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結婚7年、夫がストレス…妻が夫をどんどん嫌いになる「当然の理由」と対策

  • 2023.3.11

婚活サポート・結婚相談所を経営している、作家の安本由佳さん。ご自身のインスタグラムに届くお悩み相談を週1で掲載します。リアルな婚活市場を取材してきた知見を生かし、恋愛、仕事、夫婦、家族、友だちなどいろいろな悩みにお答えします!

お悩み:結婚7年。夫のことをもう好きだと思えません

ananweb読者の皆さま、はじめまして。安本由佳です。
私の個人インスタグラムで2019年から続けているお悩み相談には、連日、さまざまなジャンルの相談が届きます。

結婚話がいっこうに進まないとか、職場と家の往復で出会いがないとか、夫が不倫している/長年セックスレスで辛いといったディープな夫婦のお悩み、友達や同僚との付き合い方、あるいは義実家との確執…等々。

私自身も正解はわかりません。しかし毎日寄せられるよろずの相談ごとに対して真摯に向き合い、心が少しでも軽くなるような解決策を…と考えて回答してきたところ「スッキリする」「ためになる」という声を多くいただくようになりました。

そしてこのたび、これまでに回答してきた3,000を超えるアーカイブの中からananweb読者の皆さまにもぜひ共有したい内容をピックアップし『安本由佳のお悩み相談室』連載をスタートする運びとなりました。

みなさまにとって、自分らしく幸せに生きるヒントになれば嬉しいです!

さて、初回にご紹介したいお悩みはこちら。

お悩み:結婚して7年。夫のことを好きだと思えません。プロポーズされた時から迷っていたものの「これを逃すと婚期が遅れそうだから」となかば妥協で結婚しました。それでも新婚の頃は楽しいこともあったのですが、時の経過とともにもはや嫌気が差しています。浮気とかDVとかモラハラとか決定的な理由があるわけではないし子どもがいるので離婚はしませんが、後悔が募ります。(37歳・主婦)

うまくいく夫婦と、いかない夫婦の差

そもそも大恋愛の末の結婚ではなく、迷いつつも「婚期が遅れるからここで手を打つか」という気持ちで結婚した。――そのことが、相談者さんの心の奥底でずっと引っ掛かっていたのかもしれませんね。

しかし今、相談者さんが結婚生活に満たされない思いを抱いているのは、妥協して結婚したせいではありません。

燃え上がるような恋愛から結婚に至ってもうまくいかない夫婦は山ほどいるし、お見合いなど条件先行の出会いから結婚しても幸せに暮らしている夫婦はたくさんいますから。

そもそも、恋のときめきなんていう不確かな感情は長く続きません。

惚れた腫れたで誤魔化しがきくのはせいぜい3年が限度。何の努力も工夫もせず同じ人を何年も何十年も好きでいるなんて、よほど情の深い一途な人を除き、大半の人にとって無理な話なのです。

ではいったい何が明暗を分けるのかというと…それは、妻・夫を愛し続けようとする互いの強い意志と、すれ違っても歩み寄ろうとする思いやりの有無ではないでしょうか。

何も手を打たなければ、愛は日常に負けてしまう

結婚し共同生活が始まると、当初の新鮮さなどすぐに薄れて日常に追われます。そして、欠点や生活スタイルの違いなど受け入れ難い部分ばかりが目に付くようになるものです。

ここで「嫌だ」「楽しくない」と不満を募らせていると、相手に対する嫌悪感がどんどん膨れ上がっていきますよね。何の努力も工夫もしないと、当然そうなります。

一方、何年経っても仲良く幸せそうな夫婦もいます。よほど相性が良いんでしょ、と言ってしまえばそれまでですが、相性だけの問題ではないはずです。

良好な関係を続けている夫婦は、何もしなければ愛が日常に負け、相手を嫌いになってしまう可能性が高いことをわかっていて、そうならないよう工夫を凝らし、愛する意志を持って努力を続けているのではないでしょうか。

共通の趣味を持ったり、どんなに忙しくても定期的に夫婦でゆっくり話す時間を設けたり。生活スタイルや価値観の違いが浮き彫りになっても、どちらかが我を通すとか、一方が我慢するのではなくて、納得のいく妥協点を見つけるまでしっかり話し合う。こういう根気と労力の要るアプローチを面倒がらずに続けていくこと――これが愛する意志、です。

相談者さんも、少なくとも最初は「この人と幸せになろう」と思って結婚を決めたのですよね。そんな風に思える相手と夫婦になり、子どもも授かった。どちらも奇跡的な確率で結ばれた絆です。

もちろん夫側の意志と歩み寄りも必須ではありますが、せっかくの絆を大事にし、まずは相談者さんから愛する努力をしてみませんか。

毎朝笑顔で挨拶するとか感謝を伝えるとか、たとえ小さな一歩でも、日々の積み重ねにより関係は確実に変わっていきます。

筆者紹介

安本由佳 作家 / 婚活サポート・結婚相談所経営
慶應義塾大学法学部卒。2016年〜2020年まで東京カレンダーWEBで執筆し「二子玉川の妻たちは」「私、港区女子になれない」などのヒット小説を生み出す。著書に、婚活に悩む女子200名に取材して執筆した「不機嫌な婚活(講談社文庫)」、モテ商社マンと港区女子の恋愛模様を描いた「恋と友情のあいだで(集英社)」がある。リアルな婚活市場を取材してきた知見と、特技の四柱推命鑑定を取り入れた親身なアドバイスで婚活サポート・結婚相談所も経営している。

©Edwin Tan/Getty Images

文・安本由佳 イラスト・ELLEJOUR

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