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孤高の天才女性指揮者が、徐々に追い詰められていく…不穏な空気と不協和音流れる『TAR/ター』予告編公開

  • 2023.3.7
孤高の天才女性指揮者が、徐々に追い詰められていく…不穏な空気と不協和音流れる『TAR/ター』予告編公開
(C)2022 FOCUS FEATURES LLC.

トッド・フィールド監督とケイト・ブランシェットの最強タッグが放つ驚愕のサイコスリラー『TAR/ター』より、本予告映像及びポスタービジュアルが公開された。

若手指揮者の死から、完璧な世界が少しづつ崩れ始める——

世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター。彼女は天才的な能力とそれを上回る努力、類稀なるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功する。

今や作曲家としても、圧倒的な地位を手にしたターだったが、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんな時に、かつてターが指導した若手指揮者の死から、彼女の完璧な世界が少しづつ崩れ始める——。

芸術に全てを捧げ、様々な重圧から徐々に追い詰められていく“リディア・ター”という稀有なキャラクターを演じるのは、本作で「自身の最高傑作を塗り替えた!」との呼び声の高い、ケイト・ブランシェット。すでに4度目となるゴールデングローブ賞、ヴェネチア国際映画祭女優賞、全米・NY・LAの批評家協会賞と名立たる賞を独占、『ブルー・ジャスミン』に続くアカデミー賞も最有力との呼び声が高まっている。

監督と脚本は、これまで手掛けた⻑編映画『イン・ザ・ベッドルーム』と『リトル・チルドレン』で、2作共にアカデミー賞脚色賞にノミネートされたトッド・フィールド。フィールド監督は、その鋭敏な表現力によって、絶対的な権力を振りかざす天才指揮者リディア・ターの物語を「唯一無二のアーティスト、ケイト・ブランシェットに向けて書いた」と明かしている。フィールド監督にとって16年ぶりとなる、全世界熱望の最新作となった本作では、第95回アカデミー賞脚本賞を3作品連続でノミネートを果たしたほか、作品賞・監督賞でも初ノミネートされたことも話題に。

孤高・ストイック・傲慢・そして繊細…映像は、圧倒的な天才指揮者、同時に絶対的な権力者としてオーケストラを支配するターの姿を捉える。「完璧な演奏をしたいなら私に従いなさい」揺るぎない自信と威圧感をもってタクトを振るうター。

しかし「現代の音楽界はターが牽引しているのです」とまでも評されていた彼女の周囲に、少しずつ不穏な空気が流れ始める…。「作曲の調子は?」「良くないわ」「嫌な音が聞こえるの」その空気感に同調していくように起こる、メトロノームとピアノの不協和音、そして“良くないメール”。「不安なの。あなたは高みを求めすぎる」恋人のシャロンからの心配を軽くあしらっていたターだったが、やがて彼女自身も気づかないうちに、周囲、そして自分も軋んでいく。

また、ポスタービジュアルは、陶酔するように指揮をするターの姿を切り取ったもの。見上げるように映し出されたその姿は、漆黑の背景に浮かび上がる「旋律 栄光 絶望 狂気」の文字を体現するが如く、尊大で孤独な彼女をより際立たせるビジュアルとなっている。

『TAR/ター』は5月12日より全国公開。

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