皆さんはいじめに遭ったことはありますか?もしくはいじめを目撃したことはありますか?いじめを目撃しても「何も言えなかった」という経験がある人もいるでしょう。今回ご紹介する芸子(@geiko_tumu)さんの漫画は、自身の中学生当時を振り返ったエピソードです。学校で起きたいじめ、きっと当時を苦々しく思い出す人もいるでしょう。懐かしみながら、いじめに対しての考え方を再認識できる作品、『思い出小話』をご紹介します。どうぞごらんください。
中学生になっても親友は変わらないと思っていた
中学生になった芸子さん。芸子さんには、大切な友人がいます。見た目が派手な亜美、そして少しおっとりした性格の芽衣です。
クラスは別々になってしまいますが、毎日一緒に登校する仲良し3人組です。芸子さんの中学校生活はどのようなものになるのでしょうか。
突如始まったいじめ、自分が標的に
中学校に入ってから知り合ったマナに誘われ、バスケ部に入部した芸子さんと芽衣。しかし、芸子さんは部活内でいじめの標的に。親友だった芽衣も、いじめの主犯格のマナに逆らえず、芸子さんを避けるようになってしまいます。
ずっと親友でいられると思っていた芽衣の態度に、芸子さんは深く傷つきます。
親友も標的になって…
次のターゲットは芽衣。芽衣はマナと一緒に芸子さんを無視しましたが、芸子さんは芽衣へのいじめに加担しませんでした。
芸子さんに声をかけてもらった芽衣も誠心誠意、芸子さんへ謝罪。今まで通りの親友に戻ることができました。
マナに対して、芸子さんはストレートに自分の気持ちを伝えます。芸子さんにとって、どれだけ芽衣や亜美が大切な存在かわかる場面です。
親友からの苦言に「ぐうの音もでない」
ころころと変わるいじめのターゲット。そんな様子を見ながら、芸子さんは気の毒に思いつつ、何もできずにいました。
そして、亜美との電話で周囲のいじめを「面倒くさい」と愚痴っぽく話しますが、亜美は「それはやじ馬と一緒だ」ピシャリ。亜美の一言一言は、心に刺さりますよね。いじめられている人に対してできることはなんなのでしょうか。
多感な時期、次々とターゲットが代わる「無視」。実は自分も経験したことがあるという方はいるのではないでしょうか。学校という狭い世界でなんとか自分の居場所を守ろうとしていた中学生時代を思い出す『思い出小話』。かつて女子中学生だった多くの人に読んでもらいたい青春漫画です。
著者:ゆずプー