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「へー」「なるほど」を卒業しよう。聞き上手がやっている、ステキな相槌とは?

  • 2023.3.8

人の話を聞く時、「はい、はい」「へー」「なるほど」と適当に相槌を打っていないだろうか。感じがいい聞き上手は、相槌の打ち方もひと味違う。

「話しやすい」と思われるには、どんな相槌を打てばいいのだろうか? キャリアコンサルタントの藤本梨恵子さんが、著書『なぜか感じがいい人の聞き方 100の習慣』(明日香出版社)の中でポイントを教えてくれている。

相手の「感情」を見逃さない

藤本さんが挙げるポイントの一つが、「感情」だ。たとえば「仕事が忙しくてつらいんです」→「つらいんですね......」のように、相手の話の中から感情のキーワードを抜き出して相槌にするといいそう。

哲学者のラルフ・ワルド・エマーソンは「理解されることは一種の贅沢である」と言っています。それほど人は、自分の気持ちを理解してほしいと切望しています。だから心をつかむ達人は、「○○という気持ちだったんだね」と相手の話の中から感情のキーワード(喜怒哀楽)を抜き出し、それを繰り返す相槌を打ちます。

感情をフィーチャーすると、相手は「気持ちをわかってもらえた」と嬉しく感じる。本音を話してもらえることにもつながるという。

なかでも、相手が何度も繰り返す言葉を意識して聞くといいという。

人は無意識にわかってほしいことを何度も会話の中に登場させます。

話を聞いていて「さっきから何度もこの言葉を言っているな」と思ったら、それは相手が話したい・わかってほしいことだ。その言葉を繰り返すことで、「分かるよ」と共感を伝えることができる。

いつもの相槌に「褒め言葉」をプラス

他にも相槌の幅を広げる方法がある。それは、「相槌を褒め言葉にする」ことだ。大きな成功エピソードを話されれば褒めるけれど、それ以外ではあまり......という人が多いのではないだろうか。感じのいい人は、「こういうことがあってさ~」というくらいの日常的な話題でも、気軽に相手を褒めるという。

例えば、普段の相槌を以下のように言い換えてみてはと、藤本さんはすすめている。

「はい、はい」→「いいですね!」
「へー」→「へー。ステキ!」
「なるほど」→「そんなやり方もあるんですね!」

もしかしたら、他人を褒めることに抵抗がある人もいるかもしれない。「褒めると調子に乗るから」「媚びているように思われそう」......そう思っている人は、知らず知らずのうちに「話しづらい人」と思われている可能性がある。

藤本さんが学んできたコーチングや心理学の多くでは、相手にやる気やパワーを与えるために承認(褒める・労う・認める)をするのだそうだ。それも、相手の行動や結果ばかりではなく、相手の存在そのものに承認を与えることが、相手の自己肯定感を高めることにつながる。だから、相手に好印象を与えるには、特別な話でなくても日頃から褒め言葉をまじえて相槌を打つことが効果的なのだ。

『なぜか感じがいい人の聞き方 100の習慣』ではこのような、感じがいい聞き方のポイントが100項目紹介されている。

【目次】
第1章 聞き方の基本 編
第2章 仕事・人間関係 編
第3章 相手が心を開く聞き方 編
第4章 心をつかむ傾聴のスキル 編
第5章 質問力の高め方 編
第6章 相手を認める聞き方 編
第7章 心を整える聞き方 編

■藤本梨恵子さんプロフィール
ふじもと・りえこ/ファイン・メンタルカラー研究所代表、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー、国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、パーソナルカラーアナリスト、カラーセラピスト。愛知県生まれ。10年以上デザイナーを経験。当時月130時間を超える残業のストレスで前歯が折れる。この時期に友人の死も重なり、「幸せな生き方とは何か?」と考え、本格的にキャリアカウンセリングや心理学を学ぶ。NLP心理学を中心にコーチング、カウンセリング、マインドフル瞑想などの手法を習得し統合。その手法を生かし、キャリアカウンセラー・講師として独立。各企業・大学・公共機関の講演の登壇数は2000回を超え、婚活から終活まで相談者数は1万人を超えている。コーチング、パーソナルカラー、カラーセラピスト、骨格診断ファッションアナリスト等のプロ養成講座の卒業生は500人を超え、個人診断においては1000人を超える。著書に、『なぜか好かれる人がやっている 100の習慣』『なぜかうまくいく人の気遣い 100の習慣』(明日香出版社)、『いつもよりラクに生きられる50の習慣』(かんき出版)がある。

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