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【上野】大盛況!レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才@東京都美術館 画家の言葉と共に人生を追体験

  • 2023.3.13
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「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」展に行ってきました。会場は、上野の東京都美術館です。会場への入場は事前予約制となっています。訪問日は平日の午前中、晴天でした。

出典:リビング東京Web

展示会場入り口にはメインビジュアルのポスター《ほおずきの実のある自画像》の作品の存在感があります。エゴン・シーレは、生涯にわたり自画像を描き続けていました。顔のアングルや筆致が独特な表現です。この作品は恋人を描いた【ヴァリーの肖像】と対になっています。会場で両方の作品を鑑賞して見るのも見どころの一つです。

出典:リビング東京Web
エゴン・シーレ展見どころ

本展は、エゴン・シーレ作品の世界有数のコレクションで知られるウィーンのレオポルド美術館の所蔵作品を中心に、シーレの油彩画、ドローイングなどあわせて50点を通して、画家の生涯と作品を振り返ります。加えて、クリムト、ココシュカ、ゲルストルをはじめとする同時代作家たちの作品もあわせた約120点の作品を紹介します。

出典:リビング東京Web

《エゴン・シーレの肖像写真》アントン・ヨーゼフ・トルチカ 1914年 写真個人蔵 Leopold Museum, Vienna

エゴン・シーレ(1890⁻1918) プロフィール 二十代で早世した天才画家

オーストリア・ハンガリーの首都ウィーン近郊にあるトゥルン・アン・デア・ドナウ(ドイツ語版)に生まれました。幼少期にシーレは美術担当の教員から早熟な才能を認められ、16歳の時に最年少でグスタフ・クリムトと同じウィーン美術アカデミーに学びました。

先輩であるグスタフ・クリムトにも才能を認められましたが、ウィーンの美術学校に入学も保守的な教育に満足できず退学して新たな芸術集団を立ち上げ、独自の表現主義的な画風を確立しました。

第一次世界大戦招集の頃1915年に結婚し、1918年、第一次世界大戦も終わりに近付いた時にクリムトによる第49回ウィーン分離派展に50点以上の新作を出品し、多くの作品が購入され大きな成功を収めましたが妊娠中の妻がスペイン風邪で死亡しました。シーレも同じ病に倒れ、3日後28歳の若さで亡くなりました。

出典:リビング東京Web

レオポルド美術館 © Leopold Museum, Vienna, Ouriel Morgensztern

レオポルド美術館

レオポルド美術館は19世紀後半から20世紀のオーストリア美術約8,000点の作品を所蔵しています。クリムトらウィーン世紀末のコレクション220点以上のエゴン・シーレ作品を所蔵することから「エゴン・シーレの殿堂」として有名な美術館です。

1950年代から、約50年に渡りルドルフ・レオポルドとエリーザベト・レオポルド夫妻により収集された作品が収蔵されています。1950年代から、ルドルフ・レオポルドとエリーザベト・レオポルド夫妻が収集したものです。大部分の作品が1994年に設立されたレオポルド美術館私設財団に寄付され、2001年にレオポルド美術館が開館しました。

展示スペースにはエゴン・シーレの印象に残るコメントも展示されています。

出典:リビング東京Web

1911年から15年にかけてシーレの恋人だったワリ―ー・ノイツェルを描いた作品です。大きな涙目、こけた頬、薄い肌に二人の複雑な関係性を示した作品と言われています。

出典:リビング東京Web

《悲しみの女》エゴン・シーレ 1912年 油彩/板 レオポルド美術館蔵© Leopold Museum, Vienna

一部の展示スペースは撮影可能となっています。お気に入りの作品が撮影できると記念になりますね。クルマウ(現チェコのチェスキー・クルムロフ)は、シーレの母親の故郷を描いた作品で、シーレの作品の中ではメルヘンチックな作品です。

出典:リビング東京Web

《モルダウ河畔のクルマウ(小さな街Ⅳ)》エゴン・シーレ 1914年 油彩、黒チョーク/カンヴァス レオポルド美術館蔵 Leopold Museum, Vienna

僕の絵は世界中の美術館に展示されるだろう

会場にはエゴン・シーレの語録が展示パネルに紹介されています。中でも印象に残るコメントがこちらの「僕の絵は世界中の美術館に展示されるだろう」です。遥か100年前に発言していたコメントの通りになっていますね。

出典:リビング東京Web

平日の日中に会場を訪れましたが、大盛況で人気の高さが窺える展覧会でした。 30年ぶりに天才画家エゴン・シーレの作品50点が集結し、同時に同年代のウィーンの画家クリムト、ココシュカ、ゲルストレと云った画家達の作品も鑑賞できる内容の濃い展覧会です。

出典:リビング東京Web
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