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子どもの友だちが泊まりに来たら夕飯に何を出す? ドイツでは「パン」だけでいい【日登美のタベコト in Berlin・43】

  • 2023.3.11

ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

ドイツの食卓から見つけた手抜きで暮らしを豊かにする方法

ドイツの食卓ってほんと楽なの。この楽に慣れてしまっていいのか!と日本人の私としては思ってしまうのですけど、やっぱりこれくらいでいいんじゃないか?!という気もしている今日この頃です。

朝も夜も美味しいパンがあればいい、っていうルーティンって、シンプルでいいなと思う。
子どもの友達が急に来たって慌てない! ご飯とおむすびだけで十分!

実際に子どもたち、特に小さい子どもたちって、ようく眺めてみるとそんなに食卓に期待はしていないんですね。ドイツの子どもたちの食卓ってシンプルなんです。夕飯はパンが基本なので、学校が終わって家に帰ったら、お腹が空いててパンを食べる。それで今日はそのまま寝られる。みたいな(笑)、本当に毎日その繰り返し。

なのでお友達の家にお泊まりに行っても、「何食べたの?」って聞くと「パン!」と自信満々で答えてくれます。その程度でいいので、私も人を迎えるのが楽。気張らなくていいんです。おかげで人との交流ハードルがぐっと下がりました。パンさえ買ってあればいいのだから!

日本でいえば、ご飯さえ炊けてればいい、って感じでしょうか。実際そんなもので子どもらはいいのですよね、本当は。でもよそのご家庭の手前、ご飯と味噌汁だけじゃね……、なんてことも多いのではないでしょうか?

お茶漬けも実は人気なのでご馳走感覚。日本で買いだめしたものを出してあげると喜ばれる。
なんなら学校の帰り道にサンドイッチにかぶりつき夕飯は補う程度にするのもあり。食事に時間をかけないのは子どもとの日々の暮らしを助ける。

手の込んだ食卓もいいけれど、手を抜くことで日々の暮らしのクオリティが上がる、ということもある。いいバランスを見つけていきたいな、とドイツ家庭の食卓を眺めて思っています。

夕飯後のおしゃべりタイム。そこに時間をかけることの方が多いドイツの家庭。
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