1. トップ
  2. 恋愛
  3. ミズカマキリ、その名や姿とは違ってカマキリの仲間ではない?!あのくさ〜い昆虫の仲間なんです!!

ミズカマキリ、その名や姿とは違ってカマキリの仲間ではない?!あのくさ〜い昆虫の仲間なんです!!

  • 2023.3.12

ミズカマキリという名前を聞けば、存在を知らなくても「水辺に棲んでいるカマキリの仲間なんだろうなあ」と思ってしまいますよね。 実際、その姿はカマキリのように細長い体をしています。

ただし結論を言ってしまうと、ミズカマキリはカマキリの仲間ではなく、あの臭い匂いを出す昆虫の仲間なのです。

そこでここでは、名前にはカマキリと入っているけれど、実際にはカマキリの仲間ではないミズカマキリについて解説します。 その他、タガメなどもその臭い昆虫の仲間と言われているので、併せてご紹介したいです。

ミズカマキリとは

 

ミズカマキリはカメムシ目タイコウチ科の水生昆虫です。 つまり、ミズカマキリは臭いにおいを出すカメムシの仲間なのです。

生息地

ミズカマキリは、日本全国各地の水辺に生息しています。 海外であれば台湾や朝鮮半島、シベリアや中国など幅広く分布しており、東南アジアにまで生息地が広がっているのが特徴です。

普段は水田や池沼などの水中で生活しているため、田んぼなどが近くにあるという方は探しに行ってみるというのもありかもしれません。

姿はカマキリ、中身はカメムシ

ミズカマキリはその姿からカマキリと名前を冠しているのですが、分類としてはカメムシの仲間とされています。 その体の大きさは、4~5cmほど。 しかしそのお尻からは、体とほぼ同等の長さのある尻尾のような呼吸管が生えているので、見方によっては10cmほどともいえるかもしれません。

捕食活動に関しては、擬態して獲物が近づくのを待ち、捕獲対象が近づいてきたら鎌状の手足を使って捕獲するというものです。 この行動もなんとなくカマキリに近いものがありますね。

ただし捕獲した後は、消化液を送り込んで溶けた体液を吸う事で食事をします。 獲物をバリバリ食べるカマキリとは異なる食事方法ではあります。

水陸空で活動できるミズカマキリ

 

ミズカマキリは水の中だけではなく、陸や空でも活動できるハイスペックな生き物でもあります。

水中で生活をするミズカマキリ

ミズカマキリは、市街地にある水辺でも姿を見ることがあります。 水が綺麗な水域を好むこともあり、近年の環境破壊によって個体数が減ってきているものの、まだまだ日本にも生息しています。

水中で生活していることもあり、他の昆虫だけではなく小魚を食べることもある他、オタマジャクシなども食べてしまういますよ。

ところが、水中での動きは鈍いこともあって、遊泳能力は低いとされています。 そういう意味では水中で生活できるものの、得意ではないのかもしれませんね。

ミズカマキリは空も飛べる

ミズカマキリは水中で捕食活動する昆虫なので、水中もしくは陸上での活動しかできないと思われるかもしれません。 しかし実は、ミズカマキリは陸でも空でも行動ができる昆虫です。 水生のカメムシの仲間には、他にも飛翔できるものはいるのですが、その中でもミズカマキリは飛ぶのに長けているとされています。

特に繁殖期になると、昼間に飛ぶことも多くなるとされますので、もしかしたらミズカマキリが飛んでいる姿を見かけることもあるかもしれません。

同じく水中で活動するカメムシ「タガメ」

 

ミズカマキリと同じ水生カメムシの中には「タガメ」がいます。

タガメは、カメムシ目コオイムシ科に分類される水生昆虫です。 田んぼに生息するカメムシという意味でタガメと名付けられています。

タガメは水生昆虫で最も大きい

タガメは水生昆虫の中でも最も大きい種類であり、日本で一番大きなカメムシです。 その大きさは5~6cmほどになります。

ミズカマキリが4~5cmとされていますので、体長だけでもひとまわり大きいことになります。 細長いミズカマキリと比べると、体格なら何倍にも大きく見えます。

現在は絶滅が危惧されており、個体数も減ってきています。

タガメも空を飛ぶ

空を飛ぶことができる水生カメムシはミズカマキリだけではありません。 タガメも飛翔することができます。

特に繁殖期の夜間になると、オスメスともに頻繁に飛ぶこともあるとされます。 これは他の水田などに移動することで新たな繁殖相手を探す他、新たな餌を求めに行われているとされています。

タガメのメスは超肉食

タガメのメスは超肉食であり、卵を守っている他のオスを狙うこともあるそうです。 当然、これは生存本能がもたらす行動となります。

卵は主にオスが守るのですが、この卵を守っているオスを他のメスに狙うこともしばしばあります。 その際、メスによっては他のメスとの間の卵は破壊されてしまうこともあるそうです。

これは、卵を守っているオスが交尾をしない習性があることから強制的にその習性を止めるほか、先に卵から生まれたものが後から生まれる自分の子を捕食する危機から先んじて守るためとされています。

まとめ

ミズカマキリはその名前にカマキリと入っているものの、実はカメムシの仲間となっています。 姿はカマキリに似ていても、食性などをはじめとする特性は水生カメムシのそれであり、カマキリとはことなったものとなります。

日本には見た目だけで名付けられた生き物も多く、実は分類学上はまったく別の生き物だったりすることもしばしばです。 ミズカマキリはその典型例という事ですね。

元記事で読む
の記事をもっとみる