「春爛漫」とはどんな気候？爛漫とはどういう意味のことば？

「春爛漫」は、春の花が咲き、光に満ち溢れた様子を表す言葉です。花が咲き誇り、暖かい気候の続く気持ち良い春の日にぴったりの言葉ですね。小説や手紙の時候の挨拶などで使われることが多い言葉ですが、「爛漫」というのはどんな意味の言葉なのでしょうか？

そこでここでは、「春爛漫」があらわす時期をはじめ、「爛漫」という言葉自体の意味について解説します！

まずはじめに、「春爛漫」の意味について見ていきましょう。

「春爛漫」は、春の花が各種咲き誇り、光に満ち満ちた様子をあらわす言葉です。よく晴れた春の、花々も咲き始めるような気候をあらわしているということになります。

「爛漫」という言葉を知るために、まずは「爛」と「漫」、それぞれの意味を確認していきましょう。

「爛」という漢字には、爛れるであったり腐るといった意味があります。ですがこちらの意味は「春爛漫」には当てはまりません。

あふれんばかりに輝いている様子やあざやかに光り輝いている様子を言いあらわす、こちらの意味が当てはまります。

「漫」は、何かが至るところに広がっている様子や一面に満ちて覆っている様子をあらわす漢字です。

つまり「爛漫」という言葉には、あふれんばかりに光り輝き、一面に満ちている様子という意味があるという事になります。

「春爛漫」にはどのような類義語があるのか、という点も見ていきましょう。

「花盛り」は、花が咲きそろっている様子や季節を言いあわわす言葉です。特に桜の花の盛りに対して用いられます。

「花見時」は、花見をする時期を言い表す言葉です。これが転じて桜が見ごろな時期を指すようになりました。

「春爛漫」に似た言葉として、「春うらら」や「春霞」などが挙げられます。しかしこちらは、「春爛漫」とは少し意味が異なります。

「春うらら」は、春の明るく朗らかで、のどかな様子を言い表す言葉です。そのため、花が咲き乱れるような様子を言い表す「春爛漫」とは、少しニュアンスが異なります。

「春霞」は、春の季節に見られる霞（かすみ）のことです。冬から春になる時期に、遠くの景色がぼんやりと見えにくくなる気象現象を「春霞」と言います。

春の花が咲き、光に満ち溢れた様を指す「春爛漫」。花が咲き誇り、暖かい春の日を表現する美しい日本語です。似た意味を持つ言葉には「花盛り」「花見時」などが挙げられます。