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壁と兄の間に挟まれ、殴られた。兄を荒れさせたのは誰?|家族、辞めてもいいですか?

  • 2023.3.6

幼少期、姉に世話をされ、母は不在がちという環境で育った著者の魚田コットンさん。しかし、それが普通だと思い暮らしていました。7つ上で当時中学生だった姉は当たり前のようにコットンさんのお世話をし、時には母のような時には友達のような存在。一方、5つ上の兄はヤンチャなタイプで気付いたころにはあまり家にいませんでした。それでも優しい兄だと思っていたコットンさん。しかし、一度だけ兄に対して怖いと思ったことがありました。この記事では、魚田コットンさんによる漫画作品『家族、辞めてもいいですか?』をご紹介する、試し読み企画をお送りします。※本記事は『家族、辞めてもいいですか?』から一部抜粋・編集しました。

コットンさんには7歳年上の姉と、5歳年上の兄がいました。姉は母の代わりにコットンさんの面倒をよく見てくれました。よくパシリにされていたと振り返るコットンさんですが、嫌な感情はなくむしろ楽しんでいるようにも見え、2人で支え合っていたのだろうと想像できます。

一方の兄も優しい人だとコットンさんは思っていたようです。しかし、ある日兄の命令に背いたために、泣いて謝りながら兄の魚の水槽を洗うことに。小学生の妹に中学生の兄が何度も殴るというのは、兄妹ケンカの域を超えているように見えます。兄の荒れている理由は、本当に「治安の悪い地域」「悪い仲間」が原因なのでしょうか。親が子どもを放置している家庭環境も影響しているような気がしてなりません。

家庭環境は子どもを変える

コットンさんの姉や兄は、多感な時期で、家庭環境について感じることや考えることもあったのでしょうね。兄が荒れた理由にも、家庭の不安定さが関係しているのではないでしょうか。姉はコットンさんの面倒を見て、よくしてくれていましたが、本来なら姉だってまだまだ甘えたい年頃だったはず。早くから大人になることを強いられ、面倒を見ることが当たり前という環境に置かれたことが、のちに姉を苦しめないか心配になります。

家庭の環境は、子どもが育つ基礎となる部分。家庭の形は家庭ごとに違うのが当たり前ですが、子どもを気にかけて大切にすること、そしてその気持ちを伝えていくことが、子どもの心が育っていく原動力の一つのはず。子どもが不安になるようなコミュニケーションや状況は避けて育児をしたいものですね。

家族、辞めてもいいですか?』電子書籍も発売中

家族、辞めてもいいですか? [ 魚田 コットン ]
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¥1,100〜(楽天市場)

著者:魚田コットン 出版:KADOKAWA

家族に翻弄された幼少時代から、自分の価値を見つけるまでの物語。 両親の離婚、子どもだけの生活、継父からの性的虐待、DV… 「あれ? ウチの家族って、もしかして普通じゃなかった?」 そう気づいたのは、大人になってからでした。 機能不全家族のリアルを描く、大反響のコミックエッセイ

著者:魚田コットン
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著者:こびと

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