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「リコンしてほしくない」自分の思いを言えない小2の子ども|家族、辞めてもいいですか?

  • 2023.3.7

著者の魚田コットンさんの幼少期、家の中はゴミだらけ、冷蔵庫の中身は腐っていて当たり前。時には母が食事代をくれず、空腹に耐えることもありました。それでもそんな環境が当たり前だと思っていたそう。小学2年生の時、母から離婚することを告げられます。結局、離婚の話は無くなったものの、元から荒れていた兄は母と大げんかし父方の祖母の家で暮らすことに。コットンさんは自分にはどうすることもできないと思っていました。しかし、友達の何気ない言葉に驚きます。この記事では、魚田コットンさんによる漫画作品『家族、辞めてもいいですか?』をご紹介する、試し読み企画をお送りします。※本記事は『家族、辞めてもいいですか?』から一部抜粋・編集しました。

コットンさんが小学2年生の時、母から離婚すると告げられます。いつかこうなると薄々思っていたのか、姉も兄も驚きはしませんでした。しかし、両親や祖父母で話し合い離婚はしないことになったと聞かされたコットンさん。口には出さなかったものの、心の中ではとても喜びました。

しかし、家の中では家族はバラバ。父は相変わらず家には帰ってこず、母は仕事で不在がち。姉は高校受験に失敗し、兄は母とけんかして出ていきました。家族が崩壊していく光景を見ていたコットンさんは不安だったことでしょう。

コットンさんは小学3年生になると不登校に。学校での人間関係にも負担感があったようです。こんなとき、親に思いを話せないのはつらかったでしょうね。

大人たちに振り回される子ども

コットンさんは子どもながらに離婚しないことを喜んでいました。しかし、実際には家族の不仲は何も変わらず、むしろ悪化してしまったようです。父が家に戻ってくることもありませんでしたね。離婚する・しないよりも、家庭の環境を改善し、子どもたちが安心して育てる状況を作ることが大切だったのではないでしょうか。

コットンさんも姉も兄も、大人たちの状況に振り回され、心が傷だらけになっている様子が見て取れます。子どもは自分で生きていくことは難しく、住む場所を自分だけで選ぶことはできません。だからこそ、生活していく「家庭」という場所が安心できる場でないと、心を休められなくなってしまいます。

コットンさんの家とは状況が違っても、つい大人のトラブルに子どもを巻き込んでしまうことはあるかもしれません。そうなりかけたときは、子どもにダメージを与えないということを大切に物事を選択できるとよいですね。

家族、辞めてもいいですか?』電子書籍も発売中

家族、辞めてもいいですか?
家族、辞めてもいいですか?

家族、辞めてもいいですか?

¥1,100〜(楽天市場)

著者:魚田コットン 出版:KADOKAWA

家族に翻弄された幼少時代から、自分の価値を見つけるまでの物語。

両親の離婚、子どもだけの生活、継父からの性的虐待、DV… 「あれ? ウチの家族って、もしかして普通じゃなかった?」 そう気づいたのは、大人になってからでした。

機能不全家族のリアルを描く、大反響のコミックエッセイ。

著者:魚田コットン
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著者:こびと

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