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【佐々木依里のメディテーションジャーニー】瞑想で自分を癒し、世界を癒す

  • 2023.3.13

先日、奄美大島に行ってきました。2月の奄美は曇りや雨が多いのですが、気温も上がり、束の間の太陽を楽しむことができました。お気に入りの宮古崎や、初めて訪れるビーチで自然に囲まれて瞑想をしていると、自分の心が癒されていくのを感じます。特に傷ついているわけではないのに、癒しのエネルギーは不思議なもので、細胞から私を元気にしてくれます。

私は瞑想によって、自分を見つめる作業と自分を癒す作業を続けてきました。特別な場所においても基本的に行うことは同じで、自分を見つめ自分を癒していきます。しかしやはりそこは奄美大島の大自然、不思議なことがたくさん起こります。

東シナ海を見渡せる宮古崎は、目の前に水平線が広がるサンセットスポットです。私が瞑想をしに行った日の夕方は雲が厚く、水平線に太陽が沈む瞬間は見られませんでしたが、いっさい風がない不思議な日でした。

何度も宮古崎に訪れている人も驚くほど、ピタリと風がない日でした。

風がない宮古崎は初めてだったので、行ったことのない岬の先のさらに先まで足を伸ばしてみました。景色は断崖絶壁。そこに、自分が座れるだけのスペースを見つけて。まずは自分のために座ります。そして目を閉じて呼吸に意識を向けて、呼吸を入り口にして自分の内側へと進みます。そして自分の内側を静かに見つめていきます。前回宮古崎で瞑想した時は強風が吹き荒れ、修行のように厳しく耐え忍び自分の内側を必死に覗きましたが、今回は風のない宮古崎にいだかれて、感謝が込み上げてきました。

「ここにまた来られてよかった」ただ座っているだけなのに、あたたかく柔らかな気持ちになってきます。そして前回よりもひとまわり成長した自分に会えたような気もしました。同じ場所にただ座る。私は瞑想をいろんな場所でしていますが、こうして大好きな宮古崎で再び瞑想できることは、奇跡を感じる瞬間でもあります。

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同じように見える景色でも、同じものは何一つない。雲も空も植物も、自分も少しずつ変化していて変わり続けている。こうして生きていることすら奇跡なのに、またこうして同じ場所に帰ってこられた。風のない宮古崎で私は自分の内側を癒し、細胞レベルまで幸福感が染み渡ったのでした。そのエネルギーは周りの人を癒すのではないかと私は思っています。

自分自身がまず癒しを体験すると、他者が傷ついている状態にあるとき、または人の痛みに気づけるようになります。そして他者の痛みを少しでも取り除いてあげたいと思います。実際に癒すことはできなくとも、誰かを思うエネルギーはともて大きな影響力を持っているのです。そして、その癒しのエネルギーはまたさらに他者へと伝染し、世界中を駆け巡る癒しのエネルギーになると私は信じています。

瞑想はただ座っているだけに見えるかもしれません。ただ座る、そしてBeingを実践する。しかし、目を閉じた内側の世界では、細胞レベルから時空を越えた癒しと覚醒の時間が流れているのです。

自分から始まった癒しが世界を癒す、私は瞑想の実践を通していつも内側の癒しを感じるのでした。

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