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【バンライフ徒然草・第1話】恐怖!スタックでの立ち往生の末の…感動的な出会いとは?

  • 2023.3.11

暗闇の中、あの悲劇は突然に

群馬県にある、とあるキャンプ場への道中にその事件は突然発生しました。現場となったのは、かなり狭くて街灯もない真っ暗な場所。

写真はイメージです

「この道で合っている?」と不安になりつつ進んでいくと、突然、愛車(バンライフ仕様の日産キャラバン)がぬかるみにはまってしまったのです。アクセルを踏むほど余計にはまり、前にも後にもびくともしません。タイヤが虚しく空転して「キュルルル」と音が響くだけ。これこそがバンライフ仲間によく聞く「スタック」だ…と気がつきました。

お椀を見るたびに思い出す(?)、苦いスタックの記憶

タイヤのグリップを取り戻すために、ぬかるんでいる土を取り除かなければ。

とはいえ、掘るための道具は車内にはありません。徒歩圏内にはそのようなものを売っているお店もなさそうです。ダメもとで暗闇の中で拾ったお椀で土をすくってみますが、自然の厳しさにはけんもほろろ…。

ワラにもすがる思いで、自動車保険に付帯してるロードアシスタントサービスでレッカー車を呼んでみることにしたのです。

【ロードアシスタントサービスとは】
レッカー車でのけん引、ガス欠時のガソリン補給などを受けられるサービスです。無料で使用でき、保険料金が上がることもないことがほとんど。他にも助かるサービスが用意されていることが多いので、自動車の利用時に困った際は保険会社に相談するのがおすすめです(保険会社や保険内容によってサービス内容が異なります)。

また、ロードアシスタントサービスでは対応できない場合はJAFに頼るのも一つの手。会員なら各種サービスを無料で受けることが可能です。

レッカー車が到着?したものの…

写真はイメージです

電話からしばらくして待望のレッカー車が到着!

かと思いきや、道が狭く大きなレッカー車は筆者のもとに届くことはありません。代わりに小型のレッカー車が再アタックしてくれましたが、こちらもあえなく引き返すことに。無理すればこの道に入って来られそうですが、ぬかるみがひどくてミイラ取りがミイラになってしまう可能性が大だったのです。

写真はイメージです

ということで、さらに小型のレッカー車を呼んでもらうことになりましたが、待てど暮らせど到着しません。どうやら、再手配の行き違いで明日になってしまうとのこと。今夜は暗闇の中で過ごすしかなさそうです。

このときすでに深夜3時。車内は傾き寝心地が悪いはずですが、慣れないことの連続で疲れ果てていたのか目を閉じるとすぐに夢の中に…。

そして待望の朝。

あらためてレッカー車の到着時刻を問い合わせてみると、なぜか「本日は手配できません。晴れて地面が乾くのを待ってみてください」と、筆者をさらに絶望のふちに立たせるような回答が…。ちなみに後から聞いた話ですが、少し前に襲来した大型台風の影響もあって各地で多くのスタックが頻発。この数日はレッカー車も大忙しだったそうです。

救世主が車と筆者を助けてくれる!

そんな窮地に立たされた筆者の前に、予期せぬ救世主が現れたのです。

軽自動車に乗ったその人は、どうやらこの場所で畑をやっている地元の方のよう。目的地のキャンプ場は道が分かりにくく、筆者のように間違えてこの畑に辿り着いてしまうキャンパーが少なくないと教えてくれました。

さらに、「軽自動車でキャラバンを引っ張り出してみよう」とうれしいお言葉も。とはいえ、バンライフ仕様の愛車はかなり重量があるせいか、ロープで引っ張ってもなかなかスタック状態から回復してくれません。

「ちょっと時間がかかりそうだから、ミカンでも食べて待っていてね」と、心が温まるプレゼントまで。

見ず知らずの人を助けようとしてくれたり、待たせてしまっていると気を使ってくれたりと、優しさの連続で感動しっぱなし。つい先ほどまで深く沈んでいた気持ちも一気に晴れた瞬間でした。まさに奇跡の出会い!この救世主のおかげで、その後なんとか無事にぬかるみから脱出を果たすことができました。

この日この人に助けてもらわなければ、筆者たちはどうなっていたのでしょうか?

想像することすらも怖いトラブルではありましたが、運よく地元の人の温かさに触れられたりと「最高の思い出」になったのも事実です。その土地の良さや空気を感じる。これこそバンライフで各地を巡る醍醐味だと思っています。

バンライフでの必須アイテム

このスタック事件に遭ってからは、愛車にスコップとスタックステップを常備するようになりました。この後すぐにバンライフ仲間がスタックしてしまいましたが、このアイテムが大活躍!みなさんも、キャンプ場などの路面が不安定な場所に出かける際は携行するのがおすすめです。

トラブルが心温まる思い出になることも

何が起こるかわからないバンライフ生活。困ることも少なくありませんが、そんな時にこそ新しい発見や素敵な巡り合わせに出会えるチャンスなのかもしれません。SNSでの繋がりも増えた昨今でも、人の温もりはその現場でこそ体感できる。今回記したトラブルはそんなうれしい気付きを得た出来事となりました。

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