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「LCC」フル活用で旅費を上手に節約!20代にこそおすすめしたい「成田空港」発着便

  • 2023.3.7
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成田空港は遠いと思っていませんか? 実は直通特急やバスを使えば東京都民でも利用しやすく、LCCをフル活用すれば旅費をかなりリーズナブルに抑えられます。旅行ジャーナリストのシカマアキさんが20代におすすめしたい旅費節約法について解説します。

●都心の西エリアや沿線なら、成田空港が意外と近い

東京都内から「成田空港」は遠いというイメージがあるのではないでしょうか。都内にある羽田空港と比べると、千葉県にあって都心からもやや距離がある成田空港は、確かに遠く感じます。

LCCのジェットスター・ジャパン。成田発着の国内線・国際線を多く運航する(画像:シカマアキ)

しかし、成田空港へ直行で行ける電車の沿線だと、そのまま電車に乗っていれば成田空港の各駅に着きます。また、東京駅などからも空港リムジンバスがあり、もちろん直行便です。都心の西寄りだと、「実は羽田より成田のほうが便利」という人も少なからずいます。

羽田空港は立地が便利なうえ、国内線の発着便も多く、運賃はやや高め。一方、成田空港はLCC(格安航空会社)の便も多く、運賃がリーズナブルと、特に20代など若い年齢層の旅に向いています。旅費の節約にもなる、成田空港の20代向け活用テクニックをご紹介します。

●運賃安いLCCは成田発着便がメイン、ただしルールに注意

まず、同じ航空会社、同じ路線でも、羽田発着より成田発着のほうが「安い」傾向があります。「旅費を少しでも安く抑えたい」「成田へ行くのがそれほど不便ではない」のであれば、成田発着の便が“狙い目”です。

LCCの便が多いのも、成田空港ならでは。大手航空会社より運賃が安く、しかもセールだと数百円、数千円で売り出されることも。特に、セール運賃は早い者勝ち。ネットを駆使する世代であれば、チャレンジする価値ありです。

成田空港の第3ターミナル、国内線の出発案内(画像:シカマアキ)

ただし、LCCは「手荷物ルールが厳しい」「保安検査の締切時間が早い」「ターミナルや搭乗ゲートが遠くて歩かされる」「座席間隔(シートピッチ)が狭い」「機内食やドリンクが有料」「手厚いサポートがない」など、大手航空会社との違いが多々あります。運賃が安い理由は、これらが理由です。体力のある、時間にも余裕がある世代であれば、ある程度カバーできるでしょう。実際、LCCユーザーは若い年齢層が多いです。

またLCCは「機内持込手荷物が7kg以内」など、カウンターで預ける手荷物も基本有料です。最小限の荷物で身軽に旅をするテクニックを身に付けると、より安く旅ができます。

●東京駅発着の格安バスが便利、あまりの人気で行列も

都心からの最大のネックが、成田空港への交通アクセスかもしれません。最もおすすめの交通手段は、数年前に格安バスの「THE アクセス成田」「Tokyo Shuttle」として話題となった、現在の「エアポートバス東京・成田」です。

成田空港の第1、第2、第3の各ターミナルに発着するバス停は東京駅、銀座駅などにあります。運賃は片道1,300円です。所要時間は、東京駅から約65分、銀座駅からが約77分。複数のバス会社が運行しているため、およそ10~20分ごとに便があります。特に、LCC利用者にありがたい早朝深夜便は、運賃が倍の2,600円するものの、電車が動いていない時間帯なので、とても重宝します。

「エアポートバス東京・成田」は成田空港と東京駅などを結ぶバス(画像:photoAC)

現在は全席自由席で、事前予約不可。日本人だけでなく訪日外国人にも人気です。座席定員制のバスのため、満席だと乗れません。繁忙期や時間帯によっては混んでおり、早めにバス停へ行って並びましょう。

鉄道利用だと、上野駅(最短41分)や日暮里駅(最短36分)など。成田スカイアクセス線、京成本線、JR線で、在来線でも成田空港へ行くことができます。京成スカイライナーや成田エクスプレスは普通運賃に加えて特急券が必要で、やや高め。停車駅が少なく、都営浅草線経由で新橋駅や品川駅なども通る「アクセス特急」なども上手に活用しましょう。

●第3ターミナルはシンプルだが使い勝手が良い理由

成田空港には、ターミナルが3つあります。LCCの発着が多いのは「第3ターミナル」です。

電車の最寄り駅は第2ターミナルとなり、駅から連絡通路を歩くか、無料連絡バスを利用します。やや不便に感じるかもしれませんが、数百メートル歩くと着きます。

「エアポートバス東京・成田」は、第3ターミナルが始発。そして、東京駅などからだと第3ターミナルへ先に着きます。始発の停留所だと、すぐに座れる可能性大。まさに、LCCユーザー向けです。

成田空港の第3ターミナルと無料連絡バス(画像:photoAC)

第3ターミナルは、他よりもシンプルな造りであるものの、コンビニエンスストアや土産店などはちゃんとあります。特に、フードコートがおすすめで、長時間滞在でき、価格もリーズナブルです。

なお、多くのLCCは第3ターミナル発着ですが、Peach(ピーチ)は第1ターミナルです。間違えないようにしましょう。

●実はけっこう多い成田空港発着「国内線」で日本全国へ

成田空港から行く先というと、今も「海外」のイメージがあるかもしれません。しかし、LCCのジェットスター・ジャパン、Peach、SPRING JAPAN(スプリング・ジャパン)の3社では、北海道、関西、九州、中四国、九州、そして沖縄まで、国内線の便も数多く運航しています。

成田空港の第3ターミナル(画像:シカマアキ)

東京都民でも、実は利用しやすい成田空港。旅費をリーズナブルに抑えたいなら、LCCを上手に使いこなすことがポイントです。LCCならではのルールを知ったうえで、何度か利用すると慣れてきます。高速バス並みの運賃で、飛行機で移動できるメリットは大きなものがあります。

シカマアキ

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