー(FP)として活動を開始。個人・法人のお金に関する相談を受けながら、北海道のテレビ番組のコメンテーターなどとしても活動している。

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