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心がほんわかした浪華人情物語『銀二貫』

  • 2015.11.27

宝塚大劇場の脇にある小さな劇場、宝塚バウホール。おもに若手のタカラジェンヌさんが主役をつとめるここで上演された浪華人情物語『銀二貫 ―梅が枝のかんざし―』を観に行ってきました。たった11日間しか上演されない貴重な公演です。

題名になっている銀二貫とは、当時の通貨。かなりの大金です。仇討ちで父親を亡くした主人公の鶴之輔が、自分も切られそうになったものの、寒天問屋の主人・和助により銀二貫で救われたところから物語は始まります。名前を「松吉」と改め、丁稚として数々の困難に立ち向かいながら、父が残した「生き続けろ、何があっても」という遺言を守り、商人として健気に生きる......。鶴之輔を演じる月城(つきしろ)かなとさんは、今回が初主演。若手ながら、大人っぽい落ち着いた雰囲気と、繊細な面立ちをしているため、和装姿がとてもお似合い。人形浄瑠璃のように美しく、儚げで素敵でした。でも、それ以上に、丁稚仲間とのユーモアいっぱいのやりとり、料理屋のいとさん(娘)との淡い恋、人情味あふれる和助や番頭さんとの関係など、登場人物みなが他人を思いやる気持ちにあふれていて、心がほっこり、ほんわか。温かな涙が止まりませんでした。そして、この時代の商人の町、大阪天満に住みたくなりました(笑)。

寒天問屋の主人・松吉を演じた専科の華形(はながた)ひかるさん、番頭さんを演じた英真(えま)なおきさんたちの演技の上手いことといったら、もうっ。お二人とも老け役を楽しんでいらっしゃるようにもうかがえ、いい味を出していました。松吉の成長は、そのまま月城さんの成長にも感じられ、お二人が松吉を見守る視線は、そのまま後輩の月城さんを見守る温かさにも感じられ、そんなところにもぐっときてしまいました。今年も残すところ一ヶ月少しとなり、慌ただしくなってきましたが、そんな時期に、こういった素敵な作品に出会えて幸せでした。

師走を迎えるとパーティや忘年会などが増えてきますが、ホテルやレストランの人工光の下では、いつもより少しメリハリのあるメイク、そしてツヤ感が命。額や鼻筋、眉骨から頬骨にかけてのCゾーンにハイライト効果のある「アディクション ブラッシュ」25(S)Moon Danceをふわっと入れただけで、華やかさと立体感がうまれ、美人度がグンと上がって見えます。頬にも、繊細なゴールドパールが入ったベイビーピンク「アディクション ブラッシュ」32(P)Fabのように、いつもより明るくフェミニンなものを。寒い季節だからこそ、ほっこりとした血色感が、いきいきとしたハッピーオーラを宿します。外は寒いけど、『銀二貫』のことを思い起こすと、また心がほんわか。ハイライトとチークカラーで、表情もほんわか。年末まで体調を崩さないよう、元気に突っ走りたいと思います。

アディクション ブラッシュ 全30色 各¥3,024/アディクション ビューティ

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