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高梨臨さん、夫は槙野智章さん 「うまくいかないときは彼に相談。メンタルモンスターだから!」

  • 2023.3.11

MBSドラマ特区で放送中の『バツイチがモテるなんて聞いてません』(以下、『バツモテ』)で年下男子からアプローチされ戸惑う主人公・小野和葉を演じている女優の高梨臨さん。年齢を重ねることへの向き合い方、パートナーの槙野智章さんとのコミュニケーションについて、お話しいただきました。

――『バツモテ』は、「何かを始めるのに遅いなんてことはない、年齢なんて関係ない」といったこともテーマの作品だと思うのですが、高梨さんご自身は「年齢」について、どんなことを感じていらっしゃいますか?

高梨臨(以下、高梨): やっぱり、34歳になって体力も20代より落ちてきているので、「もうこの歳だし」と思うことはあります。新しいことに出会ってチャレンジする機会も減っていきますしね。でも、もし自分が和葉と同じ状況になったら……私もチャンスをつかみに行くタイプだとは思います(笑)。恋愛だけじゃなく、いろいろなことにおいて、ですけどね。それは何歳だろうとあまり関係ないかもしれません。

――最近、思い切って始めたことはありますか?

高梨: 去年から英会話に通い始めたんですけど、人によっては「その歳から? 英語は若いうちにやっておかなきゃ」と感じる方もいるとは思うんです。でも「今、喋れるようになりたいんだから、いいじゃん!」って。私はそう考えるタイプなので、やりたいことはやる。

朝日新聞telling,(テリング)

「おばちゃん」という自虐には笑ってほしい

――第1話の中で、和葉が自分のことを「イタイばばあ」と自虐するシーンは、刺さる人も多かったと思います。高梨さんは30代になってから、ご自身に対してそんなふうに感じられることはありますか?

高梨: しょっちゅうです。「おばちゃんにはわかりません」って普通に言ったりしますし。だけど本当に正直感じるんですよ、今の若い子のブームとか若者言葉が、全然わからなくて。高校生の頃は若者言葉を知らないお父さんを私もイジったりしてたのに(笑)。飲み会なんかでも「ばばあ帰ります〜」って自虐することはよくありますね。

――演じている和葉はドラマの中で「魅力的なんだから」と、和葉に思いを寄せる新入社員の満井絢斗に言うシーンがあります。その気持ちはわかりますか?

高梨: うーん、どうだろう……。私がもし言うとしたら、場を楽しくするつもりだと思うので、重く受け止められると傷つくかもしれないです(笑)。「あ、本気に取られてる」って。笑ってくれたほうが気がラクですね。

朝日新聞telling,(テリング)

夫には超自然体です!

――高梨さんは、サッカー元日本代表の槙野さんと結婚されて5年になります。SNS等で拝見する限り、すごく良い距離感、関係を築かれているのかなと想像します。夫婦間で大切にしていることはありますか?

高梨: 子どもがいないということもあり、共働きで夫は出張も多いので、そんなにたくさん会えるわけじゃないから、というのも関係に影響していると思います。すれ違いが多いので会える時間は大切にしたい。夫もそうなんじゃないのかな。すごくマメで、この前の結婚記念日には、花束とケーキを用意していてくれて。

――『バツモテ』の満井の苛烈さにも負けない愛情表現ですね!

高梨: そうは言っても、『バツモテ』で描かれるような胸キュンシーンは、付き合ったばっかりのドキドキとかフレッシュな感じ。「この感覚、懐かしいな〜!」と思いながら楽しく演じています。私自身は本当にズボラで、特別なことを何もしてあげられてなくって。花を買って、花瓶に飾るだけで「花がある!」って夫から言われるぐらい(笑)

――その自然体な姿に安心されるのかもしれないですよね。

高梨: 超自然体、100%素ですね。年末年始に食べ過ぎて太ったな〜って思っても、「見て見て、このお腹!」とか言って、面白がったりしたり。年齢に逆らうよりは、楽しみながら年を重ねて、そのままの姿で一緒に過ごしていきたいと思います。

朝日新聞telling,(テリング)

「槙野君だったらいくらでも、レンタルしますよ(笑)」

――年を重ねることでの変化も、楽しんでいらっしゃるんですね。

高梨: そうですね。やっぱり、肌荒れからの回復が遅くなったり、代謝も落ちて痩せにくくなったり、マイナスな面はあるけど、人生としては毎年、どんどん楽しくなっています。ゴルフも始めたんですけど、少しずつ上達することが楽しい、とか。好奇心があるからかな。旅行をしたいから英会話に通ったり、夫婦で行ったことのないレストランに行ったり。
新しいことに挑戦したり、知らないことを学んだり、会ったことのない人に出会えたりする喜びが、年をとる不安より勝っているんだと思います。経験は財産になると考えているので、嫌なことがあっても別にいい。多分楽しいんでしょうね、人生がすごく。

――不安なことにぶつかったら、どんなふうに乗り越えていきますか?

高梨: 迷ったり、全然うまくいかなかったことがあったりしたら全部、夫に相談するんです。完全にメンタルモンスターだから(笑)、「大丈夫だよ、次!次!切り替え!」みたいなアドバイス。でも、そういった言葉に日々、励まされています。「本当に悩んでても何も変わらないから、切り替えるしかないわ」って思えることも増えてきて、悩むことも減ってきましたね。

――パートナーと言わずとも、メンタルモンスターな仲間を探してみるのが人生を楽しく生きるコツでしょうか?

高梨: そうですね! 槙野君だったらいくらでも、レンタルしますよ(笑)。

■田中 春香のプロフィール
大学卒業後、芸能事務所のマネージャーとして俳優・アイドル・漫画家や作家などのマネージメントを行う。その後、未経験からフリーライターの道へ。

■品田裕美のプロフィール
1983年生まれ。出版社勤務を経て、2008年 フリーランスフォトグラファーに。「温度が伝わる写真」を目指し、主に雑誌・書籍・web媒体での撮影を行う。

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