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住宅ローン金利が上がる!? 住宅購入に関する気になるキーワードを専門家が解説

  • 2023.3.8
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気になるけれど難しい… お金の疑問に対して専門家が回答住宅ローン金利が上がる!?家を買うなら、知っておきたいこと

住宅ローン金利が上がる!?という、家を買うことを考えている人にとっては驚きのニュース。今後、どんどん上がることを考えたら、早めに買ったほうがいいの? そもそも住宅ローン金利の仕組みって? 家という大きな買い物だけに、疑問は解消してから進めたいですよね。そこで、お金も幸せも大切にする方法を独自取材しているファイナンシャルプランナーの西山美紀さんに、最新の住宅ローン金利のことをはじめ、住宅購入に関わる疑問に対しての回答をもらいました。

回答してくれたのは

西山美紀さん

ファイナンシャルプランナー、ライター。All About貯蓄ガイド。「幸せ」と「貯蓄」の両立法を発信。著書に「お金の増やし方」(主婦の友社)など

出典:シティリビングWeb

Q 住宅ローン金利は上がるの?

A金利の上がり下がりが、いつどれくらいというのは残念ながら誰にも読めません。ただ、これまで日本は長く超低金利が続いていたため、そこからさらに下がる余地はなく、今後上がっていくだろうとみられていました。そして今、固定金利が少しずつ上がっている状況です。変動金利はまだ動きがありませんが、今後どこかで上がる可能性はあります。「今は歴史的に見ても超低金利なので、これからは上がる可能性が高い」と頭に入れておくといいですね。

出典:シティリビングWeb

Q 変動金利が向いているのはどんなケース?

A今は変動金利が非常に低いというメリットがあります。「収入が高くて家計に余裕がある人」「貯蓄がしっかりできる人。できている人」「ローン借入額がそれほど大きくない人」「今後収入ダウンの予定がない人」なら、しばらく変動金利にして、利息を節約するのも手です。ただし、安い金利で返済できている分、毎月の貯蓄を上乗せして増やしていきましょう。そして、変動金利が上がったときに、その資金で繰り上げ返済するのも手です。変動金利と固定金利の2つのローンを組んで、金利の高い方から繰り上げ返済をする、という方法もあります。

Q 住宅購入時、見落としがちな大きな費用は?

A毎年の固定資産税は(戸建てやマンション、また広さなどにもよりますが)10万円を超えるケースも多く、意外と大きな金額です。不動産取得税や、(仲介業者に払う)仲介手数料のほか、購入後は、固定資産税のほかに、マンションなら管理費、修繕積立金がかかり、戸建てでも個人で水回りや給湯器、屋根、壁など修繕する必要があり、その備えが必要です。また、引っ越し費用のほか、カーテンや家具、家電の購入費用もかさみます。

出典:シティリビングWeb

Q 住宅ローン金利が上がると、返済する金額も増える?

Aローンが変動金利の場合、金利が上がれば返済額も上がります。よって、毎月の返済額が今より高くなります。もし、現在の月々のローン返済額が家計でぎりぎりの場合は少し余裕が持てるように、他の固定費(スマホ代、保険料、電気代など)を見直して、家計をコンパクトにしておくことをおすすめします。固定費など削減できた分は、将来の金利アップに備えて貯蓄しておきたいですね。金利がアップしなければ、貯めたお金で繰り上げ返済をするのも手です。

Q 住宅ローン金利が上がることを考え、これからローンを組むのなら、変動金利でなく固定金利がいい?

A変動か固定か、どちらがいいのかは人によって異なります。「金利が上がるのが怖い」「金利を見続けるのが面倒」「何かあったときに対処するのが忙しくて難しい」「コツコツ貯蓄するのが苦手(貯蓄があれば使ってしまう)」という人は、ローン完済までの見通しが立つ「固定金利」にするのも手です。

家を買うのは大きな決断と資金が必要一生賃貸で…と思っていても考えておきたいこと

持ち家がない場合、一生家賃を支払うことになるため、老後に年金生活になったときにも家賃が支払えるように貯蓄が必要だと頭に入れておく必要があります。とはいえ、老後に実家に帰って住むことができれば、持ち家がなく賃貸住まいのままで様子を見るのも手でしょう。住宅を買う際には、買うとき、買った後にも大きなお金がかかるので、ある程度の貯蓄が必要です。そのため、一生賃貸、途中から住宅購入、どちらに転んでもいいように、まずは貯蓄ができるように支出の無駄をなくしましょう。毎月貯める仕組みをつくり、長い目で見て収入が上がるように、勤務先での評価アップや、スキルアップに励むなど、状況を自分で変えられるように動いていくことも大事ですね。

出典:シティリビングWeb
今さら聞けない住宅購入に関する気になるキーワード

【 住宅ローン金利が上がる 】

2022年12月の金融政策決定会合で長期金利の変動幅を0.25%から0.5%に拡大。この影響により、各金融機関は固定金利を引き上げています。これにより、住宅ローンの固定金利の上昇が見られます。

【 住宅ローン 】

自分が住むための住宅を購入・新築する人が金融機関から融資を受けること。融資額(借りるお金)が高額で他のローンに比べて金利が低く、最長返済期間が一般的には35年(50年ローンも)と長いのが特徴です。

【 住宅ローン控除 】

住宅ローンを借りて家を購入・新築または増改築する場合、入居した年から10年間、または13年間、「各年の住宅ローン年末残高の原則0.7%」が所得税額から控除される制度。家を買った人の金銭的負担が少し軽減されます。※正式名称は「住宅借入金等特別控除」

【 変動金利と固定金利 】

変動金利は返済期間中、市場に連動して金利や返済額が見直されるもの。一般的に、年に2回金利の見直しがあり、5年に1回返済額が見直されます。固定金利は所定の期間中は金利を固定するというもの。つまり、その期間中の【 住宅ローン控除 】 金利は変わらず、返済額も同じままということです。

【 固定資産税 】

毎年1月1日現在で土地・建物などの固定資産を所有している人に対してかかる地方税のこと。一般的に年4回に分けて納付します。

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