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【全訳】『ウーマン・トーキング』監督、アカデミー賞受賞で“わきまえない女性”として痛快なスピーチ

  • 2023.3.13

『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のサラ・ポーリー監督がアカデミー賞授賞式で語った思いが痛快&感動!(フロントロウ編集部)

サラ・ポーリー監督、仲間や子ども達への思い

映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』で10年ぶりに監督復帰したサラ・ポーリー監督が、第95回アカデミー賞で脚色賞を受賞。本作はキリスト教一派の村で起こった実際のレイプ事件を基にしており、被害に遭った村の女性たちが男性たちのいない時に集まり、未来を懸けた話し合いをする。

ポーリー監督がその才能と知性を遺憾なく発揮した本作。彼女のセンスは受賞スピーチでも表現され、彼女はスピーチを、「初めに、“女性(ウーマン)”と“話す(トーキング)”という言葉をこんなに近い距離に一緒に置いても、死ぬほど怒らないでくれたアカデミー賞に感謝します」と始めて、女性達が能動的に行動することを嫌がる現代社会に痛快すぎる皮肉! 会場が笑いに包まれたところで、熱く、愛に溢れる言葉を続けた。

「(原作者の)ミリアム・トウズは、すべての物事には同じ意見を持たない人々が1つの部屋で一緒に座り、暴力なしに前に進む方法を切り開くという進歩的な民主主義の行為についての必要不可欠な小説を書きました。彼女たちはそれを、話すことだけでなく、聞くことによって成し遂げました。私達の映画の最後のセリフは、若い女性から生まれたばかりの赤ちゃんへ向けたもので、彼女は、『あなたたちの物語は、私たちのものとは違う』と話します。それは約束であり、責任であり、支えであり、この美しい世界で自分の道を進んでいこうとする、私の素晴らしい3人の子どもたちイヴ、アイラ、エイミーに全身全霊をかけて伝えたいことです。

私が知る最高の男性デヴィッド・サンドミエルスキ、私たちはより良くできる、していけると信じる楽観性をくれてありがとう。デデ・ガードナーとフランシス・マクドーマンド、私の手本になり、私がこれを成し遂げるためのスペースを作ってくれてありがとう。私たちには最高に素晴らしいキャストとスタッフがいて、そのうちの何名かは今夜ここにいます。もしそこやあそこにいるのなら、立ってください。そしてこの映画のために働いてくれた、家にいるみんなも。オーマイゴッド。みんなを代表して、これを受け取ります。ありがとう、ありがとう、ワォ!」

『ウーマン・トーキング 私たちの選択』は、日本で2023年6月2日に全国公開される。

(フロントロウ編集部)

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